通貨名 | ピュアダイヤモンドコイン(PDC) |
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通貨コード | PDC |
発行元 | 株式会社ピュアダイヤモンド |
BCプラットフォーム | Ethereum-ERC223 |
総発行枚数 | 未定 |
公式URL | https://www.purediamondjapan.com/ |
ピュアダイヤモンドコインの裏の顔とは…
ラボグロウンダイヤモンドなる人工ダイヤモンドの開発・管理を行うための資金集めとして始まったICO案件。
本日未明、「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」が詐欺業者と提携しているという事実を仮想通貨ポリスが突き止めました。
その他にも開発企業の実態や仮想通貨取引所への上場が本当に可能なのかどうか、独自の捜査により発覚した事実のみをお伝えいたします。
2018年8月23日:「PDCが雑誌で特集されました」⇒ウソだった
筆者のLINE宛てにピュアダイヤモンドコインの最新情報として「News Week日本版」に特集記事が組まれたとの連絡が入りました。
実際にどのようにして特集が組まれているのかを確認すると、そこには大きく「PR」という文字が。
どうやら今回の掲載は「News Week」側が特集を組んだ訳ではなく、「ピュアダイヤモンドラボ」がお金を払い広告を掲載したに過ぎなかった様子。
ここまでして知名度を上げたい理由はいったい何なのか。少し捜査を続けると、「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」に関する悲しい状況が判明します。
2018年7月よりプレセール前の縁故募集が行われていましたが、現時点では購入者がゼロであることが分かりました。
誰も買わないという状況を危惧したのか、9月1日に開始されるプレセール直前に相次いでメディアに広告を掲載。
これで無理やり知名度を高めてプレセールに臨むつもりなのでしょう。
筆者の個人的な意見としては、広告掲載にお金を使うくらいならば、少しでも開発費に充ててほしい。そう感じました。
以下、追記前の捜査レポートになります↓
販売代理店が詐欺業者
今回、筆者が「ピュアダイヤモンド(PDC)」を知ったきっかけは、「IPH(インターナショナル・プライベートホールディングス)」という情報サイトからの紹介でした。
ラボグロウンダイヤモンドという養殖のダイヤモンドの開発、流通を目的としたICOプロジェクト。
「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」については後ほど調査を行うため、まずは紹介元である「IPH」について捜査することに。
ページ内にはどれだけ優れた情報会社なのかという解説とともに、主席顧問を務める「大和田 正之助」なる人物が紹介されています。
この「大和田 正之助」について捜査を進めると、このような人物は存在しない架空の社員であることが判明します。
無料で使用可能なフリー素材。社員が存在しないのであれば、同ページに記載された実績やサービス内容についても虚偽の可能性が高いといえるでしょう。
また、運営会社などの記載もないことから、99%詐欺目的で作成されたウェブページであることが分かりました。
気になるのは、なぜこのような企業が「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」の代理店として、販売を行えるのかという事。
わざわざ詐欺業者を選定した理由については引き続き捜査を行っていきます。
ちなみに紹介者である「IPH」については、情報配信を行うLINEにて「販売会社とつながっている」と証言しています。
どう受け取るのかは個人の自由ですが、危険なことに変わりはありません。
元はシェアハウスの運営会社だった
「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」の開発を行う「ピュアダイヤモンドラボ株式会社」を捜査すると、2017年に会社名を変更していることが分かりました。
2018年7月4日までは「株式会社パーフェクトルーム」という企業名であり、その事業内容はシェアハウスの運営事業であったと記載されています。
社名の変更を行ったのは2018年7月4日であると記載されているため、プレセールを開始した7月15日の僅か11日前であることが分かります。
ダイヤモンドの開発を行っているはずの企業が、プレセール直前まで存在しなかったとは少々驚きました。
前身である「株式会社パーフェクトルーム」の代表取締役を確認してみても、「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」関連で名前は確認できない人物。
このような点からラボグロウンダイヤモンドの研究、開発を行う「ピュアダイヤモンドラボ株式会社」に関しては、直前まで別の事業を行っていた企業であるといえます。
筆者には、ICOに合わせて急遽社名変更をしたように見えてしまいますが、いかがでしょうか?
知名度に不安
「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」に関しては、ロードマップを確認する限りでは2018年10月に仮想通貨取引所への上場と記載されています。
2018年の日本の状況を考えると、日本国内の取引所への上場は難しいと思われます。そうすと、必然的に海外の取引所へと上場する運びになります。
上場するにあたって必要な条件としては
- しっかりとしたプロダクトがあること
- 開発者が有名なチームであること
- 利用者が多いこと
上記の3つが絶対条件となっております。ちなみに上記の条件は世界最大の取引所「バイナンス」のCEOが上場させるコインに求める要件としてあげた条件になります
では、これらの条件を1つずつ確認してきます。
※評価は「〇」「△」「×」
①:しっかりとしたプロダクトであること=△
ラボグロウンダイヤモンドという技術やホワイトペーパーに記載されたロードマップについては、記載された内容が本当ならば問題はなさそうです。
ですが、詐欺業者が販売しているという事実やICO直前に開発を行う会社を立ち上げるなど、不審な点は多い為、△といたします。
②:開発者が有名なチームであること=△
こちらについては、仮想通貨関連で著名な人物がボードメンバーにいないという事から△とさせて頂きます。
③:利用者が多いこと=×
この利用者に関しては、総発行枚数がプレセールでどれだけ販売できたのかが非常に重要といえます。
現状、どれだけの投資家が「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」を購入したのか、把握することはできませんでした。
唯一確認できた指標としては「ピュアダイヤモンド」のシンガポール向けの動画。
「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」の購入者向けに作成されたものだと思われるのですが、その再生回数が僅か349回となっております。
このような状況から、ラボグロウンダイヤモンドという技術の知名度は高いが、「ピュアダイヤモンド」の知名度は限りなく低いという事が分かりました。
現時点ではまだプレセール期間のため、購入も可能となります。仮想通貨ポリスとしてはオススメできる投資案件ではないと判断します。
「ピュアダイヤモンドコイン(PDC)」のまとめ
- 詐欺業者がPDCを販売している
- 開発を行う企業はプレセールの10日前にできたばかり
- 知名度が非常に低い
モノリス法律事務所 弁護士の河瀬季様より依頼を受け、特定の個人名に関する記載を※※※※へと変更しております。
投稿者さまには申し訳ございませんがご了承ください。