事業者名 | ZAIX(ザイクス) |
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ZAIXを調べたら、とんでもないFX業者だった
インスタグラムで死ぬほど稼いでいることをアピールする怪しいアカウントがいるのはご存じでしょうか?
ランボルギーニなどの高級車、ロレックスなどの高級時計の写真を投稿し、投資で稼いでることを大々的にアピールする方々です。
基本的に彼らは「稼ぎたければ夢を夢を追え」などという中身も実績もないローランドのような発言を繰り返してるんですが、実は最近、複数のインフルエンサーが同じ海外FX業者をお勧めし始めたんです。
ZAIX(ザイクス)というFX業者なんですが、少し調査しただけで怪しい点がいくつも出てくる結果に…。
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【2023年6月追記】意味不明なロスカ多発で資産0になる人が多発
当サイトではかねてよりどう見ても違法業者とお伝えしてきたZAIXですが、2023年6月6日より「ZAIXの口座が突然0かマイナスになる」という事態が多発しています。
具体的にはコピトレを利用していた人の多くが不自然なロスカで大きな損失を出しているという状況となります。
特にInstagramのインフルエンサーから紹介でコピートレードを利用していた人達が被害に遭っているらしい。
ZAIXのこの事件、実際何があったのかと言うと
この事件の内容を一言で説明すると「ZAIX所属のコピートレーダーが一斉に不自然な取引をし始めた」という事になります。
まず、簡単に事件の流れを私と軽くおさらいしていきましょう。
【6月5日】
ISM非製造業景気指という指標発表で大体100Pips前後動く
【6月6日 ※ロスカ当日】
はコピー元となるトレーダーの多くが示し合わせように普段より大きいロットで取引し始める
指標発表で不安定な相場だったためロスカを連発し多くの投資家が損失を出す
このケースで考えられるのは
・コピートレーダーがグルだった
・ZAIXが意図的に利用者のトレードを改竄した
くらいのことが無いと起こり得ない事件です。
その証拠なのか、Twitterでは取引履歴が改竄されたという投稿が相次いでいます。
ZAIXやられたなーって感じです。
無知だった私が悪いけど、、、
一枚目6/6の朝に見た内容なんだけどこの時80万円は残ってたんよ。
昼に見たら無くなってて6/5の取引内容にされてるの時刻も全部かわってて不自然だよね。#zaix pic.twitter.com/fbHUvECmk2— 葵 (@turai170) June 7, 2023
取引履歴を改竄してまで投資家に損失を押し付けたかった模様。
更に口座残高まで改竄されたという方の投稿もありましたが、真偽不明のためここでは紹介を控えさせていただきます。
おそらく皆さんも薄々感づいていると思いますが、ZAIXの黒幕は日本国内に拠点を置く業者です。
関係者の一人は界隈だと有名なインフルエンサーだとほぼ確信しています。
ZAIX(ザイクス)とは
ZAIXは2021年5月にカナダで創業した比較的新しい海外のFX業者になります。
海外FX業者なのに対応言語が日本語のみとなっており、100%日本人向けに営業を開始したユニークな事業者です。
そのくせ日本では知名度が低い海外FX業者だったのですが、インスタグラム等で活動するインフルエンサーを使った宣伝活動を大なっており、SNSで「ZAIXを使ったコピトレで稼げた」という投稿が2022年末頃から増加しています。
以下はZAIXの主な取扱いペアになります。
・FX:60種類以上の通貨ペア
・CFD:貴金属、原油、天然ガスなど
・株価指数CFD:日本225種や米国N100種など
・仮想通貨CFD:ビットコインなど主要通貨
このほかにもZAIXが提携する資産運用会社を使った資産運用の代行サービスも提供しています。
ZAIXの安全性、詐欺業者なのか検証
まずZAIXの調査結果からお伝えしますが、悪質な海外FX業者である可能性が高いと結論に至りました。
その理由は以下4つの調査項目から判断をしています。
ZAIX運営会社の信頼度
金融ライセンスの有無
顧客資金の管理方法
FX業者としての評判など
順番に検証結果を記載していきますね。
ZAIXの運営会社は実態を確認できず
ZAIXの公式サイトでは本店がカナダにあり、マレーシアやセーシェルに支店を持っていると表記されています。
上記3つの住所にZAIXのオフィスが本当にあるのか?私と一緒に確認していきましょう。
●ZAIXカナダ本店は存在しないかも
まずはカナダのオフィスを調べてみた所、カナダ国内に事務所を持っていない可能性が出てきました。
と言いますのも、ZAIXはカナダの金融ライセンスを持ってるんですが、このライセンス情報を調査したら運営拠点はカナダ国内に無いと記載されてたんです。
ライセンス発行元が「ZAIXの本社はセーシェルにある」と言っているので、カナダ本社の情報はZAIXによる嘘だと考えた方が良さそう。
そうでないとライセンス発行元の「FINTRAC」は何を調査したんだ?という話になります。
・本社の所在地を適当にしても取得できるライセンスなのか
・ZAIXが本社所在地をカナダだと偽ってるのか
どちらにせよ嬉しくない状況なのは間違いなさそうです。
あ、ちなみにカナダの企業情報を検索できるサイトでZAIXと検索してもZAIXという名前の会社は見つからないので、カナダに拠点があるかどうかすら怪しいと思ってます。
●マレーシア支店は悪質なFX業者と同じ住所
続いてマレーシア支店だとされる住所を確認していきましょう。
住所はマレーシアの経済特区であるラブアン島にあるオフィスビルとなっていました。
「Second Floor, Paragon, (Suite no. 4), Jalan Mustapha, 87000 Labuan F.T.,Malaysia」
で、この住所なんですが実はマレーシアでも日本展開する悪質なFX業者がよく利用している物件みたいなんです。
詐欺被害報告も出ているHONOR FXや、マレーシアでライセンス停止処分を受けたMGK INTERNATIONALなどの悪質FX業者がZAIXと同じ物件を所在地として表記しています。
信用の無い企業でも借りることの出来る物件という認識で問題ないでしょう。
●ZAIXの運営は他の会社がやってるかも
最後にカナダでライセンスを取得したセーシェルの住所を確認したところ、事務所として動いていない可能性があることが分かりました。
まず、ZAIXの公式サイトに記載されているセーシェル支店の住所は「Vistra Corporate Services Centre, Suite 23, 1st Floor, Eden Plaza, Eden Island, Mahé, Republic of Seychelles」となっております。
この住所はVISTRAというオフショア企業が所有するビルで、ZAIXは公式サイトで「VISTRAグループが位置するエデンプラザショッピングモールに隣接するタワーにて海外業務(流動性プロバイダーなどとの契約、関係維持など)を行なっております。」と記載しています。
まぁ「ちゃんとした物件でオフィスを持ってるよ」ということをアピールしたいんだと思うんですが、このVISTRAグループって世界中にあるグループで、様々な国での法人設立支援業を営む企業なんですね。
で、具体的な業務内容はというと……
・会社設立
・財務
・会計
・総務
・納税申告書の作成
・会社秘書サービス
・紛争解決
・KYC/AML
もう全部。文字通り全部やってくれる。
社員の給料計算も、会社の資金管理も、設立も、オフィスの用意も、秘書も、納税書類の作成も、もう本当に全部。
ZAIXのカナダ本社は登記も実態も確認できないとお伝えしましたが、もしかすると全部VISTRAが代行してるから運営実態が見えないのかもしれませんね。
そうなるとZAIXの本拠地はどこにあるんだ?という話になるんですが、公式サイト等から得られる情報だとこれが限界のようでした。
ZAIXの運営会社についてまとめると
・カナダ本社は高い確率で存在しない
・詐欺FX業者と同じ住所に支店がある
・肝心の登記住所は代行業者の住所
つまり、ZAIXの運営会社は実態や所在が掴めない海外FX業者ということですね。
そもそもカナダで法人登記してないのにカナダ本店って言うのは無理がある。
ZAIXは一応ライセンス持ってるけど…
先ほどからZAIXはカナダの金融ライセンスを取得してると説明していますが、厳密にいうとZAIXはカナダの金融庁からライセンスを取得してません。
といいますのも、ZAIXが取得してる金融ライセンスはカナダのFINTRACという機関が発行したライセンスで、これは日本における金融庁のライセンスではなく「FIU(資金情報機関)」という別の機関が発行したものになります。。
「FIU(資金情報機関)」は金融庁のような役割ではなく、犯罪組織によるマネーロンダリングやテロ資金供与などの疑いが無いかを調査する機関。
つまり、犯罪組織によるマネロンの可能性とテロ組織に与してないよって証明が出来れば取得できてしまうんですね。
このライセンスだと「国際犯罪・テロ組織に資金提供してないよ」という証明にしかならないです。
資金管理は多分、分別管理
ZAIXでは運営資金と顧客から預かった資金を別の口座で管理する「分別管理」を採用していると思われます。
分別管理していれば。ZAIXが万が一破産しても顧客の資金は別の口座で守られてるので取り戻せるという仕組みです。
で、ZAIXは明確に分別管理しているとは記載していないんですが、分別されていると受け取れる文章を利用規約内に盛り込んでいるので分別管理されていると思われます。
怪しいインフルエンサーを起用してる
ZAIXは日本人インフルエンサーを使ったマーケティングを行っており、特に激しい宣伝をしていたのがインスタグラムでお金配りを行っていた「日向護(ひゅうがまもる)」という人物。
インスタに高級車・高級時計の写真を掲載しており、これらの商品はFXトレードの利益で購入したんだとか。
で、「日向護」はZAIXを使うことで日向護のトレード内容を自分の口座にも自動で反映させる「コピートレード(ミラートレード)」という投資の勧誘を行っていました。
コピートレード自体は怪しくもなんともないんですけど、この日向護に関しては
・お金配りでフォロワーを集めるが配った証拠がない
・手数料が50%と超高額なのでアフィリエイト目的
などの評判が出ている様子です。
少なくともFXで生活できるくらいに稼げるトレーダーがZAIXのような怪しい業者に気付かないはずないですけどね・・・。
ターゲットは完全に日本人
ZAIXの公式サイトですが、驚くことにほぼ日本語表記にしか対応していないんです。
清々しいくらいに日本人だけを狙い撃ちしに来てるか、日本人が作ったかのどっちか。
日本語って結構マイノリティーで、日本語話者は世界中に1.5%しかいないんですけどね…。
個人的にはZAIXは代行業者も使って運営してるので、日本人が日本人から金を巻き上げるために作った悪質なFX業者だろうなと思ってます。
以上がZAIXの運営会社に関する調査結果になります。
公式サイトに記載された全てのオフィスで実態が確認できないという面白い結果に。
ライセンスを取得したセーシェルの住所に関してはVISTRAという代行業者の住所ですからね笑。
ライセンス取得の申請すらVISTRAに代行してもらったんじゃないんですか?
ZAIFXのコピートレード、自動売買はやるべき?
ZAIXを使ったコピートレードやEA(自動売買)は、個人的な主観としては絶対に止めた方がいいと思ってます。
・本社、支店、共に実在するか不明
・住所は運営代行業者の住所
・金融庁のライセンスは持ってない
・明らかに日本人を狙い
・詐欺系のインフルエンサーしかZAIXを紹介してない
ZAIXの運営会社を調べた限り、海外FX業者の中でも危険な部類入ると思います。
そして、手数料50%という江戸時代の年貢レベルで手数料が必要になります。
今時EAとかコピトレなんて無料で始められるのに、ZAIXでは利益の半分が取られると。
この絶望感は計り知れません。
出金拒否も頻発している海外業者になりますので、安心して利用できるFX業者ではないと判断しています。
FX業界には評判の良い業者、コピートレーダーも沢山いるのであえてZAIXを使うのはデメリットが大きすぎる気がしてしまいます。
例えば直近だと利益が出たという口コミが多い「XANK(サンク)」などは使えるかもしれません。
数十万単位の利益報告が増えてるのと、月単位だと100万以上の利益を上げた人もいるみたいです。
興味のある方は個別で調査を行っているので、調査記事をご覧ください。
>>1ヶ月で+2000万稼いだ自動売買システム「XANK(サンク)」の調査結果
言い方は悪いですが、ZAIX被害から海外FX業者は危ないという話が出て逃げた人も大勢いるので、崩れる予兆だったのではないかと思っています。泣き寝入りするしかない状態は傍から見ていても気の毒ですからね。