マイニングエクスプレスの現在は?「松江大樹」の逮捕後を調査

サービス名マイニングエクスプレス
運営会社会社名不明
創業者カルロス・フジヤマ
連絡先不明

マイニングエクスプレスの現在は?「松江大樹」の逮捕後を調査

コロナ給付金の不正受給による詐欺容疑で、7人も逮捕者を出した「マイニングエクスプレス」。2023年10月にリーダー格と目される松江大樹が有罪判決を受け、完全終了となりました。
 
 
公式サイトも閉鎖され、復活する見込みはゼロに近いです。しかし、被害者への返金は行われておらず、中心人物のカルロス・フジヤマや峠達也らは新たなMLMに手を出してる始末。
 
 
この記事では、マイニングエクスプレスの現在・返金状況・裁判結果など紹介し、どれほど悪質か解説します。
 

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松江大樹が懲役刑に!悪質詐欺師の現在

2023年10月31日。コロナ対策の給付金を不正に受け取り、詐欺罪で問われた松江大樹に有罪判決が下りました。
 
松江大樹のニュース
「松江大樹」のニュース
 
リーダー格と目された松江に対し、懲役2年6ヶ月の判決。
 
 
その他メンバーである元東京国税局職員「中村上総」「塚本晃平」、大和証券の元社員「中峯竜晟」は懲役3年、執行猶予5年。三鷹の元会社員「佐藤凛果」に対しては、懲役2年、執行猶予4年の判決が下されました。
 
 
彼ら7人のグループは、コロナ禍で収入を減らした個人投資家などと偽り、コロナ対策の持続化給付金合計2億円を詐取。若者相手に「マイニングエクスプレスに投資すれば個人事業主になるので給付金の申請が出来る」とし、不正受給の勧誘を行ったとされてます。
 
マイニングエクスプレスで逮捕された方々
 
受け取った100万円の内、20万円は逮捕されたグループが手数料とし徴収。残りは全てマイニングエクスプレスに投資したとのこと。
 
 
当初、松江大樹はドバイに逃亡したが、日本で詐欺事件と実名報道されるやいなや、帰国し入国と同時に逮捕されました。
 
ドバイに逃亡したマイニングエクスプレスの松江大樹
 
関係者によると、松江大樹はマイニングエクスプレス勧誘者の中でトップクラスの売上高40億円を達成し、インペリアルダイヤモンドという称号を保有。オレンジ色のランボルギーニを乗り回すほど、羽振りの良い人物だったそう。
 
 
2023年10月の有罪判決を受けた後、松江が控訴した情報は特に見つからず、刑は執行されたと思われます。懲役2年6ヶ月ですから、現在は未だ豚箱にぶち込まれてる事でしょう。
 
 
しかし、今回有罪となったのは、あくまでも「コロナ給付金の不正受給」に関する罪のみ。ポンジスキームの可能性が高い詐欺的な投資案件にも関わらず、その件は立件されてません。
 
 
また、民事訴訟も行われる気配が無く、当時松江らの口車に乗って投資してしまった人への返金は、公式情報を見る限り全く為されてません。
 
 
結局、一度詐欺によって金を騙し取られてしまうと、被害を完全に回復するのはほぼ不可能。松江はもう数ヶ月もすれば、再びシャバに舞い戻ってきます。
 
 
詳しくは後述しますが、マイニングエクスプレスの当時の関係者は未だに怪しいMLM系の投資案件に関わり、松江もそのグループへ合流する可能性は十分考えられます。被害を繰り返さないため、怪しい儲け話はしっかり疑いの目を持てる金融リテラシーを身に着ける事が大切です。
 

マイニングエクスプレスはどうなった?返金はされた?

松江大樹が懲役刑となって終息した感のあるマイニングエクスプレスですが、松江は単なるマルチの”勧誘者”でしかありません。
 
 
マイニングエクスプレス自体はウクライナを拠点とする企業で、今も残ってます。
 
 
もっとも、ホームページを見ると、「ウクライナ戦争の影響で活動を停止してる」という理由で閉鎖してる模様。
 
「マイニングエクスプレス」公式サイト
「マイニングエクスプレス」公式サイト
 
公式の説明によると、資産が押収され現在裁判中とのこと。しかし、いくら戦争が起こったからといって何の問題も無い企業の資産が押収されるとは、なかなか考えにくい。
 
 
マイニングエクスプレスが違法な営業を行ってたり、オリガルヒなどロシアの制裁対象者ならまだしも、単なるマイニング業者が営業停止に追い込まれるほどの資産の押収をされるか…?
 
 
第一、マイニングマシンが押収されたのは2021年末。2022年に起こったウクライナ戦争と全く関係なしに資産を押収された可能性が高いです。
 
 
実際、現地ウクライナのロシア語メディアのニュースは「単に資産が押収された」と伝えるだけで、戦争の影響を匂わせる言葉は弁護士の言葉からも出てません。
 
「マイニングエクスプレス」のニュース
「マイニングエクスプレス」のニュース
 
弁護士は「いくつかの裁判で勝訴したのに、政府当局がマイニングマシーンを返してくれない」として、これからも法に基づいて闘う意思を見せてます。
 
 
しかし、その後の経過はホームページ上で一切報告されておらず、弁護士の言葉は単なるパフォーマンスと思われます。これらの経過を見るに、マイニングエクスプレスは完全に飛んだ可能性が非常に高いです。
 
 
もっとも、ポンジスキーム疑惑もあった投資案件ですから、飛んだとしても逆に何の不思議も無いですがね……

現在、返金は絶望的…

マイニングエクスプレスが飛んだ可能性の高い現在、被害者に投資資金が返金される見込みはほとんどありません。
 
 
被害者の中には、消費者センターに相談するなど行動を起こしてる人もいるが、解決したニュースは特に見られず。大本の企業が海外という事で、集団訴訟も難しいかも。
 
 
マイニングエクスプレスのホームページが実質的に閉鎖され3年が経つ現在、何もアクションが見られないところを見ると、返金対応は”絶望的”と思われます。

2021年に崩壊の兆候が

マイニングエクスプレスがホームページを閉鎖する前年の2021年、既に崩壊の兆候は見られました。
 
 
2021年10月頃から、「マイニングエクスプレスが飛ぶ」という噂が。
 
マイニングエクスプレスが飛ぶウワサ
 
「組織のトップと繋がる人から聞いた話」という事でしたが、この時点では真偽が不明で、単なる噂に止まってます。
 
 
実際、11月時点でもマイニングエクスプレスから配当があったと主張する人も見られました。
 

 
配当が毎日から毎月に変わったり、月利4%に落ち込んだものの、配当は出たし独自仮想通貨のEEXも換金できたという事で、まだ一縷の望みを持ってた人が多くいた模様。
 
 
2021年6月にEEXを上場廃止したコインズビットという取引所に対して裁判を起こし、「勝訴した」という判決が出ているため、これに安心した人も多かったのでしょう。
 
コインズビットとの裁判状況
 
ただ、そもそも上場廃止になる時点でEEXが相当怪しいトークンであったのは間違いありません。
 
 
マイニングエクスプレスの弁護士は「いくつかの裁判で勝訴した」など言ってますが、この裁判を言ってるのであれば、事業自体が安全という保証になりません。
 
 
実際、その裏で計画してた事業が次々延期に。
 

  • CBD(医療大麻)事業 ←3度延期の末不明に
  • カジノ事業 ←不明
  • ウクライナでの銀行設立 ←未着手
  • オンラインカジノ「マイミー」←2021年12月とのアナウンス後不明に

 
マイニングエクスプレスがいかに大風呂敷を広げて期待感を煽り、人々の投資熱を加速させてたか窺えますね。
 
 
さらに、2021年12月はCEOが別人に変更、首謀者であったカルロス・フジヤマはウクライナから遥か遠くのブラジルへ移動しました。
 
マイニング機器の押収
 ↓
会社の代表者を変更
 ↓
カルロスがブラジルへ移動
 ↓
マイニングエクスプレスが業務停止
 
という流れを見ると、カルロスが逃亡してるように見えなくもありません。カルロスが過去に関与したD9クラブも、業務停止→出金停止の流れで破綻したので、この時点でマイニングエクスプレスも危険な状態と判断できました。
 
 
結局、2022年に入ってマイニングエクスプレスはホームページを閉鎖。その後の裁判結果も不明のままです。マイニングエクスプレスのような怪しい投資案件が飛ぶ時は、共通の兆候が見られます。
 

  • ログインや公式サイトに繋がらないなどの不具合が出る
  • 出金、着金に遅延が生じる
  • 出金に2段階認証やKYC(本人確認)が必要になる

 
マイニングエクスプレスも、「換金に18日も掛かった」という情報が当時ありました。
 
 
投資案件でこのような兆候を見かけたら、すぐに手を引く事をおすすめします。

中心人物の「カルロス・フジヤマ」「峠達也」は現在も活動中か

マイニングエクスプレスの首謀者と目される「カルロス・フジヤマ」は、ブラジル逃亡後も新たなMLM系投資案件に関わってます。それが、オンラインカジノの利権をNFTとして購入し配当が受け取れるという「PLAYME
 
 
Youtuberの「KENZO 【新宿109】」氏は、「【PLAYME】ポンジスキームを繰り返す帝王・湯田陽太に突撃してみたw」という動画でカルロス・フジヤマへ直接取材を行うため、PLAYMEのセミナーに潜入してます。
 

 
PLAYMEは数々のマルチに関わった「湯田陽太」や、Remix DAOやNBAといった仮想通貨系マルチに関わった「峠達也」も関係し、非常に危険な案件。
 


 
このように、マイニングエクスプレスの関係者は現役で活動し、完全に事態が収束したと言えない状況です。カルロス・フジヤマはもちろん、湯田陽太や峠達也の名前が出てくる案件はくれぐれもご注意ください。
 
 
ちなみに、こんな怪しい人物達と関わるくらいなら、投資ファンド「ASAP」の方が断然いいです。無料で利用可能なので、興味がある方は下記の検証記事もぜひ。
 
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マイニングエクスプレスとは?

マイニングエクスプレスは、ウクライナに本社(マイニング工場)を構えるアルトコイン専門のクラウドマイニング会社。個人では難しい仮想通貨マイニングの代行と、マイニング機器を別事業に活用するレンダリング事業を行う会社です。
 
 
膨大な電力を必要とするマイニング事業を、電気代が安く気候も涼しいウクライナで行う事で、利益率の高いマイニング投資を実現してます。
 
 
また、レンダリング事業はマイニングに使う高性能PCを活用し、高度な映像処理を行ってるとのこと。投資家はマイニングエクスプレスに投資する事で、これらの事業から得る利益を配当として受け取れます。
 
 
このように、普通のマイニング業者の体を取ってるが、実態は単なる悪質マルチ投資詐欺集団。人を紹介すると報酬が受け取れるマルチによって大金を集め、挙句の果てに飛んでしまった非常に悪質な企業です。
 

EEXコインとは?

EEXコインは、マイニングエクスプレスの配当用として作成された仮想通貨。独自のブロックチェーンを持つオリジナル通貨で、PoA(Proof-of-Authority)というアルゴリズムで運営されてます。
 
 
マイニングエクスプレスに投資した人は、このEEXコインを配当として受け取れる仕組み。
 
 
しかし、EEXコインはマイニングエクスプレスありきで作成されてるため、用途は全てマイニングエクスプレスの事業に関連したサービス。そのまま使用できず、「ビットコインと交換し日本円に換金する」という面倒な手続きを踏まなくてはなりません。
 
 
また、使用場面がマイニングエクスプレス関連の事業に限定されるため、上場しても値上がりする見込みはほとんどありませんでした。実際、EEXコインは取引所「コインズビット(Coinsbit)」で上場廃止になった後どこにも上場する事なく、取引できない無価値な仮想通貨と成り下がってました。
 
 
なお、EEXコインはイーサリアムエクスプレス財団という団体が発行してる仮想通貨で、名前にイーサリアムが入ってますがイーサリアムと無関係です。注目を集めるためそのような財団を作ったのでしょうが、名称からして人を騙す気満々だったようですね。
 

マイニングエクスプレスの稼ぎ方

マイニングエクスプレスで稼ぐ方法は、大きく以下の3つが。
 

  • マイニング・レンダリング事業の利益配当
  • 紹介による各種ボーナス
  • 自分の組織を作り上げる

 
マイニングやレンダリング事業の配当は、投資してる会員が受け取れる報酬。6つの投資プランが用意され、マイニング事業はプランごとの投資金額×月利2~3%、レンダリング報酬は月利5%前後の報酬が発生します。
 
 
投資プランは以下の通り。
 

  • ビギナー:100ドル
  • スタンダード:500ドル
  • プロフェッショナル:1,200ドル
  • エリート:5,000ドル
  • マスター:20,000ドル
  • マスタープラス:35,000ドル

 
マイニングエクスプレスの配当シミュレーション
 
合計で月利8%! さすがに非現実的な数字ですね……
 
 
さらに、新たにマイニングエクスプレスへ投資する人を紹介すると、投資金額の3~6%の「ダイレクトボーナス」を受け取れます。
 
マイニングエクスプレスの紹介「報酬
 
まさしくマルチのシステムで、この仕組みによって投資者を増やしました。
 
 
加えて、マイニングエクスプレスはバイナリー方式のマルチとなっており、紹介した会員は左右2本の系列に配置され、ピラミッド型の組織を構築できます。
 
マイニングエクスプレスのバイナリーボーナスについて
 
上手く組織を構築できれば、左右の組織のうち、規模の小さい方のチームが獲得した報酬の6%~10%にあたる「バイナリーボーナス」を自動的に受け取れるように。
 
 
その他、組織の下位者が新たに人を紹介した場合、その人の会員レベルに応じた報酬が受け取れる「メガマッチボーナス」という仕組みも取り入れられてました。
 
 
このように、「働かなくても稼げる」環境を作り上げられる点がマイニングエクスプレスの魅力と映り、多くの被害者を生んでしまったわけです。
 

マイニングエクスプレスは何が怪しかった?

マイニングエクスプレスのような怪しい投資案件は、共通する特徴があります。
 
 
ここでは、どのような点から怪しいと判断できるのかを紹介します。

ポンジスキームの可能性があった

「ウクライナでマイニング工場を運営してた」と言われるマイニングエクスプレスですが、その実態は”ポンジスキーム“と指摘されてます。
 
 
ポンジスキームは、会員から集めた資金を投資せず、そのまま報酬に流用する詐欺手法の一種。
 
ポンジスキームの解説画像
 
資金を運用してないから利益を増やせるはずがなく、自転車操業の末、必ず破綻する仕組み。
 
 
マイニングエクスプレスのようなMLM系の投資案件は、このポンジスキームの仕組みを取ってるところが多いと言われてます。有名なところでは、「BitConnect」「PlusToken」などがポンジスキーム+MLM型の詐欺と言われてますね。
 
 
マイニングエクスプレスがポンジスキームと疑われた大きな要因は、「事業での利益を公表してない」点。投資家から集めた資金を何に使って、どれくらい利益を上げてるか3年以上に渡り隠し続けてるので、公表できないやましい理由があると疑われたわけです。

公表してる事業が次々に延期

公表してる事業が次々に延期された事も、マイニングエクスプレスが疑われた大きな要因です。
 
 
マイニング・レンダリング事業の他、CBD事業・カジノ事業・ウクライナでの銀行設立など、大風呂敷を広げたがいずれも未着手&放置。
 
 
CBD事業は2021年4月に開始予定だったが、セミナーでの度重なる延期発表の末に、具体的な開始時期についてさえ言及しなくなってました。
 
マイニングエクスプレスが事業を延期
 
予定された事業展開が何一つ進んでるように見えない点が、会員からも不安視されてました。
 
 
現在も怪しい仮想通貨プロジェクトは、ホワイトペーパーに記載されたロードマップが達成されない事が多くあります。

EEX(イーサリアムエクスプレス)が上場廃止

マイニングエクスプレスの報酬として支払われるEEXコインが上場してたコインズビット(Coinsbit)が、突然EEXの上場廃止を決定したのも疑惑を深めました。
 
マイニングエクスプレスによる上場廃止の発表
 
上場廃止に至った理由は、EEXをBTCにトレードするためには時間&手数料が必要。かつ、コインズビットのサポート対応が悪いといった要因から、マイニングエクスプレス側から上場廃止の申請をしたとされてます。
 
 
この上場廃止に巻き込まれた会員は、コインズビットに預けてたEEXが引き出せなくなる不具合に見舞われ、多い人では1000万円単位の金額が引き出せなくなった人も。
 
上場廃止で資金が引き出せなくなった
 
マイニングエクスプレスは資金を引き出すために裁判を行い、後に勝訴したと言いますが、その後本当に返金が為されたか不明。
 
 
そもそも上場廃止になった時点で、怪しい仮想通貨と気付かなくてはなりません。

映画「アバター2」へ関与してる証拠なし

メイン事業の1つであったレンダリングの事業内容は、大ヒット映画「アバター」の続編のCG作成を担当してると一部セミナーやウェブサイトで情報が出回ってました。
 
 
しかし、アバター2の関与を裏付ける証拠は見つからず、むしろ別企業が開発してる情報が出て来てしまいます。
 
マイニングエクスプレスのレンダリング事業について
 
架空のプロジェクトをでっち上げ、出資者を募ったと思われます。
 
 
大風呂敷どころか、嘘まで付いたわけですね。
 

マイニングエクスプレス社長「カルロス」の過去

マイニングエクスプレスの首謀者と目される「カルロス・フジヤマ」は、仮想通貨ビジネスで大成功した人物と紹介されました。
 
カルロスフジヤマの経歴
 
しかし、その実態は成功者どころか熟練の詐欺師といったところ。
 
 
カルロスはマイニングエクスプレスを始める前、世界中で逮捕者が出てる詐欺案件「D9クラブ」のマーケティングリーダーを務めたのです。
 
D9時代のカルロスフジヤマ
 
D9クラブの事件は日本でも「ワールドビジネスサテライト(WBS)」に特集されるなど、当時の被害総額は計り知れないもの。
 
ワールドビジネスサテライトのニュース
 
この投資案件を日本に持ち込んだ人物が、マイニングエクスプレスの創業者「カルロス・フジヤマ」
 
 
D9クラブ自体はポンジスキームにより運営、配当が支払われてたと証明されてる事から、マイニングエクスプレスは詐欺で巻き上げた金で運営されてる疑いが持たれました。
 
 
マイニング工場を有してると主張したとはいえ、「カルロス・フジヤマ」の経歴を鑑みるとポンジスキームの危険性を思い浮かべるな。という方が無理でしょう。

特定商取引法違反の疑い

当時マイニングエクスプレスはMLMなのに契約書が無く、「特定商取引法違反だ」という意見を多く見かけました。
 
 
確かにMLMの契約は必ず契約書が必要ですが、マイニングエクスプレスの場合、支払いに使うのはビットコイン。
 
 
ビットコインは日本で法定通貨として認められてないため、その観点から考えると「必ず契約書が必要と言えない」という意見もあり、完全に黒と言い切れない状態でした。
 
 
ただ、2023年に草コインを商材としたMLM系投資案件「マーケットピーク」の勧誘者が、契約書を発行してないために特商法違反で逮捕されてます。
 
「マーケットピーク」のニュース
「マーケットピーク」のニュース
 
マイニングエクスプレスが現在に行われてれば、松江大樹以外の関係者も芋づる式に逮捕されたかも。
 

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マイニングエクスプレスはなぜ広まった?

これほど怪しい点が満載のマイニングエクスプレスですが、なぜここまで広まったか?
 
 
ここでは、マイニングエクスプレスが多くの被害者を生んだ理由を考察します。

嘘や誤った情報が拡散された

人を紹介する度に報酬が貰えるマイニングエクスプレスの仕組み上、紹介料欲しさにウソを付いたり、強引な勧誘が行われてました。
 
 
実際に行われた、嘘を用いた勧誘の実態を紹介します。
 
イーサリアムエクスプレスの虚偽情報
 
EEXが「イーサリアムから分岐したフォークコイン」という嘘を付いて、権威性を持たせた勧誘です。
 
 
マイニングエクスプレスが報酬として配ってるEEXは、イーサリアムのフォークコインではありません。独自のブロックチェーンを持つオリジナルの仮想通貨です。
 
 
ウソと分かってるのか、気付いてないか定かではありませんが、このように間違った情報を基にした勧誘が行われてました。
 
 
その他にも経済紙「フォーブス」にマイニングエクスプレスが掲載される情報も出回ってたようですが、結果的にこれも嘘と判明。
 
 
しかも、嘘の出所はマイニングエクスプレスの上級会員(たくさん紹介した人)のLINEグループだった模様。嘘がバレた事が要因か、そのLINEグループは閉鎖されたようです。
 
 
このようなアヤフヤな情報による権威付けによって、多数の人がマイニングエクスプレスに参加してしまいました。

芸能人による勧誘が行われた

一部のセミナー講師の中には、「芸能人や有名人もマイニングエクスプレスに投資してる」という勧誘を行う人物がいる模様。
 
マイニングエクスプレスを芸能人を使って勧誘するヤツがいるらしい
 
プロ野球選手が投資してる、芸能人の知り合いがたくさんいる、などの話でマイニングエクスプレスを勧誘してる人がいるとか。
 
 
芸能人やスポーツ選手の名前を用い勧誘する手法は、怪しい投資案件でよくあるもの。
 
 
最近は、「ビットサンズグローバル」というMLM系仮想通貨プロジェクトの広告塔として、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子氏の名前が勝手に使われた事件がありましたね。
 
「ビットサンズグローバル」のニュース
「ビットサンズグローバル」のニュース
 
ビットサンズの勧誘に高嶋氏が直接関わったわけではありませんが、高嶋氏にこの話を持ちかけ投資させたのは元ラグビー日本代表の「冨岡剛」
 
 
冨岡剛は世界的なマルチのディストリビューターとして活躍してる人物で、スズバースなど怪しい案件にいくつも関わってます。
 
 
芸能人やプロスポーツ選手がネームバリューを利用し、怪しい投資案件の勧誘に勤しんでるとは、褒められた事ではありませんね。

MLMの仕組みによって勧誘

紹介するたび報酬が受け取れるMLMの仕組みによって、会員は積極的に勧誘を行いました。
 
 
例えば、Yahoo知恵袋には「知人が紹介してくれたので投資した」という人の相談が。
 
マイニングエクスプレス会員の話
 
「2年半以上投資し、毎月の配当によって出資額の24%が回収できてる」と言いますが、配当の増減が大きく、投資金の回収に時間が掛かってしまう事に不安を感じてるそう。これは2021年1月の投稿なので、この人は投資資金を回収できなかったでしょう。
 
 
また、直接勧誘者から話を聞いて投資した人も。
 
マイニングエクスプレス会員の話
 
事業内容などをマイニングエクスプレスの人間に直接聞いて、しっかりした事業と判断出来たのが投資した理由だそう。
 
 
その後、「自分でマイニングエクスプレスを調べた際に怪しい情報が多く不安になった」との事で、自分で調べて納得した上で投資してれば失敗しなかったかも。
 
 
また、中にはウクライナへ赴き直接マイニング工場を視察した猛者も。
 
マイニングエクスプレス会員の話
 
海外のMLM案件の多くは現地視察ツアーのような企画を行う事が多く、その参加者と思われます。ただ、ツアーに参加する人の場合、勧誘者や宣伝のためのサクラである可能性もあるため、あまり信用なりません。
 
 
大多数の人はセミナーなどで直接話を聞いたり、知人から紹介したりしてマイニングエクスプレスを始めてます。
 
 
セミナーでは熟練の勧誘者によってその場で勧誘されるため、勢いに負けて契約してしまう人がよくいます。知人からの勧誘も、普段の関係性を重視するならなかなか断りにくいでしょう。
 
 
このように、人を紹介すればするほど稼げる仕組みによって、まるでウイルスのようにマイニングエクスプレスが広まってしまいました。

最初は配当が出た

肝心な事は、マイニングエクスプレスも最初は配当が出たということ。ここまで紹介した事例も、「出資額の24%が回収できてる人」や「月利4%の報酬を受け取ってる人」がいました。
 
 
このように、最初は報酬をしっかり支払う事で信用を得るのが悪質マルチの手口です。しかし、ポンジスキームで運営してる以上、いずれは破綻するのが目に見えてます。
 
 
そうなった時に簡単に解約されないよう、マイニングエクスプレスは18%の解約手数料を設定。せっかくお金を増やそうと思って投資してるのに、高い手数料を支払ってまで解約したいと思う人はいないでしょう。
 
 
さらに、実際に配当が出てるのをこの目で確かめてるため、「ここで止めたら損をする!」と感じなおさら解約から気持ちが遠のいていきます。
 
 
MLM系の投資案件はあえて最初に配当を渡す事で、利益に目が眩んだ人をマルチの沼に引きずり込んでいくのです。
 

まとめ

マイニングエクスプレスの辿った末路と、現在も関係者が活動してる実態を紹介しました。
 
 
高配当とMLMの仕組みによって、多くの被害者を生んだマイニングエクスプレス。松江大樹らの逮捕&有罪判決と、公式ホームページの閉鎖によって自体は収束したように思えます。
 
 
しかし、マイニングエクスプレスから返金は未だ為されておらず、被害者は泣き寝入りしたまま。怪しい投資案件は、「ポンジスキームの疑いがある」「事業が次々延期する」など共通の特徴が。
 
 
一度このような案件に投資してしまうと返金は難しく、大金を失ってしまうかも。皆さんはぜひマイニングエクスプレスの事例を学んで、怪しい投資案件を見抜けるようになってください。
 
 
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マイニングエクスプレスの口コミ

  • 投稿者名:匿名

    マイニングエクスプレスで安泰と思っていた過去の自分が憎らしいですよ。騙した方が悪いとは言われますが、お金は戻ってきませんからね。。。返金対応なんて絶望的でしょうからなおさらです。

  • 投稿者名:匿名

    マイニングエクスプレスには以前身内が騙されました。200万ほど投資と言ってつぎ込んでしまったようで、同じような被害者がこれだけいるのに返金にはならないのが不思議です。大元が逃げてしまったようなので無理なのかもしれませんが。

  • 投稿者名:匿名

    マイニングエクスプレスの主犯格だった松江大樹は実刑コースですね。コロナ給付金詐欺でだけみたいですが。突っ込めば余罪が出てくるんじゃないでしょうか。というか、そうであってほしいですよ。

  • 投稿者名:匿名

    本国ウクライナでは違法なポンジスキームって言われてたけど、そのときにはもう遅かったんだよな。止めたほうがいいと忠告したけど、聞いてくれなかったし案の定。なんで破綻するまで気づかないのか・・・。

  • 投稿者名:匿名

    マイニングエクスプレスって最初はBTCの配当合ったんですね、知りませんでした。見るからにポンジだったけど、最初に上手く逃げた人は得してそうですね。

  • 投稿者名:匿名

    あれだけポンジスキームって言われてたのに破綻するまで自分がマルチに組み込まれてる事を認めない人の多いこと多いこと。マイニングエクスプレスもそうだったね。セミナーに行ったらもう洗脳されてしまうのかもしれん。

  • 投稿者名:匿名

    あのカルロス・フジヤマが絡んでた時点でこうなるのは目に見えてたって感じはありますよね。公式ページは消えたし、返金は絶望的でしょう。投資は自己責任と言い張るのが腹が立ちますよね。

  • 投稿者名:匿名

    ウクライナの戦争でマイニングが出来ないって言い訳してるみたいですけど、参加者はとっくに諦めてますよね・・・。今更そんなバレバレの嘘を言われても乾いた笑いしか出ませんよ。

  • 投稿者名:匿名

    破産手続きしたのは2月なんだったよね。もうその手続きもしてあるから到底復活しようがないだろうに、4月辺りにメールが来たみたいだね。流石に信じた人はいないだろうけど。

  • 投稿者名:匿名

    マイニングエクスプレスがその時はいいと思ったんですが、結局は、、、この前破産手続きをしていたんだと知ってもう絶望的だとわかってます。わかっているけどやりきれないものがあるんですよね。

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