仮想通貨価格予想AI「ビッツ(BITS)」の銀河万丈に「経歴詐称」の疑い

ビッツ(BITS)は１K のアパートで開発か

まずは仮想通貨の価格予想AI「ビッツ(BITS)」の開発を行っている「銀河ラボ」並びに販売会社である「salvation合同会社」について調査。

AIの開発者だとされる「銀河万丈」なる人物は、スウェーデンを拠点とし投資系の解析システムや人口知能の開発を行っているとの事。

プロフィールには「2017年から1年間で、仮想通貨で12億以上の個人資産を築き、グループ総額の利益は90億以上。仮想通貨のジャンルでは価格予想AI「BITS」の研究開発に従事し、多大な成果をあげる」と記載されています。

ですが、ネット上で「GINGA LABO(銀河ラボ)」と検索してみたものの、その経歴や実績が取り上げられた形跡はなく、全く根拠のない経歴である事が分かりました。

メディアにも取り上げられていることも確認出来ないことから、「銀河ラボ」が本当に実態のあるモノなのか、疑わしいと思われます。

続いて販売会社として表記されている「salvation合同会社」について調査を行うと、会社所在地が1kのアパートであることが判明。

また、「salvation合同会社」の運営責任者の項目には開発者「銀河 万丈」の本名である「万丈 久」の名前が確認出来ます。

何故スウェーデンを拠点に活動している人間が、茨城のアパートを事務所とする企業の責任者として表記されているでしょうか。この情報を見る限りでは、「銀河 万丈」はスウェーデンではなく本当は茨城にいるようにしか見えません。

金銭感覚が狂ったオヤジ

仮想通貨の価格予想AIである「ビッツ(BITS)」がどの様な商品なのかを簡単に説明すると、現在取引されている仮想通貨の中でも時価総額の高い主要6通貨のシグナル配信を行うというもの。

▼対応通貨一覧

• ビットコイン/BTC
• ライトコイン/LTC
• ネム・XEM
• イーサリアム/ETH
• イーサリアムクラシック/ETC
• リップル/XRP

以上の6通貨となります。では、具体的にどのような情報を元にシグナル配信を行っているのか、公式ページにはこの様に記載されておりました。

• 1000万円が60億に
• 世界中のウォレットを監視
• 暴落を完全的中

まず気になるのは1000万円を60億に増やしたという話。「銀河万丈」が立ち上げた「銀河ラボ」で仮想通貨を8カ月運用した結果らしい。

運用成績として公開するにはあまりにも信憑性のない画像。いったい何の数字なのでしょうか？これが仮想通貨価格予想AI「ビッツ(BITS)」の運用成績の証拠だというならば、誰でも同じような画像を作成可能です。

そして、最も理解出来なかったのは「たった1000万円」という一言です。一般庶民の感覚として、1000万円はたったと言えるような金額でしょうか？

筆者は十分に大金であると思いますがいかがでしょうか？ここまで金銭感覚が狂った「銀河 万丈」には少し、失望しましたよ。

サポートサービスの提供は不可能

仮想通貨価格予想AI「ビッツ(BITS)」のシグナル配信を受けるには、月額1万円という料金が必要になります。

基本的な配信についてはAIの予測結果を随時配信するそうなのですが、その他にも仮想通貨の経済情報をまとめたレポートを月に1度提供やカスタマーサポート等のサービスが含まれます。

ここで気になるのは、カスタマーサポートというサービス。冒頭でお話した通り、販売を行う企業は茨城にある１K のマンションを事務所としています。

その中に購入者のサポートを行う人員がいるとでもいうのでしょうか？そんなものは物理的に不可能ですよ。

可能性としては別の場所にサポートセンターを置いていることも考えられますが、「銀河 万丈」が言うには自身はスウェーデンを拠点に活動しているはず。では、日本サポートを行うのは一体誰なのか？

仮想通貨のトレードに関するサポートを行うのに、アルバイトなどを雇っている事も予想できます。もうどう転んでもまともなサービスではない事だけは理解できますね。

以上の結果から、銀河万丈が提供する仮想通貨価格予想AI「ビッツ(BITS)」は利用すべきサービスではないと判断します。

仮想通貨価格予想AI「ビッツ(BITS)」のまとめ

• 銀河万丈の経歴には証拠がない
• 販売会社が１Kのアパート
• 銀河万丈の金銭感覚が狂っている
• サポートサービスがまともではない可能性