
moomoo(ムームー)証券について「やばい」「危険」といった声を見かけて、口座開設を迷っている人は多いはずです。
実際、2026年6月には証券取引等監視委員会から行政処分の勧告を受けており、火のないところに煙が立っているわけではありません。
本記事では、処分勧告の中身、NISA対象外商品の誤販売問題、そして実際のユーザーの評判までを調べました。
結論から書きます。
- moomoo証券は金融庁登録済みの正規業者であり、顧客資産は分別管理や投資者保護基金によって保護されている。現時点で倒産や資産消失のリスクは高くない
- 2026年6月に行政処分勧告を受けたのは事実。NISA対象外商品の誤販売や出庫拒否などが指摘されており、内部管理体制には課題があるとされている
- 分析ツールの充実度や手数料の安さは業界トップクラスで、特に米国株投資や情報収集との相性が良い証券会社
メイン口座として全面的に利用するよりも、情報収集や米国株売買用のサブ口座として活用するのが現実的といえるでしょう。
順に見ていきましょう。
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moomoo(ムームー)証券とは?どこの国のどんな会社?

出典:moomoo証券
moomoo証券は、米国NASDAQ上場グループを親会社に持つ外資系の証券会社です。
といっても「怪しい海外業者」の類ではなく、日本の金融庁に登録され、日本の法規制の下で運営されています。
米国NASDAQ上場「Futuグループ」傘下の証券会社
親会社は、米国NASDAQに上場している「Futu Holdings Limited」。
中国のIT大手テンセント(Tencent)からも出資を受けており、香港、米国、シンガポールなどグローバルに事業を展開しています。
全世界のユーザー数は2,800万人超。
世界規模で見れば、実績のある金融グループです。
日本の老舗「ひびき証券」を買収して誕生
日本市場への参入は2022年。
Futuグループは、大正9年(1920年)創業で100年以上の歴史を持つ老舗「ひびき証券」を買収し、商号をmoomoo証券に変更しました。
ゼロからの新規参入ではなく、日本で長く営業してきた証券会社の基盤を引き継ぐ形でスタートしています。
金融庁登録済みの正規業者
moomoo証券は、日本の金融庁に「金融商品取引業者」として正式に登録されています(関東財務局長(金商)第3335号)。
日本証券業協会にも加盟しており、国内の証券会社と同じ法規制・自主規制の下で営業している会社です。
少なくとも「無登録の海外業者」とは別物と考えてください。
moomoo証券がやばいと言われる理由は?行政処分勧告の内容を解説
「moomoo証券はやばい」と言われる最大の原因は、2026年6月に証券取引等監視委員会から行政処分の勧告を受けたことです。
何が指摘されたのか、事実関係を整理します。
2026年に証券取引等監視委員会が行政処分を勧告

出典:証券取引等監視委員会
2026年6月5日、証券取引等監視委員会は、moomoo証券に金融商品取引法違反等が認められたとして、行政処分を行うよう金融庁に勧告しました。
検査では、複数の法令違反と管理体制の不備が見つかっています。
NISA対象外商品をNISA対象と誤表示して販売

出典:日本経済新聞
中でも大きいのが、NISAをめぐる誤販売です。
moomoo証券は、NISA成長投資枠の対象外である米国ETFやETN(計77銘柄)を「NISA対象商品」と誤って表示し、販売していました。
しかも、誤りに気づいて販売を止めた後も実効的な改善策を打たず、約半年後に1銘柄で同じ誤販売を繰り返しています。
一度のうっかりミスというより、管理体制そのものの問題でした。
出庫(他社への移管)を拒否していた問題
発覚後の顧客対応もまずかった。
moomoo証券が顧客に提示したのは「課税口座への一括振替」か「約定取消」の二択だけで、銘柄ごとに対応を分けたいという個別の要望は受け付けませんでした。
NISAから課税口座への振替は税務申告にも関わる話なのに、顧客への周知も不十分。
この一連の対応を、監視委員会は「著しく杜撰」と表現しています。
マネーロンダリング対策の不備も指摘された
マネロン対策の不備も挙がっています。
口座開設を断った顧客(延べ1,531人)について「取引関係がない」と誤って解釈し、犯罪収益移転防止法に基づく「疑わしい取引の届け出」の検討・判断を怠っていました。
行政処分=倒産や資産消失ではない
不安になる話が続きましたが、今回の処分勧告は「経営破綻」や「顧客資産の消失」を意味するものではありません。
問題の本質は、口座開設キャンペーンなどで事業が急拡大したのに、コンプライアンスや内部管理体制の整備が追いつかなかったこと。
重大な不祥事であることは間違いないものの、預けた資産が直ちに危険にさらされる種類の話ではないのです。
moomoo証券は危険?資産や個人情報は大丈夫なのか
不祥事はあったにせよ、顧客の資産そのものは法律と制度で何重にも保護されています。
万が一の事態が起きても資産が守られる仕組みを見ておきましょう。
顧客資産は「分別管理」で守られている

出典:moomoo証券
証券会社には、顧客から預かった金銭や有価証券を自社の資産と厳格に分けて管理する「分別管理」が法律で義務付けられています。
moomoo証券の場合、顧客の金銭は日証金信託銀行などに信託され、有価証券は証券保管振替機構(ほふり)等で管理。
仮にmoomoo証券が倒産しても、顧客の資産が会社の借金返済に回されることはありません。
投資者保護基金で最大1,000万円まで補償

出典:moomoo証券
加えて、moomoo証券は「日本投資者保護基金」に加入しています。
万が一、分別管理に不備があって資産の返還が滞った場合でも、1名あたり最大1,000万円まで補償される仕組みです。
国内大手ネット証券と同じセーフティネットが適用されると考えていいでしょう。
セキュリティ対策の取り組み
不正アクセス対策としては、「アプリひとつで完結する3段階認証」を導入しています。
新しい端末からログインしようとすると旧端末での承認が求められる仕組みで、アカウント乗っ取り対策としては効果的です。
通信もTLSで暗号化されており、セキュリティ水準そのものは国内証券と比べて見劣りしません。
moomoo証券の取扱商品・サービス・手数料
ここからは、moomoo証券で実際に投資できる商品と独自サービス、そして業界最安水準といわれる手数料を見ていきます。
取扱商品(日本株・米国株・投資信託・外貨建MMF)
取り扱いは、日本株(現物・単元未満株)、米国株(現物・信用・オプション・端株)、投資信託、外貨建MMF。NISAにも対応しています。
また、成長投資枠・つみたて投資枠の両方が使えます。
特に米国株に強みがあります。

出典:moomoo証券
micro(端数取引)できたり、ETFのオプションの選択できたりと、日本の証券会社よりも幅広く取引できます。
主なサービス・独自機能
目を引くのは、米国株の「24時間取引」です。

出典:moomoo証券
日本時間の日中でも米国株を売買できるので、決算発表直後の急変にもその場で動けます。
ほかにも、プログラミングの知識がなくてもAIと自然言語で会話しながら投資分析や取引の自動化ができる「Moomoo API」など、次世代型の機能を提供しています。
手数料体系

出典:moomoo証券
手数料の安さはmoomoo証券の看板です。
日本株や投資信託の取引手数料は完全無料。
米国株の取引手数料は約定代金の0.132%(税込)で、国内大手ネット証券のおよそ4分の1の水準です。
さらに為替手数料が0円(リアルタイム決済・円貨決済ともに)なので、米国株投資のトータルコストでは国内勢を圧倒しています。
moomoo証券の3つのデメリット・注意点
高機能かつ低コストなmoomoo証券ですが、使う前に知っておきたい弱点もあります。
①高機能ゆえに初心者には情報量が多すぎる
アプリには機関投資家の動向や空売りデータなどプロ向けの分析ツールが詰め込まれている分、投資初心者には画面の情報量が多く、とっつきにくい面があります。
「とりあえずつみたてNISAだけやりたい」というライト層には、正直オーバースペックでしょう。
②投資信託のラインナップやクレカ積立の制限
米国株まわりのサービスには強い一方、国内ネット証券では定番の「クレジットカード積立」に対応していません。
SBI証券や楽天証券のようにポイント還元を受けながら積立投資ができないため、投信積立をメインにしたい人には物足りない部分です。
③サポート体制やトラブル時の不安
24時間対応のチャットサポートは用意されています。
ただ、行政処分で露呈したのは「一括処理の強要」のような、イレギュラー発生時の顧客対応のまずさでした。
マニュアル外のトラブルが起きたときに柔軟で丁寧な対応が受けられるかどうか、現時点では疑問が残ります。
他社にはないmoomoo証券ならではの4つの「強み・メリット」
ネガティブな面を見てきましたが、それを補って余りある強みがあるのも事実です。
他社では代替しにくい4つを紹介します。
①米国株の取引手数料・為替手数料が業界最安水準
取引手数料0.132%+為替手数料0円というコスト水準は、米国株を頻繁に売買するトレーダーほど、また長期で積み上げる投資家ほど効いてきます。
取引コストが大手の4分の1で済むなら、その差額はそのままリターンに乗ります。
②機関投資家の動向や空売りデータが見れる分析ツール

出典:moomoo証券
ウォーレン・バフェット氏で有名なバークシャー・ハサウェイをはじめとする著名投資家・機関投資家の保有銘柄や売買動向、リアルタイムの空売りデータ、市場全体を一目で把握できるヒートマップ。
本来なら有料サービス級のデータが無料で見られます。
この情報量は、国内証券アプリにはありません。
③AIを活用したチャート予測やテーマ投資

出典:moomoo証券
「moomoo AI」では、過去の膨大なデータに基づくチャートパターン分析や、類似銘柄の値動きからの株価予測が可能です。
話題のテーマに関連する銘柄を自動でスクリーニングする機能もあり、銘柄探しの手間がかなり減ります。
④米国株の24時間取引と少額投資(端株)に対応
米国企業の決算発表直後など、株価が大きく動くタイミングで即座に売買できる24時間取引は、短期トレーダーには大きな武器です。
「micro米国株」なら1ドルから米国株を買えるので、少額から試したい人にも向いています。
moomoo証券の評判・口コミを調査
ネットやSNSに投稿されているmoomoo証券についてのユーザーの声を、良い評判・悪い評判の両面から紹介します。
悪い評判:やばすぎる不祥事

出典:X

出典:X
やはり目立つのは、NISA対象外商品の虚偽説明や出庫拒否といった一連の不祥事への厳しい声です。
「洒落にならないレベルの不祥事」「NISAで買ったものが対象外だったなんて信頼できない」など、信頼低下を指摘する投稿が多く見られました。
悪い評判:中国系で信用できない

出典:X
親会社のFutuグループがテンセント出資の中国系企業であることから、「個人情報の取り扱いが不安」「中国系というだけで無理」という心理的な抵抗感を示す声も少なくありません。
実際の運営は日本の法規制下にあるとはいえ、不安を感じるユーザーが一定数いるのは事実です。
良い評判:機能面や米国株投資は◎

出典:Yahoo!ファイナンス
機能面の評価はかなり高いです。
「UIが直感的で使いやすい」「スマホだけで十分すぎる情報量」といった声が目立ち、米国株の24時間取引や単元未満株への対応も好評。
「アプリ1つで情報収集から取引まで完結する」と絶賛するユーザーもいます。
良い評判:手数料が安い

出典:X
「日本株とETFが手数料無料なのがありがたい」「米国株のコストが業界最安水準」など、手数料面を評価する声も多数あります。
特に米国株投資家からは、為替手数料0円のインパクトが大きいと高く評価されています。
【まとめ】moomoo証券はメイン口座にするには不安が残る証券会社
moomoo証券は金融庁登録済みの正規業者であり、顧客資産は分別管理と投資者保護基金で守られています。
倒産や資産消失といった致命的なリスクは、今のところ見当たりません。
ただ、NISA対象外商品の誤販売とその後の杜撰な対応、他社への出庫を一律に拒否していた問題を、「資産は守られるから大丈夫」で片付けるのは無理があります。
コンプライアンスと顧客対応の質には、現時点ではっきりと課題が残っています。
情報収集ツールや分析性能が業界トップクラスであることは間違いありません。
それでも、大切な資産を数十年単位で預ける「メイン口座」にするには不安が残る。
これが正直な評価です。
現実的な使い方は、moomoo証券を「情報収集用のサブ口座」や「米国株の短期・中期トレード用口座」と割り切ること。
そのうえで、NISAや長期積立の中核となるメイン口座は、実績のある国内大手ネット証券に置いておくのが、今のところいちばん安心な選択だと思います。
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| サービス名称 | NISA対象外の金融商品 |
|---|---|
| 運営会社 | moomoo証券株式会社 |
| 運営責任者 | 代表取締役社長 伊澤 フランシスコ |
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