サービス名 | 暗号通貨コンシェルジュ |
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販売業者 | 株式会社暗号通貨コンシェルジュ |
販売責任者 | 小林功嗣 |
電話番号 | 050-3066-8759 |
会社所在地 | 東京都港区東新橋2-11-4 マヤパダ汐留プラザ5F |
公式URL | https://the-concierge.co.jp |
暗号通貨コンシェルジュは個人情報を収集を目的にしている
暗号通貨をもっと便利に、もっと楽しく安全にをモットーに運営されている、会員制コミュニティー「暗号通貨コンシェルジュ」。
最近、Googleで広告が頻繁に表示されることで、目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
利用料金が月額980円と非常にリーズナブルなのですが、提供するサービスにいくつかの不可解な点を発見してしまいました。
「月額980円」がダメなわけ
月額980円で提供されるのが、以下のサービス内容になります。
- コンシェルジュサービス
- 会員専用サイトの提供
- 会員専用アプリの提供
- 会員専用ウォレット
- セミナーご招待
- デジタル遺産サポート
- 優良ICO情報
以上がページ内に記載されていたサービスの一覧です。月額980円だと考えると十分なサービス内容ですね。まずはコンシェルジュサービスについてお話致します。
運営元は「株式会社暗号通貨コンシェルジュサービス」という企業なのですが、見たところ平成29年6月に設立されたばかりの企業であることが分かりました。
この調査を行ったのは平成30年1月になりますので、半年足らずの運営期間という事になります。
コンシェルジュという割には経験が少ないようにも感じますね。平成29年6月から仮想通貨業界に参入した企業が提供するサービスに、あまり意味を見出せませんでした。
暗号通貨コンシェルジュは金融庁が不認可
サービスには会員専用ウォレットである「デジポケ」が含まれているのですが、調査すると、「デジポケ」の運営元「株式会社デジポケ」は、平成29年に金融庁へ仮想通貨交換業者としての許認可の申請を出していたのですが、同年10月にそれを辞退しています。
仮想通貨を保管するウォレットという商品を提供しておきながら、なぜ交換業者の申請を取り下げたのでしょうか?これは恐らく、許認可が下りないことが分かったからではないかと、私は考えております。
盗まれてからではもう遅い
「暗号通貨コンシェルジュ」の会員になると、会員専用ページと会員専用アプリを利用することが可能になります。そのアプリが実は、個人情報の収集を目的としている疑惑が…。
スマートフォン用のアプリをインストールする際に必ず表示される、「端末の情報にアクセスする」という旨の同意確認が明らかに不自然な形で作成されています。
コチラを見比べてみましょう。
【ビットフライヤーが要求する個人情報】
- 連絡先
- 端末上の画像、動画、音声など
- カメラ
以上の3点になります。LINEなどのよくあるアプリでも聞かれる個人情報はここまでの事が多いです。カメラや端末上の画像については取引口座開設時に必要ですから、当然、必要な情報だけを確認させて欲しいというビットフライヤーの同意事項でした。
【暗号通貨コンシェルジュが要求する個人情報】
- カレンダー
- あなたの位置情報
- 端末上の画像、動画、音声など
- カメラ
- Wi-Fi接続情報
- Bluetooth接続情報
ご覧頂ければわかるように、要求される個人情報が明らかに多い。取引所でさえ3つの項目なのに、位置情報やカレンダー、Wi-Fiの接続情報までもが取得されてしまいます。
もし、暗号通貨コンシェルジュに悪意があれば、あなたの「クレジットカード情報」「仮想通貨の取引口座」「銀行口座」といった情報まで取得することも可能になります。
コインチェックのように「盗まれました」、と言っても誰も助けてはくれませんよ。
月額980円で利用するには、余りにリスキーではないでしょうか?
買ってはいけない優良ICO情報
スタッフが仮想通貨に明るくない可能性や個人情報の収集が目的であることについてお話しましたが、それらを踏まえ「暗号通貨コンシェルジュ」で最も注意すべき点をお話します。
- 優良ICO情報
専用ウォレットを提供することにより、暗号通貨コンシェルジュは会員ひとり一人の資産額(仮想通貨)を把握することが可能になります。
これが何を表しているのか、暗号通貨コンシェルジュ会員が購入できそうなICO案件をピンポイントで案内することができます。これは憶測ですが月額980円の裏側には、
ICO投資商材への勧誘が潜んでいるのではないでしょうか?
まだまだ調査が必要なサービスになりますので、引き続き調査を続けたいと思います。
暗号通貨コンシェルジュのまとめ
・個人情報の収集を目的としている可能性アリ
・金融庁の許認可申請をなぜか辞退した
・最終的にはICO案件を勧められる
仮想通貨のコンシェルジュという「新しいビジネス」モデルではありましたが、本来はファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ人物が、資産構築のアドバイスなどを行うべきです。
無資格でコンシェルジュを名乗る業者を安易に信用するのは危険だといえるでしょう。
ここは完全に黒。個人情報抜き取り方があからさまでここまで分かり切った感じは初めてでむしろ潔いわ。抜き取ってどうするつもりなのかは分からないけど利用は絶対に避けた方が良い。