サービス名 | Fshares |
---|---|
実はDEXじゃないかも?
分散型仮想通貨取引所である「FSDEX」によるアフィリエイトプログラムとして流行しているのが「FShares Club Network」という投資案件。
今回はDEXが本当に稼働しているのか?や高配当が払えるワケ、CEOの経歴についての捜査結果をお話いたします。
なぜ「FSDEX」に他の通貨が上場しないのか
独自開発した分散型取引所「FSDEX」などを筆頭としたFSharesプラットフォームの既得権益を購入できるというサービス内容であり、最低599ドルの投資で独自通貨である「FSharesコイン(FSC)」を半永久的に貰い続けることが出来るという投資案件。
この投資案件の謳い文句として至る場所で確認できるのが、「分散型取引所(DEX)を完成させた」という情報です。※分散型取引所の説明は割愛
取引可能なのは3通貨ペアであることが分かります。
ネット上では既に開発は完了しており、イーサリアムなどのどんな仮想通貨でも上場させることが出来るという情報を見かけますが、未だ取り扱いがないままの様子。
正直、本当に分散型取引所として機能しているのかどうかの確証はありませんね。
そもそも、どんな仮想通貨でも上場させることのできるDEXが本当に開発されたのであれば、それはブロックチェーン業界でも画期的な技術になります。
具体的にどのような技術が使われているのか?ホワイトペーパーにも記載されていないため不明。
現時点ではDEXとして機能しているのか分からず、独自トークンとBTCやUSDTを取引しているだけに過ぎない可能性も考えられるでしょう。
また、革新的な技術であるにも関わらず、集客のためにMLMを採用している点がなんとも不可解です。
FShares Clubの配当原資はどこに?
FShares ClubではMLM方式での集客を行っているため、月利5%の配当や紹介者を増やすごとにボーナスとして5%~8%の報酬を受け取ることが出来ます。
この配当を毎月受け取り続けられるのであれば相当な優良案件だといえるのですが、不安なのはユーザーへの配当金はどこから出ているのか?という点です。
基本的に取引所関係の投資案件については、取引所の収益(手数料やスプレッド)などの一部をユーザーに還元していくのですが、FShares DEXでは手数料がゼロであり、取引所としての収益は上がっていないものと思われます。
それにも関わらず、全てのユーザーに対して5%の配当と紹介報酬を支払うとされています。
今後普及していく自社サービスの使用料などから賄うのかもしれませんが、現時点では報酬を支払うだけの資金を集められているとは到底思えません。
こう考えると、「FShares Club」利用者の資金を配当へと回してしまう「ポンジスキーム」が採用されている可能性も捨てきれません。
もし「FShares Club」への投資を真剣に考えている方がいましたら、配当の原資はどこから来ているものなのか?明確にしてからの投資をお勧めいたします。
FShares ClubのCEO「何志(Hezhi)」氏とは
元シスコグローバルバイスプレジデントと記載されたプロフィールを発見しましたが、良く読むと「元シスコグローバルバイスプレジデントと開発を成功させ」と記載されているため、「何志(Hezhi)」自身の経歴ではないのでしょう。
その他には「Acute Angle Cloud(AAC)」という仮想通貨の開発を行い取引所への上場を果たしたという経歴も確認できます。
「AAC」の価格が現在どうなっているのか確認したところ、2020年2月時点で価格は上場時から10分の1にまで下落しています。
そして、気になるのはこの「CAA」と「FSC」のチャート動向が同じように下落しているという点です。
「何志(Hezhi)」のプロフィールではAACがあたかも大成功した仮想通貨であるような記載がされていましたが、実のところは全く価値が付いていない草コインに過ぎなかったという事。
ネット上で確認できるプロフィールについては、誇張されている部分があるとみてよいでしょう。
また、「何志(Hezhi)」について中国の検索エンジン「百度」にて調査を行いましたが、見つかるのはFShares関連のwebページばかり。
2020年3月3日時点で「何志(Hezhi)」は中国ブロックチェーン業界で無名に等しいのだろうと思われます。
以上で「FShares」の捜査は終了となります、
これまでの捜査結果から、「FShares」については配当原資の出どころが分からない点やDEXがまともに稼働していない点から様子見した方が良い案件だと判断しています。
他の案件もたくさんあるのに、わざわざ「FShares」に投資する理由が無いというのが正直な感想です。
最近では運営に資金を預け入れることなく、自分の手元で資金管理しながら利用できる投資案件も登場しています。
何となく「FShares」を始めるくらいなら、他の投資案件と比較してみることをお勧めします。
結局DEX(分散型取引所)って言ってもさ、新規通貨を上場させようと思ったら入出金用に上場させる暗号通貨ごとにフルノードを用意する必要があるわけで、通貨を増やせば増やすほど月々のサーバー代が膨れ上がっていくんだよね。
しかも実質取引手数料0だからその他で月々のサーバー代を賄わないといけない。
そういうこともあって新規上場がなかなか進まないんじゃないかなぁ。