通貨名 | ファインコイン(Finecoin) |
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通貨コード | FINE |
発行元 | 不明 |
BCプラットフォーム | 不明 |
総発行枚数 | 12,000,000 |
URL | https://www.finecoin.io/ |
ファインコイン(Finecoin)に自転車操業の疑い…。詐欺師の関与を調査
保有している仮想通貨を貸し出すというサービスを目的として開発された仮想通貨である「ファインコイン(Finecoin)」に詐欺の疑いが…。購入者による評判やネット上の情報を元に、管理人が独自に調査を行いました。
自転車操業の予感
2018年1月からICOが開始された「ファインコイン(Finecoin)」。どのようなプロジェクトの元に開発され仮想通貨なのかといいますと、保有している仮想通貨を貸し付けることで利息を受け取ることが出来る「レンディング通貨」として開発がおこなわれたようです。
仮想通貨のレンディングといえば、日本でも「コインチェック」が「貸仮想通貨サービス」というレンディン サービスを提供していたこともあり、ご存知の方もいるのではないでしょうか?簡単に説明すると…
購入した仮想通貨を貸出し、その金利分を利益として受け取ることが出来るサービスになります。株式投資で言うところの貸し株のようなサービスになります。
このレンディングというサービスを仮想通貨に置き換えて発行されているのが今回の「ファインコイン(Finecoin)」という事になります。レンディングの配当については以下の形になります。
貸付額 ホールド期間 利率
100-1,000(FINE) 30日 日利0.8%(平均)
1,001-10,000(FINE) 20日 日利0.8%(平均)+0.10%
10,001-25,000(FINE) 10日 日利0.8%(平均)+0.25%
25,001-(FINE) 0日 日利0.8%(平均)+0.45%
貸付額にはよるものの、非常に高い配当が貰えることが分かります。一体なぜ、このような高配当を実現させているのでしょうか?実はですね…、なぜファインコイン(Fincoin)のレンディングサービスについては、どこの誰が、どのようにして運用しているのか明らかにされていないのです。
これだけで投資すべき仮想通貨ではないと断言できますね。そもそも、誰かに貸し付けるために仮想通貨を発行するという理解不能な目的で発行されたコインを、誰が借りるのでしょうか?本当にレンディングが行われているのかも分かりませんよ。
筆者には闇金と同レベル、もしくはそれ以上に怪しい貸金業にしか見えませんでした。過去にはレンディングを謳ったビットコネクトという仮想通貨がありまし他が、現在は破綻しており、正体はただのポンジスキーム(自転車操業)であったことも発覚しています。
投資家から預かった資金をそのまま、他の投資家に配当として渡す。これにより「本当に利益がでる」と勘違いした投資家が更に高額な資金を投入。運営者はある程度の資金が確保できたところで突如として姿をくらます。古典的な詐欺の手口ですが、仮想通貨でも実際に行われております。
グーグルの広告に注意
Googleで「レンディング」と検索した際、検索結果の上部に表示される広告の中に「月利40%」を謳う広告が表示されます。実際にその広告をクリックすると、下のようなページが表示されます。
このページ内から無料マニュアルをプレゼントというボタンを押すと、またもや「レンディングプロ」という名前のブログサイトが表示されます。どうやらこのサイトがファインコイン(Finecoin)の集客を行っているWEBサイトの様子。
一見、ただのブログサイトにしか見えないのですが、よく見ると数種類の仮想通貨、それもレンディングコインのブログ記事だけが投稿されています。ファインコイン(Finecoin)だけでなく、複数のレンディングコインの販売を目的として運営されているのでしょう。
詐欺だと知っていながらも…
ファインコイン(Finecoin)の他に確認出来た通貨は
- EXACOIN
- HOMEBLOCKCOIN
- LIBRACOIN
- HEXTRACOIN
- ARESZCOIN
上記のコインたち。その他にも通貨が掲載されており、その中には「レンディングサービスが終了した」という通貨も含まれていることが確認出来ました。
サービスが終了した理由については米国の証券委員会が「巨額の利益を還元する具体的な事業を明らかにしていない為、投資詐欺と判断した」との事です。
要するに投資詐欺だったという事で間違いないでしょう。少し前に大学生が投資詐欺の被害に遭っていると話題になった「HYIP」と似たような物だと考えて問題ないでしょう。
このように、紹介していたコインが詐欺だと判明したにも関わらず、懲りずにレンディングコインの掲載を続けており、あろうことか広告にまで手を出している始末。確かに、ファインコイン(Finecoin)に関してはサービス開始当初は本当に配当が払われたのでしょう。
ですが、サービスの開始から数カ月経過した今では、いつ運営が停止するのかを恐れながら投資することになります。これを投資と呼んでいいものなのか、筆者には全く投資には見えませんでした。
ファインコイン(Finecoin)のまとめ
- ポンジスキーム(自転車操業)の疑いも
- 発行元、運営元が分からない
- 紹介しているサイトでは詐欺事件も発生
マイニングとレンディングは詐欺の温床になってるね。騙される連中は仕組みをわかっているようでわかって無いし。