通貨名 | ベネフィット・クレジット・コイン |
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通貨コード | BCC |
発行元 | デジタルカレンシー株式会社 |
総発行枚数 | 50億枚 |
BCプラットフォーム | 不明 |
公式URL | digitalcurrency-bcc.tokyo |
ベネフィットクレジットコイン(BCC)は詐欺通貨なのか
世界初の金で担保された仮想通貨であるベネフィットクレジットコイン(BCC)。時価総額の50%を金で保全しているため、安全性の高い仮想通貨としての東京ゲートウェイという仮想通貨取引所でのみ取引可能。5万BCC以上保有している場合には毎月1%の金利も付きます。
日本に所在地を置く企業が発行する、金を担保とした仮想通貨である「ベネフィットクレジットコイン(BCC) 」がいま、詐欺ではないかと話題になっています。発行する業者の怪しさや公式ページに詐欺まがいの文言を掲載。被害者の会なども発足しているとか、いないとか…。
新たに発行される通貨の9割が詐欺であると言われている仮想通貨業界ですが、果たしてベネフィットクレジットコイン(BCC)の正体は如何なるものなのか…。真相を究明するべく、調査を行いました。
ベネフィットクレジットコイン(BCC)が嘘をついた
発行されている目的が分からない謎の仮想通貨である「ベネフィットクレジットコイン(BCC)」。何でも、金を担保にしている仮想通貨らしく、価値の裏付けがあるから安心して投資が行えると公式ページでは解説されています。
公式サイトをみる限りでは、ホワイトペーパーが公開されていない様子。何のために開発されたのかも分からない“自称”仮想通貨を誰が購入する人間がいるのか不明ですが、東京ゲートウェイという取引所で売買可能だと公式サイトには表記されております。
取引所の名前を勝手に利用してあたかも取引可能な通貨であるかのように宣伝を行っているという事ですね。ネット上で見かけるベネフィットクレジットコイン(BCC)の広告は詐欺に近いものだと判断して問題ないでしょう。ご注意下さい。
調査時の価格は1円であることが判明。草コインもいいところですね。取引ボリュームは「843,723.16BCC」と記載されていますので、日本円にして84万円程度の取引高であることが分かります。現時点ではほぼ流動性の無い草コインだといえるでしょう。
ベネフィットクレジットコインの怪しいところ
「ベネフィットクレジットコイン(BCC)」について調べていくと、発行元である「デジタルカレンシー株式会社」の企業HPを発見。企業ホームページにはどの様な企業なのかが詳しく記載されています。
気になったのは従業員数が10名という点と資本金5500万円という点。時価総額の50%を金で保有すると発表されていますが、本当にそのような事が可能なのでしょうか?
現物資産を担保とした仮想通貨といえば、法定通貨であるUSDを担保としたペッグ通貨の「USDT(テザー)」が最も有名かと思われますが、発行元がUSDを保有していないという疑惑が現在も持たれたままとなっております。
資本金たった5500万円の企業が果たして、50億枚発行予定の通貨の50%にも及ぶ金を現物で保有することなど可能なのでしょうか?単純に現時点のレートである1BC=1円で掲載してもその半分である25億円分の金を保有することになります。
仮にベネフィットクレジットコイン(BCC)の価格が上昇すれば、更に保有量は増えることに。何だか途方もない話すぎて現実味がなく感じてしまいます。何処で保有するのか、どうやって金を確保するのか、その具体的な話が見えない以上、疑わざるを得ないでしょう。
東京ゲートウェイで取引可能という嘘を今も掲載し続けている事を考えると、ベネフィットクレジットコイン(BCC)は何一つ信用できな仮想通貨であるといえます。
ベネフィットクレジットコイン(BCC)を流通させる気なし
ベネフィットクレジットコイン(BCC)の流動性を高めるためには、保有者にどんどん使用してもらう事が大前提となります。ですが、ベネフィットクレジットコイン(BCC)では保有量が5万BCCを超えると金利として毎月1%の報酬が貰えるとされています。
持っているだけで報酬が貰えるならば、誰も通貨を売りたがりませんよね?なぜ取引量の低下を招くようなサービスを提供しているのでしょうか?冒頭では取引ボリュームが80万円程度しかないとお話しましたよね?案の定流動性のない通貨になってしまったという証拠です。
また、発行元である「デジタルカレンシー株式会社」の社名で検索を行うと、過去には「クレジットコイン(XCC)」という名前で販売されていたという情報を公開しているブログサイトもいくつか存在します。
当サイトでも「クレジットコイン(XCC)」との関係性について調査を行おうと思いましたが、調査時に公式ページが閉鎖していたため、断念させて頂きます。憶測でレポートを作成する事になりますので。
ポイントカードと変わりない状態。これでは全く未来が見えないと思う。良いアイディアだとでも思ったのかなBCCの人間は。