通貨名 | SIRコイン |
---|---|
通貨コード | SIR |
発行元 | SIGN IR PTE.LTD |
BCプラットフォーム | ERC20 |
総発行枚数 | 80億SIR |
公式URL | https://sir-project-partners.co.jp/aff/files/doc.pdf |
SIRコインの危険性を解説
「IR実施法案(カジノ法)」が成立したことで一気に期待が高まった「日本国内でのIR施設」の開業。
法案が成立したことに目を付けたICO案件「SIRコイン」が密かに話題を集めていることを仮想通貨ポリスは突き止めました。
ネット上では大絶賛で紹介するブログサイトばかりが目につき、本当に有望なICO案件なのかどうかの判断が非常に難しくなっています。
そこで今回、仮想通貨ポリスでは誰も触れない「SIRコイン」の秘密、販売会社や運営会社について独自捜査を行いました。
SIRコイン、運営実態は日本の可能性
「SIRコイン(サーコイン)」について捜査を開始したところ、通貨の発行元と日本での販売代理店が異なる企業であることが判明しました。
- 発行元⇒SIGN IR PTE.LTD(シンガポールの企業)
- 販売元⇒株式会社 Sir Project Partners
そして、両社ともに共通するのは、企業HPが存在しないという事。
ネット上でICOを行う企業のHPが存在しない時点で話になりませんが、捜査を続けていきます。
まずはこの2つの企業が事業を行っているのかを捜査すると、両社ともに2018年5月に設立された企業であることが判明。
シンガポールの企業がICOを行うために日本の企業に販売代行を依頼。その企業がたまたま同時期に設立された企業だった。偶然にしては出来過ぎています。
上記の状況から考えれば、発行元と販売代理店の2社は同一のグループであると考えるのが妥当でしょう。
そして、プロジェクトを行う場所を日本に選んだことを考えれば、運営実態はシンガポールではなく日本にある可能性が高くなります。
さらに言えば、販売代理店の「株式会社 Sir Project Partners 」については、設立からわずか2か月で2度の社名変更を行っています。
社名をコロコロと変更するような企業など信用に値しません。ましてや大事な販売代理店を任せるなど、繋がっていなければ確実にあり得ませんよ。
販売元は「Sir Project Partners」ではない
さらに「SIRコイン(サーコイン)」の販売代理店である「株式会社 Sir Project Partners 」について捜査を続けると、更なる疑惑が浮上します。
2017年より販売を開始している「ASECコイン」なる仮想通貨の販売会社と全く同じ住所を所在地と表記しているのです。
「ASECコイン」といえば、公式サイトとホワイトペーパーが存在しないままプレセールを開始した問題の多いICO案件でした。
2018年現在はホワイトペーパーを後付けで公開するなど対応しているようですが、いまだ上場先の取引所が公開されないなど詐欺の疑いが強い仮想通貨となっています。
ただ、プレセールを開始したのが2017年1月と仮想通貨が最も盛り上がった年に販売を開始したことが功を奏し、比較的多くのホルダーがいるのではないかと想像できます。
そして、「ASECコイン」の販売で味を占めた業者が、新たなICOとして立ち上げたのが「SIRコイン」であり、シンガポール運営企業や販売代理店は名ばかりのダミー。
本当の運営はASECコインの販売元が行っている可能性が高くなります。
ズブズブの関係
「SIRコイン」の販売ページより購入の申し込みを行うと、購入資金の振込先として「ピースペイメントサービス」という企業が指定されます。
この収納代行業者についても捜査してみると、案の定、どの企業とも一致する「福岡市 中央区 舞鶴 二丁目4番13号 」住所が所在地として表記されています。
これらの情報から、仮想通貨ポリスでは
- SIGN IR PTE.LTD(発行元)
- 株式会社 Sir Project Partners(販売代理)
- 株式会社 ASEC PROJECT PARTNERS.(ASECコイン)
- 株式会社ピースペイメントサービス(収納代行業者)
上記の4社が99.9%同一のグループ会社であると判断いたします。
発行元の企業をシンガポールに置いた理由については、本当の運営者たちが仮想通貨交換業者の資格を有していないため、日本国内ではICOを行うことができないというところにあるのでしょう。
そもそも、本当に有望なICO案件なのであれば、代理店を介入させる必要がないのですから。
「SIRコイン」のICOで一番得するのは誰なのか…。少なくとも「SIRコイン」を購入する投資家ではないことは確かですよ。
現時点では全くオススメすることのできないグレーなICO案件だと判断します。
エイセックとサーは同じ運営母体ですよね?
別の物の様に見せたいかも知れませんが、どこで宣伝されているものもこの二つはペアで紹介されていますし。
ホームページだけは用意しておいてプロジェクトが進んでいると見せかけて出資者を安心させるような手口なのかも知れませんが、他のICO詐欺と同じようにフェードアウトしていく可能性が高そうですね。