通貨名 | レンダーズコイン |
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通貨コード | LEND |
発行元 | レンダーズコイン株式会社 |
BCプラットフォーム | 不明 |
総発行枚数 | 2億枚 |
公式URL | https://lenderscoin.co.jp/ |
レンダーズコインというICO通貨が上場するのか調査
「簡単、安心、レンディング」はただの幻想だった…。
ICOに参加するだけ(トークンの購入)で利用可能な仮想通貨のレンディングサービス。2018年にはそのトークン「レンディングコイン」を上場させるとまで言い放っている。
【公式ページより抜粋】
「知識、スキルは必要なし。トークンを保有するだけで、誰でも安心してレンディングを用いた資産運用に取り組める環境を提供している」
そう記載された公式ページをくまなく確認すると、記載された言葉がウソなのではないかという疑問が浮かびあがります。筆者は今回、レンディングコインを発行する企業の謎や運営の実態について、独自調査を行いました。
投資ファンドもどきな「レンダーズコイン」
仮想通貨のレンディング運用をプロに一任できる仮想通貨「レンダーズコイン」。利用者はトークンを購入するだけ、レンディング事業で得られる利益の75%が配当されるという代物。
要するに、ICOで集めた資金を仮想通貨取引所や大手企業に貸し付け、その利息を得ることで利益を上げる企業という事ですね。仮想通貨という商品を介することで大分まろやかに見えますが、やっている事は投資ファンドと変わらないのではないでしょうか?
基本的に有価証券を取り扱う投資ファンド事業については、金融庁への登録が必要となっています。ですが、仮想通貨に至ってはまだ、法整備が十分ではない為に投資ファンドのような事業を無登録でも行えるという事なのでしょう。
実際にICO通貨の「レンダーズコイン」の公式サイトの下部には購入の際の注意事項が記載してあり、そこには、「金融商品取引法上の「運用」には該当致しません」との記載が。
多くの注意事項が記載されています。要約すると「現状の法律には違反してないから大丈夫。でも、仮想通貨の法律が変わったら予定通りにいかないから注意してね」という事。
今回の「レンダーズコイン」についてはICO通貨であることから、上場しないリスクを承知で投資することになるでしょう。その上、プロジェクトの存続にかかわる法的リスクまで背負う事になると…。正直、全くおすすめ出来ないICO通貨だと、ハッキリと言わせて頂きます。
企業としての実態なし
ICO通貨である「レンダーズコイン」の発行元について調査を行います。公式サイトの最下部には発行元と思われる企業名と、所在地であろう住所が記載されていました。
- 会社名:「レンダーズコイン株式会社」
- 所在地:「東京都中央区銀座1-15-7-3F」
会社名がそのままですので、間違いないでしょう。所在地について詳しく調査を行うと、実はこの住所はバーチャルオフィスとして貸し出されている物件であることが判明します。また、同一の住所で検索を行うと、400件を超える企業が所在地として登記されています。
また、この「東京都中央区銀座1-15-7」で調査を行うと、過去には
- 悪徳競馬予想会社
- 悪徳出会い系サイト
などの情報が見るかることから、少々グレーな商売をする会社が所在地として登記することがある様子。顧客の資金を預かる企業がなぜ、いわくつきの物件を所在地に選んだのでしょうか?私にはそれなりの理由があるようにしか思えませんでした。
レンダーズコインの購入者70人
ICO通貨「レンダーズコイン」の公式ホームページには、「レンダーズコイン」の発行枚数と調達したイーサリアム、参加者数が掲載されていることが確認出来ます。
- 発行LEND数:413,499.68
- 調達済ETH:329.02
- 参加者数:70人
2018年4月10日時点のレートですと、調達済みとされる資金は日本円にして約1400万円となります。正直、ICOとしては失敗に見えますね。また、肝心のレンディング運用を行う資金をここから捻出しなくてはならないのですから、配当も期待できるとは思えません。
また、参加人数が70人である事が公開されているため、平均投資金額は20万円程度と考えて問題ないでしょう。参加されている方も大金を投じていない為、どこか怪しいと感じながら投資したのかもしれませんね。真相は分かりませんが…。
このままでは上場はおろか、事業として成り立つのかも危ういかと私は感じました。現在参加されている70人の方々は果たして、私の調査結果を読んでも投資をしたのでしょうか?あくまで想像ですが、その可能性は限りなく低いと思いますよ。
レンダーズコインのまとめ
- 発行元がバーチャルオフィス
- 調達資金が1000万円と少ない
- 流通量が少なく上場がむずかしい
- 詐欺の可能性も…
発行元の怪しさからか、まともに資金が集まっていない様子のICO通貨「レンダーズコイン」でした。」現状、仮想通貨と呼ぶに相応しくない程の量しか発行されておらず、今後の法規制次第では運用すら難しい可能性を孕んでいます。
このような正体不明の仮想通貨で一発逆転を狙うのは自由ですが、流石に「レンダーズコイン」は候補から外すべきだと私は感じました。投資ではなく投機、しかも詐欺の可能性もあるギャンブルがしたいという方は、購入して見てもいいかもしれませんね。あくまで自己責任にはなりますが。
他にも一見普通に見える企業でもバーチャルオフィスとかざらにあるんだろうな、結局悪い事してお金稼いで逃げるを繰り返してる泥棒みたいな存在なんでしょうね、憎い奴らですよ。