
サービス名 | マイニングエクスプレス |
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運営会社 | 会社名不明 |
創業者 | カルロス・フジヤマ |
連絡先 | 不明 |
マイニングエクスプレスとは
ウクライナに本社(マイニング工場)を構えるアルトコイン専門のクラウドマイニング会社。
【事業内容の解説】
GPUマイニング
まず「GPU」とは、主にゲーム関連に利用されてきた高度な演算処理を得意とした機械をGPUと呼びます。
この高度な演算能力を利用した仮想通貨マイニングをGPUマイニングと呼んでいます。
マイニングエクスプレスでは独自のAIが効率良くマイニングできるアルトコインを選別しているため、他社とは一線を画す最高率のマイニングが可能なのだとか。
クラウドレンダリング
映像編集の際に元の動画を再度PCで書き出すことをレンダリングと呼び、マイニングエクスプレスではマイニングでも使用しているGPUを映像編集にも使用することで3DCG映像に陰影や質感などを付け足す事業を行っています。
現在はハリウッドと契約を結んでいるらしく、CCを使った映画やゲーム会社から依頼された映像処理を行う事で利益を出しているのだとか。
利用者はマイニングエクスプレスに投資することで、代わりにマイニングしてもらう事ができ、収益の一部を配当として受け取れるサービスを提供しています。
堅実に稼げるマイニング案件として人気が再燃しているようですが、2021年も堅実に稼いでいける投資案件なのか?
捜査を行いました。
・利益を出すのに必要な期間
・運営会社の実態
・CEOの怪しい経歴
・過去の詐欺事件について
など、発覚した事実を包み隠さずレポートにまとめています。
【2021年1月29日】EEXが上場廃止に
マイニングエクスプレスの公式発表によると、コインズビットに上場していたイーサリアムエクスプレス(EEX)の上場廃止が決定した模様です。
上場廃止を告げるメッセージと共に、新たな取引所への上場に向けて動いているとも記載されています。
詳しい上場先や時期は公表されていないため、コインズビットに入金している方はEEXを引き出し、もしくは換金を行う必要が有ります。
上場廃止時に預けたままのEEXがどうなるのか未定のため、注意してください。
しばらく現金化出来ないことを考えると、ある程度は現金化しておこうというホルダーの思惑から大幅な下落に繋がる事が想定されるので、個人的には今の内に現金化しておくことをお勧めします
なお詳しい価格予想が知りたい方は、EEXなどアルトコインの急騰を予測する情報サイトがあるのでご覧になってみてください。
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【2020年2月】配当が独自通貨に変更
「マイニングエクスプレス」からの配当がビットコインから独自通貨の「EEX(イーサリアムエクスプレス)」に変更となりました。
前回の捜査時にBTCでの配当が無くなる危険性をお伝えしましたが、やはり独自通貨での配当に切り替わりましたね。
これによりユーザーから集めたBTCの資金流出を抑えることに成功したため、まだ「マイニングエクスプレス」の運営自体は続いていくでしょう。
【注意】
「イーサリアムエクスプレス(EEX)」を本家イーサリアムのフォークコインだと偽るマイニングエクスプレスの勧誘が多発している模様です。
名前が似ているだけで1ミリも関係ないので間違えないようにしましょう。
「イーサリアムのフォークコインだよ」という勧誘はあなたを騙そうとする悪意ある勧誘です。
くれぐれも騙されないように注意してください。
【2020年1月】配当が止まる可能性が高い
「マイニングエクスプレス」の捜査の結果、配当を続けると採算が合わなくなる可能性が高いことが判明しました。その理由を解説していきましょう。
まず「マイニングエクスプレス」が報酬を支払える仕組みとして、ビットコイン以外の通貨である「アルトコイン」の内、その日最も効率良くマイニング可能な通貨を選んでマイニングを行っていることが挙げられます。。
ただ、実際にマイニングを行っている具体的なアルトコイン名は公式ページで確認できず、唯一マイニングの稼働が確認できたのがイーサリアムのマイニング状況です。
これまでにマイニングしたと表示される45,888ETHを日本円にすると、2020年1月のレートで8億円強の報酬を「マイニングエクスプレス」が獲得しているという計算になります。
公式サイトの解説ではその日最も効率の良い通貨を分析してマイニングすると記載していますが、履歴を見る限り毎日イーサリアムをマイニングしています。
複数の通貨を同時にマイニングしていることも考えられますが、複数の通貨にハッシュレート(計算力)を分散させているというのも考えにくい。
そうなると、現時点ではイーサリアムのマイニングのみの可能性が高まります。
日本円にして累計8億円がマイニングエクスプレスの獲得したマイニング報酬という事になります。
そう考えると、全ユーザーに向けて配当を支払うにはどう考えても採算が合わないんです。
・スタッフの人件費
・マイニングマシンの設備、保全
・工場の維持費(電気代)
・広告費
・マイニング報酬
・紹介報酬
これらの運営費をマイニングのみで賄うというのは、いささか無理がある気がしますよ。
また、イーサリアムを含むアルトコインのマイニング事業にも関わらず、BTCで配当を出す仕組み自体が不自然です。
換金している履歴がないのですから。
SNS等で勧誘を行っている方々から言わせれば別の事業があるから大丈夫だそうですが、まともな企業なら赤字の事業など続けませんからね。
また、2020年に半減期が待ち受けていることや、イーサリアムを筆頭にステーキング(POS)への注目が高まっているのですから、マイニング事業自体が赤字を覚悟で始めるほどの新規事業とは言い難い。
・イーサリアムしかマイニングしているようにしか見えない
・マイニング報酬は累計で8億円程度
・なぜか配当はBTC
不自然に見える報酬体系を考えるとBTCの配当が続くとは考えにくいと個人的には思います。
利用する際はやめ時に注意してください。
マイニングエクスプレスは利益を出すのに「最低13ヵ月」
マイニングエクスプレスでは全6つのプランが用意されており、投資家はプラン代金×2倍~2.4倍の報酬を受け取ることが出来ます。
・ビギナー 100ドル
・スタンダード 500ドル
・プロフェッショナル 1,200ドル
・エリート 5,000ドル
・マスター 20,000ドル
・マスタープラス 35,000ドル
ビギナー~マスターまではプラン代金×2倍が収益上限となり、マスタープラスのみ2.4倍に設定されています。
では、プラン代金の回収と収益上限に達するまでの期間を一覧で確認していきます。
▼配当シミュレーション
ユーザーの声を見る限り月利は全プラン大体8%のため、13ヵ月で元本回収、収益上限には25ヵ月が必要です。※マスタープラスのみ30ヵ月
ただ、マイニングエクスプレスでは他の人に紹介することによる紹介報酬も存在しているため、勧誘が上手い方は効率良く稼げるのかもしれません。
次に、これからマイニングエクスプレスを始めようと考えている方の判断材料として懸念点やリスク面、運営会社の実態に関する捜査結果をお話していきます。
マイニングエクスプレスの運営会社の実態
マイニングエクスプレスのような海外系の投資案件で必ず槍玉にあがるのが、運営会社の所在に関する話。
ウクライナのキロヴォフラードという場所にマイニング工場を建設したという情報がネット上では確認できます。
とはいえ現地まで捜査をしに行くわけにはいかないため、Googleアースで工場を探します。
特徴的な外壁や通気ダクトも一致し、間違いなく「マイニングエクスプレス」の工場は建設されているという事を確認しました。
工場自体は2018年10月18日~10月22日の間に外壁の塗装が行われた様子も確認が取れたため、少なくとも2018年から稼働しているとみてよいでしょう。
この建物自体は元々、旧ソ連のタイプライター工場の食堂の跡地だそうで、それを改装しマイニングエクスプレスの工場として再利用を行ったとのこと。
実際にマイニング工場を構えているという点は高評価です。
創業者「カルロス」は詐欺事件の首謀者
過去に仮想通貨ビジネスで大成功した経歴が掲載されている「カルロス・フジヤマ」ですが、その経歴はとても大成功とは言えないものとなっております。
実は、世界中で逮捕者が出ている詐欺案件「D9クラブ」のマーケティングリーダーを務めていた経歴をもっているのです。⇒ディレクターとして紹介されている画像
日本でも「ワールドビジネスサテライト(WBS)」にて特集されるなど、当時の被害総額は計り知れないものとなっていました。
この投資案件を日本に持ち込んだ人物が、マイニングエクスプレスの創業者である「カルロス・フジヤマ」となっております。
D9クラブ自体はポンジスキームにより運営、配当が支払われていたことが証明されていることから「マイニングエクスプレス」は詐欺で巻き上げた金で運営されている投資案件という線が濃厚です。
事業内容としてはマイニング工場を有しているものの、「カルロス・フジヤマ」の経歴を鑑みるとポンジスキームの可能性も考えられます。
大手企業との提携はウソか
「マイニングエクスプレス」を紹介している多くのアフィリエイトサイトにて、ウクライナの大企業である「エヌティックホールディングス」と業務提携してるという情報を見かけます。
重要なのは「エヌティックホールディングス」が実在するのか?という点
まずGoogle等の検索エンジンを複数使い捜査しましたが、該当するような企業の情報は見つかりません。
その後、2013年に公開されたウクライナの大企業ランキング(売り上げ)を確認しましたが、「エヌティックホールディングス」という企業名は確認できません。
2013年なので古いデータにはなりますが、ウクライナ政府とも密接な関係にあるとされているので、それなりに歴史のある企業だと考えられます。
それにも関わらず、ウクライナの大企業ランキングの200位にすら入れていないのです。
果たして本当にエヌティックホールディングスはウクライナの大企業なのか?不安が残る結果となりました。
マイニングエクスプレスのまとめ
元本の回収期間や収益上限に要する期間の長さを踏まえると配当目当てで投資するのは仮想通貨にしては稼ぐスピードが遅い部類に入りますね。
とはいえ、工場見学なども行えるほどに環境が整っているという点を考えると勧誘しやすいMLMと言えるので、このような理由から日本ではマイニングエクスプレスが流行っていると推察します。
実際、他の案件に比べるとマイニング配当が少ないので飛びにくいHYIPなのは間違いありませんから。
勧誘する際の材料はトップクラスに多い案件だと思うので、自分で積極的に紹介者を出せる方に向いているといえます。
また、仮想通貨業界にはマイニングエクスプレス以外にも稼げる投資案件が多く存在しますので、その他の投資案件と併用することでより効率よく稼ぐことが出来るようになるはずです。
当サイトでは私が捜査した上で稼げる確率が高いと判断した案件の捜査レポートもありますので、ご興味のある方はご覧になってみてください。
イーサリアム系のガス代の高騰、送金手数料の値上がりは深刻、イーサリアムエクスプレスには無関係。