サービス名 | YOUBANK |
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運営会社 | 不明 |
会社所在地 | シンガポールらしい |
運営責任者 | ダニエル |
YOUBANKの出金先変更で何が起こるのか…
2019年に入り大流行となっている配当型ウォレット案件の「YOUBANK」を捜査。
CIF集団との提携やオーナー、運営会社に至るまでを独自に捜査開始。
捜査結果から「YOUBANK」は投資して大丈夫な案件なのかどうかを判断していきます。
YOUBANKに不穏な空気が流れている。
配当型ウォレットが飛ぶ直前に見せる特徴の一つとして、大手との提携など話題性のあるファンダ情報を流すことが増えるという事があります。
実際、過去に出金停止となった配当型ウォレットの「ブロックエコ」では、出金停止1か月前より
・スターバックスとの提携
・ベトナムへの視察ツアー
・プロサッカーチームのスポンサーに
などの情報が相次いでいたことから、出金停止にはならないと考えるユーザーが大多数を占めていましたが、2019年9月23日から12月現在も出金停止状態が続いています。
今回のYOUBANKについては
・香港上場企業との提携
・中国最大のリース会社との提携
・六本木に日本支社を設立
上記のような情報がたびたび公開されています。
良い情報ばかりが出ているから出金停止にならないという事ではないのでご注意ください。
また、更なる情報として、9月1日以前からYOUBANKに投資しているユーザーを対象に、預け入れている全資産が香港株式市場に上場する未公開株に変えられるという情報も出ていますが、上場する企業名は明かされていない。
Twitterでは期待して待つという声が多くなっておりますが、実際には期待して待つしかないというのが投資家側の思いなのでしょう。
2019年12月2日現在、新プラットフォームへの移行という名目でYOUBANKには資金ロックが掛っていますが、無事に2020年を迎えることは出来るのでしょうか?
個人的には危険な状態になりつつあると考えています。
出金が再開した際には、資金を引き上げることも考えておいた方が良いでしょう。
早ければ年内に…。という事も十分にあり得ますよ。
中国が仮想通貨に対する規制を強めたことにより、YOUBANKアプリが新たなプラットフォーム「Munics」への移行が発表されたことにより、現在は様々な情報が錯そうしています。
一つの情報だけを信じるのではなく、様々な視点からYOUBANKという投資案件を見ることが重要だと私は思っています。
YOUBANKの出金方法に関する注意点
2019年9月末より、「YOUBANK」の出金方法がYBT⇒USDAに変換して出金という形へと変更になりましたが、代表的な出金先として使用されているBICC取引所に関して捜査いたしました。
取引ボリューム等が安定していることから、USDAの出金先として選択しているかと思われますが、少々セキュリティに不安が残る取引所となっています。
サイト内下部に設置されたリンクに関して、8割が機能していない状態にあることがわかります。
ユーザーの資金を預かる取引所がこの状態で営業していて大丈夫でしょうか?
大手取引所でもハッキング被害に遭う中で、作りかけのような状態には恐怖を感じます。
YOUBANKからの出金は完了したから大丈夫だろう、とBICCに仮想通貨を保管し続けている方がいましたら、速やかにご自身のウォレット等に移動させることをお勧めいたします。
YOUBANKに関してはTwitter等のSNSで「年内を最後に運営が飛ぶ」などという情報も飛び交っております。
海外のHYIP案件に関しては、正しい情報をいかに早く掴めるかが非常に重要です。
YOUBANKで運用を行われている方は虚偽情報に騙されないように注意してください。
YOUBANKは運営会社不明
よくある配当型ウォレットの一つである「YOUBANK」ですがHYP案件の基本にならい、運営会社の所在地を明かしておりません。
「YOUBANK」を優良案件だとして紹介するアフィリエイトブログなどを確認すると、本社所在地はシンガポールにあると記載されているものの、それを裏付けるような証拠を確認することはできませんでした。
ただ、運営会社については明かされないものの、「ダニエル」なる人物が「YOUBANK」のCEOだとされているため、紹介しておきます。
公表されているのは「ダニエル」という名前と数枚の写真のみ。この情報だけでは彼について調べることはできませんでした。
運営会社の実態は確認できず
アフィリエイターが「YOUBANK」を紹介するブログサイトでは、運営陣について触れられていたため確認していきます。
・シンガポールで仮想通貨業の資格を持つ「YOUBANK社」
・カンボジアの「CIF集団」
・「CIF集団」の実質的オーナー「Yu Lingxiong」
今回はこの3つの運営陣に関する情報について、捜査を進めていきます。
まずは1つ目のシンガポールにて仮想通貨業の資格を持つというYOUBANK社についてですが、ネット上を検索したものの、この情報を裏付ける証拠となるものは見つかりませんでした。
私が唯一確認できた情報といえば、kinmallという仮想通貨取引所をYOUBANKが買収したという情報です。
配当型ウォレット案件は独自の取引所を持つことが多くなってきましたね。
CIF集団との提携はウソか?
YOUBANKと事業提携しているとアフィリエイターが伝えている「CIF集団」。
カンボジアの不動産開発や都市建設、土地売買などを行う産業グループであり、近年はブロックチェーン事業も手掛けているということがHPには記載があります。
ただ、その他のページも含めてくまなく確認してみたのですが、どこにも「YOUBANK」という文字は記載されていませんでした。
この状況ではCIF集団とYOUBANKに関連がある、という印象は受けませんでした。
また、今回の情報が記載されていたアフィリエイトサイトでは、「Yu Lingxiong」なる人物がCIF集団の実質的オーナーであると紹介をしています。
私は知らない人物だったのですが、中国では著名な経営者であると紹介されています。
果たして彼が本当にCIF集団の実質的オーナーなのでしょうか?
そのままCIF集団の公式サイトを確認したところ、チェアマン、CEOとして全くの別人の名前と写真が掲載されています。
公式サイトのどこにも「Yu Lingxiong」という名前は確認できません。
結果的に「CIF集団」に絡んでいると思われた「Yu Lingxiong」と「YOUBANK」については、その関連を裏付ける情報は「CIF集団」側からは何も公開されていない状態のようです。
「Yu Lingxiong」は悪人なのか?
会社情報がこれ以上確認できないため、続けて「Yu Lingxiong」について捜査していきます。
日本語で検索するも「Yu Lingxiong」についての情報は見つからないため、中国の検索エンジンである「百度」を使い調べていきます。
フルネームで検索をかけたところ、「中国版のWikipedia」ともいえる「Baidu百科」にてその経歴を確認することができました。
このページにはこれまでの経歴が細かく記載されていたものの、このページはだれでも編集可能なものであり、真実かどうかの保証はしていないという注意書きも確認ができました。
この経歴が嘘であるとは言えませんが、信用に値するものでもないという点は注意が必要です。
また、フルネームで検索した結果の中には、「Yu Lingxiong」を詐欺師だと評する中国人のブログサイトも見つかります。
記事の中には「ピラミッドスキーム(米国でのマルチ商法の呼び方)」の販売員であるなどの情報も確認できました。
アフィリエイトサイトでは著名な投資家として紹介されていましたが、中国では怪しい人物という噂もあると見たほうがいいでしょう。
以上の結果から考えると、「YOUBANK」側が勝手に「CIF集団」の名前を使って営業している可能性も十分にあり得えます。
これらの捜査結果から、「YOUBANK」については虚偽の情報が含まれている可能性がある案件だと判断します。
最近では配当型ウォレットの出金停止なども相次いでいることから、YOUBANKについても出金停止となる可能性は考えられます。
出金停止に繋がりそうな情報は出ているのか?正しい情報を入手できる環境を自分で作り上げていくことが、リスクヘッジに繋がってくることでしょう。
「YOUBANK」のまとめ
・取引所の買収は本当
・CIF集団との提携は証拠なし
・「Yu Lingxiong」が危険人物の可能性アリ
BlockECOがハッキングされたとしたらもう復活はないな。今までハッキングされて(されたと言って)復活したウォレットは一つとしてないからな。まあ、仮想通貨パクるための詐欺だったんだから仕方ない。