サービス名 | VRBウォレット |
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運営会社 | VRBコーポレーション |
会社所在地 | アメリカ合衆国 |
運営責任者 | 不明 |
VRBウォレットの真実に迫る
話題の配当型ウォレット「VRBウォレット」について捜査を開始。
・米国の大手銀行が出資をする子会社
・米国でデジタル通貨としてライセンス認証
などの情報が公開されており、それを信じた方々がVRBウォレットへの投資を行っているようです。
果たしてこれらの情報は真実なのか?仮想仮想通貨ポリスが捜査していきます。
「偽装だらけ」の公式サイト
某アフィリエイターやTwitterなどで話題の「VRBウォレット」。
米国のコメリカ銀行が100%出資の子会社であるなどの不確定情報から、比較的健全なHYIPであるという評判を見かけます。
まず目を通したのは公式サイトやホワイトペーパーなど、運営側より公式に提供されている文章です。
一通り確認してみましたが、どこにもネット上で噂されている…
・コメリカ銀行の子会社である事
・米国でデジタル資産のライセンスを取得している事
などの情報は記載されておらず、真偽の確認は取れませんでした。何やら不自然な状態ですね。
これらの情報の真偽を捜査するため、私が入手したのは「VRBウォレット」の勧誘を行う際に使われてるのであろう宣伝用のPDFファイルです。
このPDFファイル内には運営者だとされるコメリカ銀行のOBの写真やライセンス証書などが掲載されており、確かに一見すると本物のように見えてしまいます。
という事でまずはコメリカ銀行の子会社であるという事が事実なのか?確認するためにコメリカ銀行のホームページを確認します。
会社概要から子会社というページがすぐに見つかり、そこにはコメリカ銀行を含むコメリカ社が提供するサービスや子会社が一覧で紹介されておりました。
ですが、そこには「VRB」の文字は確認できず、子会社としてホームページでは紹介されていない模様です。
この状況ですと、アフィリエイターが勝手につけたウソの設定という事も考えられるでしょう。
信用に値する情報が見つかることはありませんでした。
VRBウォレットの偽造文書を発見した
その他にも「VRBウォレット」の宣伝用PDFには、米国のデジタル通貨運用ライセンスを取得しているという文書が掲載されています。
この文章を拡大してみると、ライセンス取得時に発行されるであろう管理番号のようなものが確認できます。
この管理番号は米国の財務局が管轄する金融犯罪執行ネットワーク(通称:FinCEN)のMSBに登録を行ったというもの。
このライセンスについてはネット上で確認することが可能なため、すぐに確認を行います。
検索サイトにて文書に表記されていた「31000088485274」という番号を入力してみると…
検索結果はデータが存在しないというものでした。
どうやら、掲載されている文章は偽造されたものだったようです。
この文書やライセンス取得が公式サイトに記載されていない要因は、ライセンスを取得していないからという事ですね。
ここまでの捜査でネット上で「VRBウォレット」が信用に値する配当型ウォレットだとされる2つの情報が真っ赤なウソであったことを突き止めることが出来ました。
一連の犯行はVRB運営側による指示なのか?
この状況で注意したいのは、アフィリエイターが文書を偽装した勧誘用のファイルを作成しているという点です。
運営側としては公式に発表している情報ではありませんから、アフィリエイターが勝手にやった事といってしまえばそれまでなのです。
ですが、作成されたPDFファイルを見る限りでは、明らかに内部の人間と深いつながりを持っていなければ作成できないような情報がふんだんに盛り込まれています。
私、仮想通貨ポリスの見解としては、VRBウォレットの運営側がアフィリエイターが作成したかのように見せるために仕掛けたものだと考えております。
あくまで憶測の域を出ませんが、偽造文章や虚偽の情報で勧誘が行われている「VRBウォレット」に関しては、投資すべきでない配当型ウォレットだと判断します。
VRBウォレットはもう飛ぶ準備完了してるんで、残念ながらお金は一切戻ってきません。
でも、泣き寝入りする必要もないと思いますけどね。
これだけ優良投資案件が出ているわけですから。