コイン名 | ICP(Internet Computer) |
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シンボル | ICP |
公式サイト | https://dfinity.org/ |
ICP、実は爆上げしづらい仮想通貨かも…
バイナンス上場翌日に10倍超え、時価総額が2日で世界8位など、異常ともいえる過熱感に包まれながら登場したICP(Internet Computer)。
巷では「グーグルやアップルを超える将来性を持つ」などと称されていますが、本当に将来性の高い仮想通貨なのでしょうか?
ICPについて調査したところ、将来性は高いがしばらく爆上げは見込めない仮想通貨である可能性が高いことが分かりました。
一体なぜ、そのような結論に至ったのか。
調査した結果判明したICP(Internet Computer)のすべてをお話ししていきます。
ICP(Internet Computer)はどんな仮想通貨?
ICP(Internet Computer)は、分散型のクラウドコンピューティングサービスの開発を行うDFINITYが発行した仮想通貨です。
ICPが目指すのは誰にも支配されない自由なインターネットであり、簡単に説明すると…
グーグルやアマゾンなどの大手企業が牛耳るインターネットの世界を変えることを目的としています。
今、インターネットを使ったビジネスや自社システムの開発にはグーグルやアマゾンなどの大手企業が提供するサーバーやストレージなどの契約が必要です。
自分の作ったウェブサイトなのにサーバー会社に利用料の支払いが必要で、サーバー契約者の個人情報なども大手企業によって管理されている状態が続いています。
ICPではグーグルやアマゾンが提供するサーバーやストレージなどのクラウドコンピューティングサービスをブロックチェーン上に構築することで、誰にも管理されない自由なインターネットの実現を目指しています。
ICP(Internet Computer)特徴を紹介
超高速でスマートコントラクトを実行
ICPのブロックチェーンで行われるスマートコントラクトは、現在のインターネットを同等の速度で処理が行われます。
従来であれば、開発したサービスを動かすにはサーバーをレンタル、自分が作ったプログラムをアップロードして…という面倒な作業が必要でしたが、ICPではブロックチェーンチェーンにアップロードするだけで瞬時に実現。
グーグルの検索結果が表示されるのと同じような速度で、インターネット上に自分のサービス実現することが可能になります。
GAFAなど大手IT企業からの脱却を目指す
ICPは、GAFAなどの大企業によって中央集権化した現代のインターネットを問題視しており。
大企業の独占によってITインフラコストの増加、処理速度の遅延、個人情報が収集されてしまうなどの状況を変えるべく、GAFAのネットワークに対抗するために開発が行われています。
上場から2日で取引高ランキング世界5位
ICPは、2021年5月のバイナンス上場と同時に1枚5万円超えの価格へと高騰したことで一躍有名な仮想通貨となりました。
ICPは2008年から開発が続いてた仮想通貨であり、上場前から投資家からの注目度が高かったことや13年越しの上場による期待買いが相次ぎ、取引高ランキングが世界5位に。
時価総額でも世界ランキング10位という、過去に例を見ないほど短期間で1枚当たりの価値が上がった仮想通貨だとされています。
期待買いが多すぎたのか、その後は下落の一途をたどり2021年10月現在は1枚当たり5000円前後の価格で推移しています。
ICPの将来性、爆上げするのか?
ICPが開発された目的や開発状況から、ICPは将来性の高いプロジェクトが発行する仮想通貨であると言えますが、2022年の半ばまでは下落傾向が続くと予想しています。
その理由は大きく2つで
・必要以上に買われてしまった
・損失を抱えるホルダーが多い
という点。順番に解説していきましょう。
必要以上に買われてしまった
ICPは2008年から開発されていたプロジェクトであり、数年に渡り世界中の投資家から期待され続けていました。
そのICPがついに上場というニュースを聞きつけた投資家たちによる買いが殺到し、ICPの価格は上場翌日に約10倍へ高騰しましたが、その日のうちに価格は元通りに…。
高騰時に買い付けてしまった投資家が多く、ICPは今でも含み損を抱えている投資家が非常に多いんですね。
これが理由で、ICPは価格が上がった際には損失を取り戻したい投資家による売りが予想されます。
ICPに良いニュースが出たとしても、半年~1年近くはこの流れが続く可能性が高いと言えます。
価格が5000円を超えている
価格は下落してしまったものの、ICPの価格は1枚当たり5000円前後で取引が行われ続けています。
ビットコインやイーサリアムのように高額な価格が付く仮想通貨はまれであり、ICPの価格は他のコインに比べると高い方に入ります。
ビットコインがこれから2倍、3倍になるのが難しいように、価格の高いICPも同様に他の割安なアルトコインに比べると価格が上がりずらいコインであるといえます。
ICPは投資家からの期待値が高すぎた結果、価格上昇しずらくなるという珍しい状態にあるので、短期的な利益を狙った投資に向かないコインであり、少なくとも1年以上を目安に長期運用していく仮想通貨だと個人的には感じています。
仮想通貨にはイーサリアムなどの長期投資向けのコインもあれば、急騰と暴落を繰り返す短期投資向けのコインもあります。
両方のコインをうまく使いリスクヘッジしながら投資していくことで、リスクの高い仮想通貨でも安定して稼ぐことができるようになるはずです。
短期投資向けコインの情報なら「アルトバンク」という情報サイトがよく情報配信しているので、興味のある方はご覧になってみてください。
>>急騰直前、短期向けのアルトコイン情報を配信する「アルトバンク」
ICPは暴落する可能性があるのか
価格が上がりづらいとお伝えしたICPですが、同じく暴落する可能性も低い仮想通貨になります。
エコシステムの拡大が見込まれる
ICPを使ってサービスを開発するために必要なシステムのコードは、すべてインターネット上で公表されています。
つまり、ICPのブロックチェーンはサービスの開発を誰でも容易に行うことが可能に。
ICPを使ったDeFiサービスやNFTの開発にすぐ着手できるので、今後はICPを使ったブロックチェーンサービスの増加が予想されます。
サービスが増えてICPのエコシステムが拡大していくほど、ICPの需要も増えて価格は上昇傾向になるはず。
クラウド市場の規模も拡大していく
ICPの拡大と同時に、大手企業だけが行うクラウド市場はさらなる拡大が予想されています。
身近なものでいえば
・大量のCDを持ち運ぶ代わりに、appleミュージックを使って音楽を聴く
・スマホに保存した写真データが多くなったので、グーグルドライブに保存する
これもクラウドコンピューティングの一つです。
このように、お金を払ってインターネット上にある高性能なサービスを使うという市場は私たちがインターネットを使う機会が増えるほど、需要が高まっていきます。
ICPこれらのサービスの大半を牛耳るGAFAに対抗するできるブロックチェーンとして、今後も注目を浴び続けると予想しています。
以上の点から、ICPの価格が暴落する可能性は低いとみています。
ICPの価格が動く、注目のイベントを解説
ICPの価格に大きな影響を与えそうなイベントとしては
・大手企業との提携
・新規上場
・サービスの実用化
などが上げられますがこれだけでは損失を抱える投資家による売り圧をしのぐ材料にはならないはずです。
唯一可能性があるとすれば、2021年9月に発表されたICPをビットコインに接続するという新機能の実装でしょうか。
スマートコントラクトを使うことで、ICPを使って開発されたアプリケーションはビットコインの決済機能を持つことが可能になります。
開発はICPを使うことで簡単、それでいて決済通貨としてビットコインが選択できる。
かなり画期的な機能になるため、実装が予定されている2021年12月付近でICPの価格に大きな動きがあるかもしれません。
エンジンコイン大分プラスになってるんだけど長期ホールド目線だから絶対に売ってはいけない……。目先の利益に飛びつかないようにしないと。エンジンコインはこれからも上がっていくでしょうからね。