coin名 | チェーンリンク |
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シンボル | LINK |
チェーンリンクの特徴や今後の見通しを解説
日本取引所のSBIVCトレードへの上場で急激に知名度を上げたチェーンリンク(LINK)。
「最近出てきたよくわからん仮想通貨」程度の認識を持っていた方。
それ、間違ってます。
実は、ブロックチェーン業界で絶大な支持を集める将来性がハンパない仮想通貨ということが分かりました。
今回はチェーンリンクの特徴を解説すると共に、世界中の投資家から将来性が高いと期待される要因についてお伝えしていきます。
チェーンリンクとは
チェーンリンク(Chainlink/LINK)とは、ブロックチェーン外のデータをブロックチェーン上に持ち込むことができる「分散型オラクル」を構築するプロジェクトです。
独自トークンである「LINK」は分散型オラクルを利用する際の決済手段として使われ、オラクルを動かすための手数料を支払うという役割を担っています。
チェーンリンクの特徴
ブロックチェーンに外部データを取り込む「分散型オラクル」
チェーンリンクが運営する「分散型オラクル」は、ブロックチェーン上では作成できないデータを外部から持ち込むという役割を担っています。
本来、ブロックチェーン上には存在しない天気や株価、ニュースなどの情報を複数のソースからチェーンリンクが収集。
複数のソースからデータを集めたデータをチェーンリンクが持つ複数のオラクルで分析、検証することで正しいデータを導き出します。
元々ブロックチェーンにおける「オラクル」には「中央集権型オラクル」が存在しており、これは1つの業者が情報を集め、情報配信も1つの業者が行うという形で運営されていました。
この「中央集権型オラクル」は第三者によって運営されているため、第三者によってデータの偽装が行われてしまうリスク面が問題視されていたんです。
そこで、チェーンリンクでは複数のオラクルをブロックチェーンで稼働させる「分散型オラクル」を作り上げます。
複数のオラクルが同じデータを所持し、それぞれがブロックチェーンで繋がっているているため、どこか一つが偽装しようとしてもすぐにバレてしまう。
データを様々な場所に分散させることで情報管理者の排除、データの信頼性向上というのが、チェーンリンク独自の「分散型オラクル」になります。
様々なブロックチェーンと接続可能
チェーンリンクには外部データとの接続を行う機能の他に、異なるブロックチェーン同士をつなぐことができるクロスチェーン技術を持っています。
イーサリアムとビットコインのように別々のブロックチェーンで作られた仮想通貨同士はデータのやり取りや送金が行えないのですが、チェーンリンクを中継として活用することでデータのやり取りが可能になります。
外部データのみならず様々なブロックチェーン同士も繋ぐことができるため、チェーンリンクはブロックチェーンのためのブロックチェーンだと呼ばれています。
仮想通貨以外にも活用できる
チェーンリンクのユースケースは仮想通貨だけでなく、現実世界における様々な場所での利用が想定されています。
例えば…
・銀行などの金融機関のシステムと繋ぐことで、仮想通貨と現金が一括管理ができるようになる
・ブロックチェーンを搭載した車の走行データと自動車保険のデータを繋ぐことで、保険処理を簡略化できるようになる
といった場所での活用を想定した開発を行っています。
仮想通貨の垣根を超えて様々なシステムやデータと繋がることで、これまでは絵空事でしかなかった新しいサービスの開発が行えるように。
Googleなど、大手企業にも採用されている
チェーンリンクの「分散型オラクル」や「クロスチェーン技術」にいち早く目を付けたのは、仮想通貨業界ではなくGoogleなどの世界的なIT企業でした。
2019年googleが自社サービスにチェーンリンクを採用したサービスを提供したことを皮切りに、大手通信アプリのカカオトークなど、様々な企業が続々とチェーンリンクを活用すると公表しています。
一流企業も認めた新技術を持つブロックチェーンとして、チェーンリンクの技術は評価されています。
チェーンリンクの将来性が高いといわれる理由
ブロックチェーン業界でも新たなユースケースが増えている
これまでに活用されていたDeFi分野だけでなく、日本では馴染みのないブックメーカー(スポーツなどの勝敗に賭けることができるギャンブル)や、株式銘柄の値動きを反映した株式トークンなど、新たな場所での活用が増加しています。
ロックチェーン業界まだまだ発展途上なため、今後も新たなサービスが誕生した際に「分散型オラクル」としての地位を築いているチェーンリンクの採用が今後も続くと予想されています。
チェーンリンクの高騰要因、これまでの価格推移を解説 45分
チェーンリンクは2020年6月頃までは目立った動きがありませんでしたが、2020年7月から急激な価格変動が起こっています。
2020年の高騰要因は主に1つであり、DeFiブームの到来によってチェーンリンクの需要が高まったことによります。
DeFiは日本語で分散型金融と呼ばれる、管理者を持たない金融サービスの総称です。
DeFiを動かすスマートコントラクトには外部データが必須であり、DeFiサービスが乱立したことでチェーンリンクを使うDeFiプラットフォームが増加。
チェーンリンクはDeFi関連の仮想通貨ではありませんが、バブルの影響をモロに受けて価格は大きく上昇。
ようやく「ブロックチェーンのためのブロックチェーン」として活用され始めたことがチェーンリンクの価格に大きな影響を及ぼしました。
DeFi、ブロックチェーンゲームなどで採用が相次ぐ
2020年から始まった第二の仮想通貨バブルではDeFi(分散型金融)の他にも、ブロックチェーンゲームの人気も台頭したことで、ゲームが開発される各ブロックチェーンへの注目度が高まりました。
AXAXやPolkadot、Polygon、カルダノなど、時価総額上位のブロックチェーンで多くのゲーム、NFT、DeFiプラットフォームの開発が増加。
上記のブロックチェーンはプラットフォームの開発がさらに簡略化、活性化させるためにチェーンリンクとの統合を発表。
ユースケースが一気に拡大したことが、高騰要因の一つであるとされています。
チェーンリンクの将来性、今後の見通し
ここまで記事を読んできた方はすでにお分かりだと思いますが、チェーンリンクは今後も価格高騰が見込める将来性の高い仮想通貨の1つです。
具体的には、以下のような要因で今後も価格上昇が続いていくものと予想しています。
・ブロックチェーン関連の新サービスにも利用される
・ブロックチェーン業界で地位を確立している
ブロックチェーン関連の新サービスにも活用が見込まれる
2020年~2021年に登場したDeFi、NFT、Gamefiなどの新サービスは、特定のブロックチェーンが持つスマートコントラクトによって稼働しています。
今後もスマートコントラクトで動くプラットフォームが増えていく限り、チェーンリンクの需要も高まり続けていくはずです。
既に様々なブロックチェーンと統合してるので、これから開発される新サービスは他のオラクルを使うメリットよりも大手のブロックチェーンとすぐに繋がれる機能を持つ、チェーンリンクを使わないデメリットの方が大きいのでしょう
ブロックチェーン業界で地位を確立している
チェーンリンクは今、全世界の仮想通貨の中で時価総額ランキング16位につけています。
分散型オラクルはチェーンリンクの他にもありますが、世界で16番目のトークンを発行している分散型オラクルという状態に勝てる競合サービスが現れる確率は高くありません。
加えて、ブロックチェーン企業以外の世界的企業でも採用されてる結果がある以上、チェーンリンクの地位が脅かされる可能性は低いと言えます。
↓チェーンリンクを採用する企業
・Google(世界最大級のIT企業)
・Oracle(世界第2位のソフトウェア開発企業)
・SWIFT(国際銀行間通信協会)
・BSN(中国国営のブロックチェーンサービスネットワーク)
このような理由から、チェーンリンクの将来性は高く、今後も安定した上昇を見せる仮想通貨ではないかと予想しています。
チェーンリンクのプライスフィードがNFTの流通に果たした役割は大きいですね。チェーンリンクが無ければNFTは全く流通せず、NFTブームは無かったと言えるでしょう。