通貨名 | BADGE |
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BADGE事件の首謀者、被害者の資金がどこにあるのか捜索
有名配信者「コレコレ」氏による生配信で取り上げられたことで表面化した「BADGE」という仮想通貨を使った詐欺疑惑。
首謀者だと言われる正岡なる人物は、暴露系youtuberとして人気を集めるガーシーとも繋がりを持つなど、様々な業界を巻き込む騒動となっています。
今回のBADGE事件がどのような経緯で進められたのかを確認しながら、首謀者だと暴露された「正岡元樹」「久積篤史」が本当にBADGE詐欺を行ったのか?捜査を開始。
被害者たちの資金の行方など、BADGE事件の全貌を解き明かしていきます。
そもそもBADGEとは
BADGEとは、ブルーバッジ(認証バッジ)と呼ばれるSNSアカウントの横に表示される認証マークを付けたインフルエンサーのみが参加できる会員制サロン。
そのBADGEサロン内での決済手段として使われることを想定して作られたのがBADGEトークン(コイン)となります。
BADGEサロンはインフルエンサーと企業を繋ぐマッチングサイトのような仕組みを持ち、インフルエンサーが企業の商品を紹介する見返りとして、その商品やサービスが無料で使えるようになるというものでした。
暗号通貨女子の金ちゃん、銀座ゆうり、クンクンマーチといった仮想通貨関連のインフルエンサーが紹介したこともあり、知名度をを高めていきました。
「イーロンマスクがBADGEに興味を示している」などの真偽不明の情報が出た影響で「BADGEは今後凄いことになるかも」という期待感が生まれ、多くの投資家がBADGEを購入。
しかし、BADGEトークンの販売途中で運営会社による資金の持ち逃げが発覚。
日本人投資家をターゲットにした大型仮想通貨詐欺だったのではないか?として現在も話題を集めています。
仮想通貨BADGE 詐欺の経緯
BADGEは当初、購入したい投資家向けにローンチパッドと呼ばれる専用の購入サイトをオープンし、販売を開始します。
※ローンチパッドとは
企業やプロジェクトなどが資金調達目的で発行した自社トークン(仮想通貨)を販売できる機能のこと。
ローンチパッドではBNBと呼ばれる仮想通貨をローンチパッドにステーキング(預け入れる)することで、金額に応じたBADGEとPOMEという仮想通貨が配布される仕組みでした。
ラウンド1、ラウンド2といった形で一定の預け入れ期間が設けられており、期間満了でBADGEとPOMEが投資家に配布。
その後、期間が終了すれば預け入れたBNBコインも引き出すことが出来るので無料でBADGEが貰える。というのがインフルエンサーや投資家に向けて説明されたBADGEの販売方式でした。
実際にローンチパッドで行われたBADGE配布のラウンド1、ラウンド2については事前の説明通りに行われたのですが、ラウンド3にて投資家が預け入れた資金が引き出せなくなるという事件が発生します。
運営が資金を持ち逃げした可能性が浮上
ラウンド1~2が説明通りに行われたことを知り、安心した投資家の多くがBADGEのローンチパッドに資金を預けるようになります。
推定参加者は3000人以上に上り、預けられた資金の総額は10億円に上るとも言われています。
このラウンド3でのBADGE配布条件は「5日間ステーキングし続ける」事だったのですが、事前の告知無しで「急遽20日間のステーキング」へと条件が変更されます。
投資家の間では不穏な空気が流れ始めますが「もう預けちゃってるしラウンド1~2はちゃんと開催されてるから大丈夫っしょ」と20日間預け入れを受け入れる方が大半でした。
で、預け入れから20日後となる運命の4月20日。
BADGEとPOMEの配布を待ち望む投資家の思いを踏みにじるかのように、BADGE運営は投資家から預かったコインを勝手に使用&誰かの仮想通貨取引所口座に勝手に送金するという行動を起こします。
↓図にまとめました
集めた資金と自社で作ったPOMEコインを取引所に送り、POMEを売却して集めた資金に換金。
凄く色々端折ってますが、大まかに上記の流れで投資家から集めたコインはBADGE運営が購入したコインになってしまいました。
当然、大量に売却されたPOMEは世紀末級の大暴落となり、ほとんど価値のない仮想通貨へとなり果てます。
投資家にはほぼ無価値となったPOMEが配布されることに。
その後、晴れて投資家から集めたコインを自分の物にした運営は海外最大手の仮想通貨取引所「バイナンス」にコインを送金。
で、この動きに気付いた一部の投資家から「テメェら何やってくれてんだ」というクレームが金ちゃん含むインフルエンサーに殺到したことで今回のBADGE事件が表面化したんですね。
まぁ保有数の少ないPOMEを大量売却出来るのは運営以外にあり得ないですから、BADGE運営が意図的に行った可能性が非常に高くなります。
BADGE事件の黒幕は本当に正岡元樹と久積なのか?
BADGEの事件が広く知れ渡ったきっかけとなったBADGEを紹介していたインフルエンサー「金ちゃん」による内部告発動画と、配信者である「コレコレ」氏による暴露配信です。
↓金ちゃんの動画
↓コレコレ氏の配信アーカイブ
金ちゃんの動画内ではBADGEの首謀者として「正岡元樹」と「久積篤史」という人物が一連の事件の黒幕であると告発されており、コレコレ氏の動画では正岡元樹が首謀者ではないのか?という疑惑が取り上げられていました。
■ 正岡元樹とは
過去に「お金を稼ぐ方法を教える」という情報商材を販売していた与沢翼率いる元ネオヒルズ族のメンバー。過去に販売していた情報商材やコンサル業務が原因で集団訴訟が起き、現在はドバイに逃亡したと言われている他、ガーシーこと東谷義和氏のyoutubeチャンネルを手伝っているとされている。
■ 久積篤史とは
正岡と同様に元々は情報商材を販売していた元ネオヒルズ族。2018年頃から「PATRON」「RON」「CHIP SWAP」という仮想通貨に関与しており、全てのコインが暴落。現在は正岡と共にドバイにいるらしい。
金ちゃんの告発動画の内容をまとめると、久積篤史がBADGEの構想を考えて正岡元樹に持ち掛け、共にBADGEの運営を開始したと話しています。
久積篤史が手掛けてきた仮想通貨とBADGEが酷似している
久積篤史はこれまでに「PATRON」「RON」「CHIP SWAP」という仮想通貨に関与しており、全ての仮想通貨がインフルエンサーに関連したプロジェクト内容となっています。
特に「PATRON」などはコンセプトだけに留まらずサイトやロゴのデザインまで酷似しています。
↓BADGEとPATRONの比較画像
インスタグラムを模した配色やサイトデザインはかなりBADGEと似ています。
そしてPATRONのプロジェクト内容は「インフルエンサーと企業を繋ぐ」というもの。
BADGEは過去にICOが行われたPATRONと非常によく似たコンセプトなんです。
過去の経験から失敗を繰り返さないように改善されていればいいのですが、大々的に詐欺の疑いを掛けられてしまったのでかなり苦しい状況にあると言えます。
コレコレ氏の配信だと「正岡元樹」の関与が疑われていた
BADGE事件を表面化させた一番のきっかけであるコレコレ氏による暴露配信ですが、全て視聴させていただき「正岡元樹」が首謀者である証拠はないが、関与を完全に否定できる証拠もないという状態でした。
配信で語られた被害者の証言と「正岡元樹」の彼女だというみみたんの証言をまとめると、以下のような図になります。
・被害者の証言
「BADGEの購入資金を送るアドレス(仮想通貨の口座番号的なヤツ)が、正岡元樹のアドレス(0x808)にも送金してるから正岡が首謀者だろ」
・みみたんの証言
「0x808のアドレスが正岡だって証拠がないから正岡じゃない」
という双方の意見で話は平行線で煮え切らなかったため、コレコレ氏の配信で出てこなかった証拠を探してきました。
まずは正岡元樹が本当に金ちゃんに100万円したのか?という証拠です。
間違いなく正岡元樹がラインで送金報告したアドレスに当時100万円分の仮想通貨が送金されています。
続いて「0x8088」が正岡のアドレスなのか?という点の証拠です。
コレコレ氏の配信終了後、「0x8088」が運営のアドレスだと言われた件について「僕のウォレットが運営のウォレットという話は言いがかり」だとツイート。
そして、その後にツイートを削除しています。
一度は「0x8088」のアドレスを持つウォレットが自分の物だと認めた後にツイートを削除・・・。
これが正岡元樹の関与が確定する証拠ではないので断定は出来ませんが、運営と連絡を取れる立場にいる人物なのは間違いないということになります。
この告発を受け、彼女のみみたんは「正岡が送金したって連絡したけど正岡のアドレスだと証明はできない」と反論。
話は平行線のまま、コレコレ氏の配信は終了となりました。
被害者の資金がどこにあるのか追跡
※現在、被害者の資金がどこに移動されたのかを調査中です。
続報があり次第追記していきますので更新をお待ちください。
内部告発って金ちゃんもアンチから詐欺案件だという証拠を次々と明かされ、これはやばいと思って仲間を売ったんだね。『スパイしてました』って保身の為の苦肉の策だと思います。