サービス名 | ICBウォレット(ICBWallet) |
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販売業者 | intercoincapital |
販売責任者 | ROMANARAYAN |
[email protected] | |
URL | https://icbwallet.com/ |
ICBウォレットが危険な理由をお話します。
Twitter等で話題となっているMLM案件の「ICBウォレット」を捜査。
日利約4%という高配当が目玉の案件ですが、果たして本当に配当を受け取ることができるのか?
今回はブログサイトやTwitter等では語られない「ICBウォレット」の不可解な点について、お話いたします。
ICBウォレットに騙されるな
2018年12月ごろから日本でもSNSを介して盛んに勧誘が行われているMLM案件の「ICBウォレット」
情報収集を行いながら様々なブログサイト等を確認していたところ、至る所に中国発の投資案件であるという記載が確認できました。
という事で、中国発の投資案件という話は本当なのか?捜査を行います。
私が確認したのは、以下のwebサイトになります。
・ICBウォレットの公式サイト:「https://icbwallet.com/login」
・運営会社のHP :「https://www.intercoincapital.com/」
これらのサイトが「どの国からアクセスされているのか?」確認していきます。
データを見る限り、中国からのアクセスはほぼゼロといってもいい状況です。
むしろ韓国の方が流行っているように見えてしまいますね。
結果的に中国では全く話題になっていないという状況が判明。
基本的に中国発や中国で流行などと記載して紹介しているブログサイト等は信用しない方が良いでしょう。
ICBウォレットは全く人気じゃない
先の捜査にて中国からは全くアクセスされていない事が発覚した運営会社の「インターコインキャピタル」
会社所在地を確認したところ、アメリカ合衆国のカリフォルニア州であると記載されていました。
また、運営会社のHPには運営チームメンバーの紹介が掲載されており、中には動画内で自らの活動について語る方々も確認できました。
ですが、この動画の再生回数を確認してみると、再生回数わずか116回であることが判明します。
この状況でよく「中国で流行している」などと言えたものですね。
アクセスの多い韓国、マレーシア、日本においても知名度はないとみて問題ないでしょう。
ICBウォレット運営会社のナゾ
カリフォルニア州に所在地を置く運営会社「インターコインキャピタル」ですが、某ブログサイトの情報によると2019年2月1日~2月7日の期間は、春節(中国のお正月)のため入出金を停止すると記載されておりました。
なぜカリフォルニア州にある企業が春節に合わせて休みを取るのでしょうか?
中国からのアクセスはほぼゼロの状態です。中国を基準とする意味はいったい何なのか。
この状況ですと運営実態が中国にあるため、春節の期間は入出金の対応ができないように見えてしまいます。
ICBウォレットはポンジスキームの可能性が高い
今回の「ICBウォレット」については、例のごとくMLM方式での勧誘が盛んに行われています。
紹介報酬は以下の形…
・直紹介=紹介者の運用益の10%
・紹介者の紹介=運用益の0.8%
自分が紹介した人間がICBウォレットに入金すれば、運用益の10%が報酬として受け取れる仕組みとなっています。
この報酬に目を付けたアフィリエイター達が、自分の利益欲しさにSNSやブログサイトを通して勧誘を行っているのが現在の状況です。
では、この報酬はどこから出ているのか。
公式ではユーザーが入金した仮想通貨をアービトラージで運用した利益を配当とされているものの、ここまでの紹介報酬を賄うほどの利益を出すなど不可能に近い数字です。
これをカバーするために運営がとった手法が、「ICBウォレット」に9ヶ月預け入れると、預け入れ金額の倍額ほどの株主配当が貰えるというサービス。
これによりユーザーの資金を半年以上も拘束しておくことができるのです。
確定ではありませんが、ユーザーから預かった資金を他のユーザーへの配当として支払うポンジスキームの元手にしていることが予想できます。
それに、不安なのは「ICBウォレット」がwebウォレットであるという点です。
誰でも簡単に利用可能という利点があるものの、セキュリティは運営者の能力次第となります。
最悪のケースを考えるのならば、「ICBウォレット」が悪意あるものにハッキングを受け、全ユーザーの預け入れた資金が全て失われるといったところでしょうか?
勿論、ハッキングの事実などなく、実際はポンジスキームのため飛んだというのが実際のところ。
果たして「ICBウォレット」はどうなっていくのでしょうか?
現時点ではポンジスキームの疑いが強いと当サイトでは判断させて頂きます。
追記:予想通りICBがハッキング被害を公表
捜査レポートの公開当初から、ハッキングを理由に飛ぶ可能性があると指摘していましたが、それが現実となってしました。
その結果、独自トークンであるICBXの価格は1/3に大暴落。
ユーザーは出金が出来ないため売却できず、指を指をくわえて見ているしかないという絶望の状況に。
基本的に配当型ウォレットは飛ぶ寸前にハッキング被害受けたと公表することが多いので、このまま出金が状況が続くことが濃厚でしょう。
ICBウォレットの概要を説明
もうご存知かとは思いますが、一応、概要を簡単に説明させていただくと…
仮想通貨のウォレットとしてリリースされたサービスになり、預けた資金を運営側がアービトラージで運用します。
資金を預けた投資家には日利約0.4%を配当し続けるという優れもの。
配当の内70%は預け入れた通貨にて、残りの30%については独自通貨である「ICC」なるトークンとして配当されるとのこと。
ICBウォレットのまとめ
・ブログやSNSではデマ情報が流れている
・運営会社の実態が見えない
・アービトラージで配当、紹介報酬を賄えるとは思えない
ウォレット案件=詐欺
これがだいぶ定着してきました。
おかげで新しいウォレット案件は減ってきましたが、次は新しいレンディングとかいうのが流行りそうですよ。