サイト名 | 仮想通貨マスターズ |
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運営会社 | King Sales Limited |
運営責任者 | Osborne Leighton |
電話番号 | +31852083435 |
メールアドレス | [email protected] |
所在地 | P.O.Box 702,Quastisky Building, Road Town,Tortola,British Virgin Islands |
仮想通貨マスターズを公開大捜査!詐欺の実態とは
仮想通貨の爆上げ銘柄情報を「有料で販売」している「仮想通貨マスターズ」を捜査したところ、あからさまな詐欺サイトだと断定できるいくつもの証拠を発見。
- 個人情報を不正利用
- 存在しない運営会社
- 過去にも同様の詐欺事例
- 掲載された実績が嘘
今後は怪しいICO案件や情報商材以外にも「仮想通貨マスターズ」のような詐欺サイトが台頭してくるかもしれません。
今回は「仮想通貨マスターズ」が如何なるサービスを提供している情報サイトなのかという解説と共に、詐欺の証拠、そこから考える仮想通貨詐欺に遭わないための注意点をご紹介します。
仮想通貨の情報サイト
今回、捜査対象として取り上げた「仮想通貨マスターズ」ですが、きっかけは筆者の元に配信された1通のメールが始まりでした。
「村上 優子」という見ず知らずの女性から、突如として「仮想通貨マスターズ」の特別限定無料モニターに選出されたという連絡がありました。▶配信されたメールがこちら
果たしてこの「仮想通貨マスターズ」とは一体何なのか?について、仮想通貨ポリスが捜査していきたいと思います。まずはメールに記載されていたURLをクリックしたところ、「仮想通貨マスターズ」のwebサイトが確認出来ます。
まず注意したいのは、勝手に会員登録が行われているという所。どこからか流出した筆者のメールアドレスを入手して、会員登録を行い、その後にメールを配信してきているという事に他なりません。
この「仮想通貨マスターズ」が何を目的としたwebサイトなのか、ページ内には「仮想通貨マスターズ」の強みという項目があった為、目を通していきます。
このページ内には、「仮想通貨マスターズとは」として、何を行っているサイトなのかの解説が掲載されていました。
この説明文を読む限りでは、世界中に拠点を持つ仮想通貨のプロフェッショナル集団らしく、そこから得た仮想通貨の情報を提供しているらしい。具体的には…
- 暴騰コイン情報
- 必勝ICO情報
- 取引口座の解説サポート
- 売買方法
など、情報のみならず取引を行うまでのサポートを行っていると、説明されていました。▶これが実際のページ
仮想通貨の情報を提供するサイト。最近は「仮想通貨マスターズ」のような情報サイトが徐々に増えて来ています。
続いては、一体どこの誰が運営している情報サイトなのかについて捜査していきます。
仮想通貨マスターズの運営会社は存在しない
「仮想通貨マスターズ」の会員ページ内には、運営元の事業者名が記載されていることが確認できます。
- 事業社名 :King Sales Limited
- 運営責任者: Osborne Leighton
- 所在地 :P.O.Box 702,Quastisky Building, Road Town,Tortola,British Virgin Islands
どうやら運営会社は日本の企業ではなく海外に所在地を置く企業の様子。事業者名や責任者名で検索してみたものの、これらの企業の存在を示す情報が見つかることはありませんでした。
引き続き会社の所在地で検索したとこと、思わぬ場所が見つかることになります。実は、海外のオフィスなどではなく、私書箱を所在地として表記していたのです。
仮想通貨の情報配信を行う企業が、運営場所を明かさないとは…。後ろめたい事があるのでしょう。
実際にP.O.Boxを所在地として、投資ソフトの勧誘を行う詐欺などの実例も確認出来きています。今回の「仮想通貨マスターズ」に関しても同様の手法が使われていることから、注意した方が良い情報サイトだと判断していいでしょう。
3万円の情報を販売中
筆者が仮想通貨マスターズの会員サイトを確認した時点では、ページのトップに特秘案件 機密文書というもの。
情報サイトという性質上、やはり仮想通貨の投資案件を紹介しているという事なのでしょう。クリックくしてみると、表示されたのは最低10倍以上を目標とした爆上げ銘柄を紹介するというページが表示されます。
一体これがどの様な情報なのかと言いますと、仮想通貨投資ファンドの最大手である「crypto currency management(CCM) 」の初代会長である「高梨 慶三」なる人物が、とある通貨に資金を投下する事により、とある仮想通貨が急騰させることが出来るというのです。
何とも嘘くさい話。そもそも、運営会社の所在地が海外にも関わらず、なぜ日本向けの情報サイトを立ち上げたのか。そして、更にページを読み進めて行くと、あり得ない一文が掲載されている事が発覚します。
そこには「日本一の情報会社」という文言が確認出来ます。所在地が海外であり、代表取締役も外国人の名前。「仮想通貨マスターズ」の何処が日本の情報会社なのか…。
その事実を伝えずに会員を騙すような形で日本の企業であるかのように偽る、最低の行為であるといえます。
また、資金を投下するという「crypto currency management(CCM) 」ですが、仮想通貨投資ファンドの最大手として紹介されているものの、そのような名前の投資ファンドは見つかりませんでした。
会社の存在も怪しく、情報元の存在も怪しい。そして、会員を意図的に騙すような記載。このような点から、仮想通貨ポリスでは「仮想通貨マスターズ」を悪質な情報サイトであると判断させて頂きます。
補足ですが、今回確認出来た特秘案件 機密文書については、情報料金が3万円であると記載されておりました。決して振込などしないように、注意して下さい。
過去の「実績がウソ」だった
「仮想通貨マスターズ」の会員サイトには提供実績という項目が確認出来ます。前項の捜査では際に3万円で爆上げする仮想通貨の情報を有料で販売している事が分かりましたが、ここには過去に提供した情報の実績が掲載されている模様。
今回、筆者が確認できた実績は仮想通貨「ネオ(NEO)」の価格が、情報提供後より6.6倍になったというものです。
この実績について捜査を進めると、実はこの実績が存在するはずの無い「偽装された実績」であることが分かりました。
時系列順にまとめると
- 掲載実績のネオ(NEO)が28USDだったのが2017年11月~14日
- 仮想通貨マスターズのwebサイトが設立されたのは2018年2月11日
一体どうすれば、存在しない時期に仮想通貨情報を販売する事が出来るのでしょうか?
これらの点から、「仮想通貨マスターズ」のwebサイトに掲載された過去の実績が嘘であることが話分かります。
全ては3万円の情報を会員に売りつけるための策略なのでしょう。これが仮想通貨詐欺の実態なので注意して下さい。
仮想通貨マスターズのまとめ
- 運営会社の実態が無い
- 日本の企業だと偽っている
- 情報元も存在しない
- 所在地が海外のポスト
迷惑メールから初めてくれるところは逆に親切じゃん?
自ら危険さを知らせてくれるっちゅー(笑)