
| サービス名 | iMine |
|---|---|
| 運営会社 | IMINE REMOTE HOSTING, S.A. DE C.V.(旧MiningMall)) |
| CEO | Jorge Mesquita(ジョルジェ・メスキータ) |
iMineのビットコインマイニングが怪しい…運営会社変更の真相
ウクライナにあるマイニング工場に投資すると、仮想通貨で配当が貰える「iMine」。高利率を謳う投資案件ですが、その実態はマルチ商法(MLM)。
過去の調査では、iMineは多くの日本人投資家が被害に遭った別のマイニング投資案件「マイニングシティ」の後継である可能性すら浮上した、非常に怪しい案件です。
さらに、今回改めて調査したところ、iMineの運営会社「MiningMall」が既に解散してるという衝撃の事実が発覚。果たして、今から投資しても問題ないのか?
この記事では、iMineの現在の動きと、過去から続く怪しい点について解説します。
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【最新】iMineの運営会社が変更!マイニング事業は継続するのか?
今回の調査で改めてiMineの公式サイトを見ると、運営会社が変更されてる事が発覚。

※iMine利用規約
利用規約によれば、現在の運営会社はエルサルバドルに拠点を構える「IMINE REMOTE HOSTING, S.A. DE C.V.」とのこと。
この会社は法人情報が見つからず詳細不明ですが、エルサルバドル中央銀行にビットコインサービスプロバイダーとして登録は受けてる模様。

もっとも、エルサルバドル中央銀行に登録してるサービスプロバイダーのうち、実際に稼働してるのはたった11%。

※CoinPost
IMINE REMOTE HOSTINGも「とりあえず登録しただけ」の可能性が高く、運営実態があるのか怪しい印象。
一方、iMineの以前の運営会社「MiningMall」も調査したところ、既に法人が解散してました。

※「MiningMall」は解散済み
2024年10月11日に破産手続きが為されたという事ですから、もう1年以上前に解散してた模様。MiningMallはウクライナに拠点を構える企業で、涼しい気候を活かし安い電気代でマイニングできるという触れ込みで投資を募ってました。
それが突然、中米のエルサルバドルの会社へ事業移転したとは、戦争の影響があってもかなり不可解な動き。平均気温の高いエルサルバドルで、それまでと同じ効率性でマイニングできるか?そもそも、ウクライナにあったはずの大量のマイニングマシンはどうした??
数々の疑問が湧いてきますが、iMine側から詳しい事情の説明は一切ありません。
ウクライナから中南米の国へ拠点を移す(逃亡する)という行動パターンは、iMineと同じくマイニングマシンへの投資を募ってた「マイニングエクスプレス」も行われてたもの。マイニングエクスプレスは代表のカルロスフジヤマがウクライナからブラジルへ移動した後、ホームページが閉鎖し出金できなくなってしまいました。
iMineも、似たような末路を辿る可能性はゼロではありません。現在はまだ事業を継続してるようですが、突然出金停止になる恐れも十分考えられるため、今から投資するのは非常に危険と考えられます。
こんな危険なiMineに投資するくらいなら、現在も利益を出し続けている投資ファンド「ASAP」の方が断然おすすめです。無料で利用可能なので、興味がある方は下記の検証記事もぜひ。
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iMineとは?
iMineは、ウクライナに本拠地を置くビットコインのマイニングマシン投資プロジェクト。
機材をたくさん設置したマイニング工場を持つ企業に投資する事で、マイニング機材の購入・運用・管理を代行してもらえるサービスです。

元々は、ウクライナにマイニング工場を設置し、気温が低い国である事から電気料金を安く抑えられるため、iMineは通常よりも安いコストでマイニングできるとアピール。
基本的にビットコイン(BTC)のマイニングを行うようですが、常に高い報酬を維持するため、市場次第で他コインのマイニングに切り替える事も。
年間を通し高いマイニング報酬が受け取れる投資案件だ、と公式サイトに記載されてました。
※注
一部で透明性のあるマイニング投資案件と言われてるが、そもそも仮想通貨のマイニング履歴や取引データはいつでも誰でも閲覧可能です。
元運営会社「MiningMall」の怪しい実態
現在の運営会社に代わる前、iMineはウクライナにある「MiningMall」という企業によって運営されてました。

過去の調査では、ウクライナにある全企業の登記情報が確認できるウェブサイトで、MiningMallの企業情報を調べました。

調査の結果、2022年4月にウクライナで登記された実在する企業という事が判明。ただ、記載内容で気になるのは、会社の資本金が日本円にして約11万円しかない点。
少ないからダメという訳ではありませんが、投資家から資金を集める会社の資本が11万円とは当時から不安要素でした。
また、このウェブサイトは企業の信用をA~Dの4段階で教えてくれる機能が付いてたが、MiningMallは最低評価のDで、「注意すべき会社」と認識されてた模様。

従業員や会社が起こした不祥事、関連会社や関係者の信頼度などから「MiningMall」が信用できる企業か数値化してくれてるんですね。
過去の調査時、MiningMallは設立から1年も経過してませんが、ウクライナで既に注意すべき企業と判断されてたわけ。
実際、MiningMallは2024年10月に破産手続きしてるわけで、このサイトの評価は妥当だったようですね。
元運営会社の所在地はレンタルオフィス
iMineの当時の公式サイトには、登録事務所として「Ukraine, 79-005 Lviv, Petrushevycha Square, 5」という住所が記載されており、ウクライナのレンタルオフィスの住所でした。

ウクライナの「リヴィウ(Lviv)」という町のレンタルオフィスですが、実はこの町、ロシア軍のミサイルが着弾した町なんですよね……
そのため、拠点をウクライナからエルサルバドルに移したのも、戦争が影響してた可能性は僅かながら考えられます。
ただ、
- 資本金11万円
- 設立から1年で注意すべき企業という評価
- 住所がレンタルオフィス
という、胡散臭い要素がいくつも見つかるため、単なる詐欺会社であった可能性も否定できません。
後に解説しますが、「マイニングシティ」という多くの被害者を生んだ別の仮想通貨マイニングプロジェクトの焼き直し疑惑もあり、怪しい要素しか見当たらない投資案件です。
iMineのCEO「Jorge Mesquita」は過去に仮想通貨プロジェクトに失敗…
iMineのCEOとされる「Jorge Mesquita(ジョルジェ・メスキータ)」は、現在も公式サイトに画像が載ってます。

※CEO「Jorge Mesquita(ジョルジェ・メスキータ)」
ポルトガルを拠点とする起業家で、ITや広告業界ではコンサルティングとして活躍してた人物とのこと。
2016年頃から、ブロックチェーンに興味を持ち業界へ参入してきたそう。
このCEOのおっちゃん、実は過去にユニバースコインという仮想通貨のプロジェクトにCOO(最高執行責任者)という立場で携わってた経歴を持ってます。

このユニバースコイン、上場時の価格から1/40に暴落した失敗コイン。100万投資してたら、2万5000円になる計算です。
現在の価格は信頼できる情報がほとんどありませんが、CoinCarpのチャートによれば最近謎の急騰を起こし、市場のおもちゃにされてる模様。

※ユニバースコインのチャート
こんな失敗コインを諦めた末、iMineという胡散臭いマイニングプロジェクトに乗り出したわけですね。
要は、「失敗したICOを手掛けてたおっちゃん」でしかないわけで、信頼できる実績がほとんどない怪しい人物です。
現運営会社はエルサルバドル中央銀行に登録してるが…
iMineの現在の運営会社は、先に述べたようにエルサルバドルに拠点を構える「IMINE REMOTE HOSTING, S.A. DE C.V.」という企業。
会社詳細は不明ですが、エルサルバドル中央銀行にビットコインサービスプロバイダーとして登録してます。
しかし、エルサルバドルの登録サービスプロバイダーのうち、9割近く運営実態が無いため、IMINE REMOTE HOSTINGもまともに運営してる可能性は低いと思われます。
iMineは現在も運営を続けてますが、まともな運営実態が無いとすれば、ポンジスキームなどで利益を捻出してる恐れも。
ウクライナ時代から既に怪しい投資プロジェクトという噂が流れてたので、リスクは非常に高い案件と考えられます。
iMineとマイニングシティの関係は?
iMineを調べてる際に発見したのが、iMineが「マイニングシティ」というサービスと業務提携してる情報。

マイニングシティは、2021年から出金&配当停止になってる悪質なマイニング投資案件。
独自コインのBTCVがイギリスの金融庁から詐欺警告を受け、最終的に顧客から金を集めたが実際はマイニング運用してなかった事がバレた、という脳がシビれるくらいの悪質案件です。
マイニングシティは個別で調査記事を作成してるので、併せてご覧ください。一応、マイニングシティ本社から「記事を消してくれ」と私に直接連絡が来る程度に詳しく調べてます。
マイニングシティ 出金できない人が増加か ‐ 飛んだという噂も…
で、このマイニングシティとiMine、確たる証拠は無いものの、同一運営の可能性が考えられます。
そう考える理由は以下の3つ。
- 投資プランがほぼ同じ
- アメリカの同じサーバー会社を使ってる
- KYCプロバイダー(本人確認の代行業者)が同じ
順番に解説します。
投資プランがほとんど同じ
まずは、iMineとマイニングシティが提供する投資プランの比較画像をご覧ください。

料金やハッシュパワーなどの数値に若干の違いはあるものの、プラン名やサイトデザインがほぼ同じと言える仕上がり。
同じ運営が考えて、プランを作成してる疑惑が浮かんできます。
アメリカの同じサーバー会社を使ってる
iMine、マイニングシティ共にウクライナの企業ですが、ウェブサイトのネームサーバー(サイトURLを管理してる業者)が同じアメリカの業者。

iMineは2022年設立。ウクライナは戦争問題の真っ只中だったため、アメリカのネームサーバーを選んだとしてもおかしくないが、マイニングシティは2018~2019年頃に立ち上がった投資案件。そう考えると、若干違和感はあります。
ただ、ネームサーバーを提供してる「Akamai Technology」は世界的に有名なコンテンツ配信ネットワーク会社で、ウクライナの企業が利用しても不思議ではありません。そのため、単なる偶然であった可能性も考えられます。
しかし、これまで見てきた通り、
- 戦略的提携を発表
- 同じようなデザイン
- 同じようなプラン
という点と考え合わせると、NSサーバーが同一企業から提供されてる点も不審に思えます。
KYCプロバイダー(本人確認の代行業者)が同じ
さらに、iMineとマイニングシティはKYCプロバイダーまで一致。
iMineもマイニングシティも、投資を始める前にKYC(本人確認)が必須となり、共にMobilumという代行業者を利用。これも偶然一致してるだけかもしれませんが、
- 戦略的提携を発表
- 同じようなデザイン
- 同じようなプラン
- 同じサーバー会社
- 同じKYCプロバイダー
と、ここまで共通点が並ぶと、背後に同じ集団がいる可能性を考えずにいられません。
2社の事業内容やMLMの仕組みを取り入れた勧誘スキームも共通点が非常に多いため、少なくとも何らかの知見は共有してたと考えられます。
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iMineの投資プラン・会員ランク
iMineは単なる投資案件ではなく、MLMの仕組みを取り入れてた点でかなり悪質なもの。
ここでは、iMineの投資プランと会員ランクについてまとめます。
iMineの投資プラン
iMineの投資プランは最小500ドルから選択可能で、金額に応じて貰えるマイニング報酬が増えるイメージ。
投資プラン・料金・投資期間・ハッシュレートは、以下の通り。
- スターター:500ドル 1300日間 17TH
- スタンダード:1000ドル 1300日間 34TH
- ブロンズ:2000ドル 1300日間 68TH
- シルバー:3500ドル 1300日間 119TH
- ゴールド:1万500ドル 1300日 357+28THボーナス
ハッシュレートの「TH」はテラハッシュの略で、1TH当たり1秒間で1兆回の計算処理できる意味。ハッシュレートが高いほど能力が高く、効率的にマイニングできます。
ただ、冷静に考えると、このように投資プランを分ける必要があるか?マイニングマシンの投資案件だから、各々が投資したい金額を預ければ良さそうなものですが……
だいたい、なんで会員プランによってハッシュレートが違うんでしょう?わざわざ低性能なマイニングマシンを使う意味が分かりませんよ (笑)
まるでサービスを購入するような形式にしてるのは、おそらくMLMの仕組みを取り入れるためです。
iMineの会員ランク
iMineは紹介制度が用意されてるが、詳細を見るとまんまマルチ商法(MLM)の仕組み。

会員ランクが用意され、iMineを人に紹介し、投資プランを買ってもらうとランクが上がってく(報酬が増えていく)仕組み。
注目は「系列」という言葉。ランクアップ条件として、2つの系列が必要と分かります。この形式は、MLMで良くあるバイナリー方式を表してます。

上記画像のようなイメージで、自分を頂点として2つの系列を作り、ピラミッド型に自分の組織を拡大してく方式。
自分が紹介した売上だけでなく、組織メンバーの売上からもロイヤリティを受け取れるため、上手く大きなピラミッドを構築できれば不労所得を得られるように。
このバイナリー方式のMLMの仕組みを取り入れるため、iMineは「会員プラン」という形で投資プランを”販売”するやり方を取ったのでしょう。
MLMはピラミッドの上位に位置しなくては到底稼げないため、今からiMineに参加したところで稼げる金額はたかが知れてるはず。しかも、MLM形式で投資を募るやり方は、金融商品取引法違反など犯罪と見なされる恐れも。
有名な例では、「マルチの帝王」こと玉井暁らが逮捕された「ジュビリーエース事件」などがありますね。

このように、稼げない上に犯罪に巻き込まれる恐れもあるため、iMineに参加するメリットは今や「全く無い」と言っても過言ではありません。
iMineの利用方法
iMineの利用方法について紹介します。
かなり危険な投資案件でおすすめできませんが、「破綻する前に利益をかすめ取ってやる!」という気骨のある人は参考にしてみてください。
登録方法とログイン
iMineに登録するには、公式サイトの「サインアップ」ページから手続きを行います。

※iMineの登録画面
ニックネーム・メールアドレス・名前・使いたいパスワードを記載し、紹介者がいれば紹介者のニックネームを書いて送信するだけ。
登録したメールアドレス宛にメールが送られてくるので、本文中に記載のリンクからアドレス認証すれば登録完了です。
ログインは、公式サイトの「サインイン」ページから行います。

※iMineのログイン画面
プラン購入等の手続きはログイン後に行えます。
入金方法
iMineは投資プランを購入しマイニング報酬を得る方式ですが、アカウントにウォレットが用意されており、なぜか「入金」という機能が。
iMineに入金する事でプランを購入できるが、後に紹介する通り「外部送金」を選択すれば直接プランを購入できるため、入金すると二度手間。ぶっちゃけ、何のために用意してるか謎な機能ですね……
それはともかく、iMineの入金方法は一般的な仮想通貨取引所と同じで、自前のウォレットから仮想通貨を送金し行います。
アカウントページ内の「マイウォレット」メニューの「一般的な残高」タブを開き、「デポジット」を選択。入金したい仮想通貨を選択(ビットコイン、USDT)し、入金用アドレスをコピー。
その後、自分のウォレットから仮想通貨を送金すれば入金完了となります。まぁ、わざわざ入金する必要はほとんど無いと思います。
プラン購入方法
iMineは先述した通り、5種類の投資プランから1つを選んで購入する必要が。
アカウントメニューの「パッケージ」を選択し、購入したいプランを選択。利用規約とプライバシーポリシーを読んでチェックを入れた後、「次へ」をクリック。
すると、支払画面に進むので、以下2種類の支払方法のうちどちらか選択します。
- 一般的なウォレットでの構築
- 外部送金での結合
翻訳がガバガバなので訳が分かりませんが、要はiMine内のウォレットから支払うか、外部送金で支払うか選べるわけ。
iMine内のウォレットから支払う場合は、「一般的なウォレットでの構築」を選択し、ウォレット内にある仮想通貨(ビットコイン、USDT)を選択。
「パッケージの支払いをする」ボタンを押すとメールが届くので、メール記載の「購入を完了する」ボタンを押せば購入完了です。
外部送金で支払う場合は、「外部送金での結合」を選んで支払通貨を選択。その後、入金アドレスが表示されるため、自前のウォレットから送金処理を行ってください。
出金方法
iMineの出金は、マイニングで得たビットコインを自前のウォレットへ送金する、という形で行います。
「マイウォレット」メニューの「一般的な残高」タブを開き、「出金」を選択。出金したい仮想通貨を選択した上で、出金先の自前のウォレットのアドレスをコピペし送金処理を完了させてください。
なお、出金は0.0005~0.001BTCの手数料が掛かります。
また、出金最低金額の条件が設けられてる場合があるため、事前に確認してください。
公式アプリはリリース未定
現在、iMineに公式アプリはありません。
利用したい人は、Webブラウザからアクセスし、プラン購入等の手続きを行ってください。
運営会社を人知れず変更するといったiMineのめちゃくちゃな運営体制を考えると、今後アプリがリリースされる事も無いと思われます。
まとめ
マイニングマシン投資を謳うiMineですが、その実態は単なるMLM、マルチ商法です。
元々はウクライナで運営してたものの、2024年10月に破産。現在はエルサルバドルで引き続き運営してるものの、実態不明で信頼性は皆無です。
他にも、マイニングシティという出金停止になった投資案件と同じ運営が関わってる疑惑があるなど、怪しい点は非常に多くあります。最悪の場合、ポンジスキームで利益が出てると見せかけてるだけの詐欺である恐れも。
現在もまだ公式サイトは生きてますが、利用はあまりにリスクが高い投資案件と思われます。
こんなハイリスクな投資案件を利用するくらいなら、十分な投資実績を誇る投資ファンド「ASAP」の方が断然おすすめです。無料で利用可能なので、興味がある方は下記の検証記事もぜひ。
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iMineの口コミ
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