通貨名 | COSMOS |
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通貨コード | ATOM |
運営会社 | Tendermint Inc. |
代表取締役 | Jae Kwon |
コンセンサスアルゴリズム | DPoS |
ATOM(COSMOS)の将来性、高騰のタイミングを解説
イーサリアムを超える可能性を持つ仮想通貨になるのではと注目を集めているATOM(COSMOS)。
ATOM(COSMOS)の評価が高まっている理由は、ブロックチェーン処理速度の低下を引き起こしてる「スケーラビリティ問題」を解決できると期待されているからです。
将来性は本物なのか、ATOM(COSMOS)の今後の見通しから、アトムコインの価格高騰が起こりそうなタイミングも予測しました。
ATOM(COSMOS)はどんな仮想通貨?
ATOM(COSMOS)は、他のブロックチェーン同士を繋ぐ機能を持った仮想通貨・ブロックチェーンです。
正式には
・ブロックチェーンの名前:COSMOS
・COSMOSで使われる通貨の名前:ATOM
となっています。
互換性が無くデータのやり取りができないブロックチェーンの間でCOSMOSが仲介役となることで、コインやデータの移動がスムーズに行えるようになります。
ATOM(COSMOS)の特徴
ATOM(COSMOS)について抑えておきたい特徴は以下の4つ。
・他のブロックチェーン同士を繋ぐ「インターオペラビリティ」
・スケーラビリティ問題を解決出来る
・簡単にブロックチェーンが作れる「Cosmos SDK」
・独自アルゴリズム「DPoS」
順番に解説していきます。
他のブロックチェーン同士を繋ぐ「インターオペラビリティ」
ビットコインやイーサリアムはそれぞれ独自ブロックチェーンで作られており、それぞれのルール、システムによって取引やデータ管理が行われています。
ほとんどの仮想通貨は同じブロックチェーンで作られた仮想通貨同士でないと取引が行えず、この不便さが問題視されていました。
ここで登場したのが、異なるブロックチェーンの間に入って仲介役を務めるCOSMOSブロックチェーンです。
COSMOSが互換性が無く取引やデータのやり取りができないブロックチェーン同士の中継地点となり、相互運用を可能にする。
これがATOM(COSMOS)最大の特徴である「インターオペラビリティ」になります。
スケーラビリティ問題を解決出来る
流行するNFTやメタバースなどの多くがイーサリアムブロックチェーンを使って作られており、利用者が増えすぎて通信が渋滞する処理速度の低下が問題視されていました。
処理速度低下はスケーラビリティ問題と呼ばれており、COSMOSではこの問題を解決できると言われています。
先述のインターオペラビリティの相互運用で一極集中していた負荷をCOSMOSに分散し、処理速度を改善することが可能になります。
簡単にブロックチェーンが作れる「Cosmos SDK」
Cosmos SDKは比較的簡単だと言われるプログラミング言語で誰でもブロックチェーンを作ることが出来る開発キットです。
Cosmos SDKを使ってブロックチェーンを作るメリットは主に2つ
・自社サービスの特性に合わせたブロックチェーンが作れる
イーサリアムを始めとした既存のブロックチェーンでゲームを開発すると、ゲームの仕様をイーサリアムの仕様に合わせる必要が出てきます。
Cosmos SDKは1からオリジナルのブロックチェーンを作れるので、自社サービスの特性に合わせて独自の仕様を組み込むことが可能になります。
・開発後はCOSMOSチェーンに接続できる
Cosmos SDKは他のブロックチェーンと同様にCOSMOSブロックチェーンに接続可能です。
独自アルゴリズム「DPoS」
COSMOSブロックチェーンで使われている「DPoS(Delegated Proof of Stake)」は、ATOM保有者による投票によって選ばれた人がブロックチェーンの処理を行うアルゴリズムになります。
イーサリアムを始めとした通常のPoSでは独自通貨の保有量が多い人が処理者となるのに対し、COSMOSでは保有者による投票によって処理者が決定します。
処理者を少なくすることで消費電力を抑えられるなど、環境問題にも取り組んでいるんですね。
以上がこれさえ押さえておけばOKなATOM(COSMOS)の特徴になります。
ATOM(COSMOS)の将来性は高い
結論から申し上げますと、ATOM(COSMOS)は将来性に期待できる仮想通貨だと言えます。
その具体的な理由についてお話していきましょう。
インターオペラビリティの需要増加
ブロックチェーンは現在、NFT、ゲーム、メタバース、DeFiといった、仮想通貨以外の分野での活用が行われ始めています。
・Meta(フェイスブック)
・マイクロソフト
・ディズニー
・アディダス
・楽天
・K-POPアーティスト BTS
など、世界的な企業やアーティストがブロックチェーンを使ったNFTやメタバース事業への参入を表明しています。
ここで問題になるのが、それぞれのNFT、メタバースが別々のブロックチェーンで作られてしまうこと。
仕組みの異なるブロックチェーン同士は互換性がなくデータのやり取りができないため、このままではNFTを買うにも凡雑な作業を行う必要が出てくるんです。
例えば…
「ディズニーのNFTがイーサリアムチェーンで作られたので購入時の決済にはイーサリアムと対応ウォレットが必要」
「アディダスのNFTはバイナンススマートチェーンで作られたので、決済にはバイナンスコインと対応ウォレットが必要」
みたいなことになります。
つまり、それぞれのNFTが作られたブロックチェーンに対応した仮想通貨とウォレットを用意しなくてはならないんですね。
上記の一文を見ただけで「なんかめんどくさそう」と思った方も多いはず。
今はまだブロックチェーンの活用が始まったばかりなのでこの問題は表面化していませんが、NFTやメタバースなどの業界が成熟してきた際に大きな問題となる可能性は十分に考えられます。
そして、このめんどくさい状況を解決できるのがブロックチェーン同士を繋ぐことが出来るCOSMOSのインターオペラビリティ。
ATOM(COSMOS)はブロックチェーン産業が成熟してくるほどに需要を増していくのではないか。
このような点から、ATOMの将来性には期待できると言われています。
2022年以降に多くのプロジェクトが登場予定
COSMOS SDKを使って開発されているプロジェクトは2021年時点で250種類を超えており、その多くはまだ開発段階に留まっています。
2022年以降にはそれらのプロジェクトが続々とリリースされる予定です。
また、COSMOS SDKで開発されたサービスの中には既にリリースされているものも。
・COSMOS SDKで作られた「Terra Money」
2019年に韓国でスタートしたアプリ。独自のステーブルコイン作成ができるアプリです。韓国におけるZOZOや楽天市場のようなサイトの決済手段として活用されています。
独自コインの「LUNA」に関しては既に最大手のバイナンスにも上場しており、COSMOS SDKで作られた仮想通貨は大手からも信頼を得ています。
今後登場するプロジェクト全てが「Terra Money」のようにいくとは思いませんが、今後リリースされるサービスには期待できそうですよね。
主幹となるATOM(COSMOS)にも良い影響を与えてくれることでしょう。
バイナンスによる活用事例がある
海外取引所のバイナンスが開発したブロックチェーン「BSC(バイナンススマートチェーン)」は、COSMOS SDKを使って開発されています。
イーサリアムに次ぐ利用者数を抱えた人気ブロックチェーンが作れたという功績は大きく、その後に続けと更にCOSMOS SDKによる開発が活発化していきました。
以上がATOM(COSMOS)の将来性に期待されている理由となります。
注目のゲームやメタバースがリリースされるなどの派手さはありませんが、業界全体が抱える問題の解決を目指す堅実なブロックチェーンを持っています。
日本国内ではGMOコインにしか上場していませんが、バイナンスを始めとした海外の大手取引所のほとんどがアトムコインを取り扱っています。
特にバイナンスは2019年にATOM(COSMOS)を上場させ、独自チェーンの開発にもCOSMOSを使うなど相当な期待を持っていることも受け取れます。
早い段階でバイナンスに上場したコインの価格は総じて高騰しているので「バイナンス上場銘柄」という括りで銘柄を調べてみるのも良さそうですね。
バイナンス上場銘柄を追いかけると爆発的に価格を伸ばす仮想通貨が見つかるというのもよく聞く話です。
最近では3日で4倍になったバイナンス上場コインの情報を配信していた「クリプトマスター」などの情報サイトもあるので、使えるものは全て使って上手く投資していきましょう。
ATOM(COSMOS) 今後の高騰ポイントを解説
ATOMの価格高騰が見込める重要なポイントは以下の2つ。
日本取引所への新規上場が見込める
2022年2月現在、ATOMは日本国内ではGMOコインでのみ取り扱われている仮想通貨になります。
日本最大手といえるコインチェックやビットフライヤーにはまだ上場しておらず、こと日本においてはまだ新規上場の可能性を秘めた仮想通貨となっています。
2018年時点のデータでは世界のビットコイン取引高の40%が日本円建てで取引されていたこともあり、日本国内での新規上場=大幅な資金流入が見込めるイベントだと言えます。
過去のATOMのチャートを見ても明らかで、大きく価格を伸ばしたのは取引所への新規上場を果たしたタイミングとなっています。
① 仮想通貨取引所コインベースに上場
② バイナンスUSに上場
③ バイナンスUSがアトムコインのステーキング対応を発表
④ COSMOS SDKで作られたKAVAコインが正式リリース
①、②のタイミングではそれぞれ海外大手の取引所へと上場しており、③、④では取引所でのステーキング対応、関連コインのリリースが引き金となり価格高騰へと繋がっています。
ATOMを含む関連コインがGMOコインよりも利用者数の多いコインチェックなどへの上場が叶えば、ATOMの価格は高騰する可能性が高いと予想できます。
大手企業によるCOSMOSの活用
↓トヨタがCOSMOSを使うことを発表したニュース記事
中古販売時における車のデータ管理にブロックチェーンを活用しようとしており、そこにCOSMOSが使われた模様。
まだ実験段階ではあるものの、実装された場合は世界中のトヨタ製の車にCOSMOSベースのブロックチェーンが使われることになります。
トヨタのように仮想通貨とは関係のない企業によるATOM(COSMOS)の利用が更に進んでいけば、更に注目を集める可能性は高くなると言えます。
ATOM(COSMOS)を保有するメリット
ATOMは取引で利益を得る以外にも、保有し続けるだけで報酬が貰える方法や無料で関連コインが貰えるキャンペーンなどが開催されています。
ATOMの長期保有を考えている方はやらないと損なので、ぜひ活用していきましょう。
ATOMを持ってるだけで稼げるステーキング運用
バイナンスなどのATOMが上場する取引所の一部では、保有しているATOMを一定期間預けることで金利が受け取れるステーキング運用が可能です。
バイナンスでは最大年利10%のATOMが報酬として配布されます。
長期保有前提になりますが、手数料も掛からないのでやらないと損です。
バイナンスでのステーキング方法を詳しく知りたいという方は、個別でステーキングの始め方を解説した記事を公開していますので参考にしてください。
>> バイナンスでステーキングを始める手順を解説
関連コインがエアドロップ(無料配布)される
COSMOS SDKで開発された仮想通貨は稀に、ATOM保有者限定でエアドロップ(無料配布)を行うことがあります。
ATOMを大量保有している人の中にはエアドロップだけで100万円以上の利益を得た投資家も。
かなり不定期での開催であり、事前告知も行われないことが多いのでタイミングを見てATOMを保有するよりも長期保有するおまけ程度だと考えるようにしましょう。
ATOMはCEXのステーキングを利用せず、自己管理でデリゲートが絶対お勧めです!