
日本人の利用停止をアナウンスしたはずの海外仮想通貨取引所「KuCoin(クコイン)」が、2026年3月に金融庁から警告を受けました。
当サイトで調査した結果、以下の事実が判明しています。
■この記事でわかること
- 2018年にKuCoinは日本人の利用停止をアナウンス
- 実際には日本人の利用を停止せずにサービス継続
- 金融庁から2回の警告を受けたうえApp StoreやGoogle Playからアプリ削除要請
KuCoinは2018年に一度日本人の利用停止をアナウンスしていました。
利用停止となった理由は、金融庁に登録しておらず「日本の法規制を遵守するため」でした。
ところが、実際には日本人でも問題なく口座開設できる状況が続いています。
つまり、無登録業者であるから表向き利用停止としていながら、裏ではこっそり違法な営業を続けていたわけです。
この態度に金融庁は2度の警告とアプリの削除要請によって対応していますが、いまだに日本でのKuCoinのサービスは続いています。
この記事では、KuCoinが日本人の利用を停止したという噂の実態と金融庁警告の理由などについて解説します。
KuCoinは日本人の利用を停止したのか?金融庁警告の理由
2018年6月、海外仮想通貨取引所のKuCoin(クコイン)が日本人向けのサービスを停止するというアナウンスを発表しました。

アナウンスによれば、
- 「日本の法規制を遵守するため、日本から送信されるすべてのKYC申請は却下され、当社のウェブサイトから日本語の表記を削除いたします」
とのこと。
しかし、2026年6月現在、KuCoinの公式サイトには日本語表記が残っているし、口座開設も問題なくできているという声もネット上で見かけます。
一体どうなっているのでしょうか?
まずは日本人の利用停止をめぐるKuCoinの現状について解説します。
KuCoinは日本人でも利用できるが…
結論から言うと、KuCoinは日本人でも利用することは可能になっています。
2018年のアナウンスののち、KuCoinは実際に日本人向けのサービスを停止することはありませんでした。
要は表向き停止したと言っているだけだったようですね。
なぜそのようなアナウンスを出したかといえば、「日本の法規制を遵守するため」と書いていることからもわかるとおり、金融庁の規制をおそれたからでしょう。
海外業者で金融庁に登録していないKuCoinは、日本で営業することはできません。
そのため、表向き日本人の利用を停止すると言わざるを得なかったのでしょう。
そして、日本人利用停止のアナウンスを出しておきながら、実際には問題なく利用できるという、闇カジノみたいな運営体制になっていたようです。
しかし、当然金融庁を舐めたこの態度は問題を引き起こします。
なぜKuCoinは金融庁から警告を受けたのか
2024年11月、KuCoinは金融庁から最初の警告を受けます。

警告を受けた理由は、金融庁に無登録で暗号資産交換業を行っていたから。
さらに、2025年2月にはKuCoinのアプリがアップルとグーグルの公式ストアから削除されたという報道がありました。

朝日新聞の記事によれば、金融庁はKuCoinなど5社のアプリを公式ストアから削除するよう要請。
これら無登録で営業していた業者に対し、金融庁は再三警告を行っていたといいます。
逆に言えば、KuCoinは表向き日本人の利用を停止したといいながら、裏では金融庁の警告を無視して無登録営業を続けていたということ。
だからこそなぜか日本人の利用も問題なくできていたわけです。
しかし、それでも改善されなかったため、2026年3月には再び警告が出されます。

このように、KuCoinが金融庁に警告され続けている無登録業者であって、利用するのが危険であるのは明らか。
今のところKuCoinはまだ懲りずに日本人向けのサービスを提供し続けているようですが、今後完全に利用停止となるリスクは高いものと思われます。
そのため、今からKuCoinを利用するのはまったくおすすめできません。
ドバイやアメリカでも事業停止
ちなみに、KuCoinはドバイやアメリカでは事業停止に追い込まれています。
ドバイでは2026年3月に未承認のすべての仮想通貨事業を停止するよう命じられています。

日本と同様、ドバイの仮想資産規制庁の認可を受けずに営業を行っていたことが問題とされました。
また、アメリカでは2025年1月にKuCoinが無許可の送金事業を行っている疑惑がかけられ、和解金3億ドルと2年間アメリカからの事業を撤退することが取り決められました。

このように、KuCoinは世界各国で違法な営業をしている悪質な業者であることがわかっています。
特に日本では表向き日本人の利用を停止したといっておきながら、裏でこそこそ営業を続けていたわけですから、信用も何もあったもんじゃありません。
日本人も口座開設できてしまっているKuCoinですが、金融庁無登録の業者なので利用しない方が賢明でしょう。
KuCoinとは?どこの国で運営されている?

金融庁から警告も受けたKuCoinですが、一体どのような取引所なのでしょうか?
ここではKuCoinの概要と特徴について解説します。
4000万ユーザーが利用する海外仮想通貨取引所
KuCoinは世界で4000万人のユーザーが利用する大手海外仮想通貨取引所です。
日本やアメリカでは未登録の悪質業者として知られていますが、ヨーロッパやオーストラリアなどではライセンスを取得して運営しています。


これらの地域のユーザーからは評価が高く、仮想通貨取引所ランキングでは10位以内に入ることも多い大手取引所となっています。
運営会社はセーシェル共和国の「Peken Global Limited」
KuCoinの基本情報は以下のとおり。
- 運営会社:Peken Global Limited
- 住所:不明
- 代表:Johnny Lyu?(Chun “Michael” Gan と Ke “Eric” Tang?)
- 連絡先:https://www.kucoin.com/ja/support
KuCoinを運営しているのは、東アフリカの島国セーシェル共和国の「Peken Global Limited」という会社だとされています。
グーグルの検索結果には「KuCoinはPeken Global Limitedによって運営されています」という文言が見つかります。

ただ、公式サイトを見るとなぜかこの文言は消されており、現在も本当にPeken Global Limitedが運営しているのかわからなくなっています。
また、代表者の名前についても金融庁の警告文では「Johnny Lyu」となっていますが、ウォールストリートジャーナルの記事によればKuCoinの共同設立者は「Chun “Michael” Gan と Ke “Eric” Tang」だとされています。
Chun “Michael” Ganらが設立した後に代表としてJohnny Lyuが就任したのかもしれませんが、いずれにしても公式サイトに一切記載がないため、現在誰が代表なのかわからない状態となっています。
住所すら不明ということで、何かトラブルが起こった時まともに対処してくれるとは到底思えませんね。
上場銘柄は1000種類以上
そんな怪しいKuCoinですが、上場銘柄は1000種類以上と豊富で、これが人気の理由の1つになっているものと思われます。
ビットコインやイーサリアムなど主要な仮想通貨はもちろん、日本では流通していないマイナーな草コインも多数上場しています。
取引方法も多彩で、現物のほか最大125倍のレバレッジがかけられる先物取引、取引を自動化するボット取引なども用意。
珍しい仮想通貨を自分に有利な方法で取引できるのが魅力の取引所です。
口座開設ボーナスを実施
KuCoinではお得な口座開設ボーナスも実施中。

初回入金などのタスクをクリアすることで、新規ユーザー向けに最大1万1000USDT分のボーナスがもらえるとのこと。
ただし、KuCoinを利用するにはKYC(本人確認)が必須となっており、表向き日本ユーザーのKYC認証を却下するとアナウンスしている以上、ボーナスを受け取るどころか口座開設すらできないおそれもある点には注意。
多額のボーナスにつられて口座開設するのはあまりおすすめできませんね。
手数料
KuCoinの基本的な取引手数料は以下のとおり。
- 現物メイカー手数料:0.1%
- 現物テイカー手数料:0.1%
- 先物メイカー手数料:0.02%
- 先物テイカー手数料:0.06%
現物注文の場合メイカー・テイカーともに0.1%、先物の場合はメイカー注文が0.02%、テイカー注文が0.06%となっています。
また、KuCoinでは取引量などに応じて会員ランクが上がるシステムを用意しており、ランクの高い会員ほど手数料が安くなります。
その他の手数料は以下のとおり。
- 入金手数料:無料
- 出金手数料:仮想通貨によって異なる
入金手数料は無料、出金手数料は仮想通貨によって異なるネットワーク使用量がかかります。
手数料の安さもKuCoinの魅力の1つとなっています。
KuCoinの安全性は?
日本の金融庁に登録していないKuCoinは、多くのトラブルが報告されています。
ここでは安全性に関する問題点を紹介します。
出金できないトラブルが発生
KuCoinから出金できないというトラブルが多く報告されています。
例えば、つい最近も上場廃止になった仮想通貨が引き出せなくなったトラブルで裁判になり、KuCoin側が敗訴しています。

上場廃止になった仮想通貨を「破棄されたもの」とみなしていたそうですが、敗訴した結果、原告のスイス人投資家に200万ドル超を支払うこととなりました。
ただ、すべてのユーザーが出金トラブルに対して裁判を起こすことができるわけではありません。
多くのユーザーはあいまいな理由で出金できなくなっても、泣き寝入りせざるを得ないでしょう。
実際に不当な理由での出金停止が起こっている以上、KuCoinを利用すること自体にリスクがあるというべきです。
ログインできないユーザーも
突然ログインができなくなるトラブルも報告されています。


理由もなくログインできなくなり、中には資産がすべてなくなってしまったという人も……。
勝手にログアウトされて取引機会を失ったというトラブルも見られ、何かしらシステムに問題があるような印象もあります。
ログイントラブルが多いKuCoinに資金を預けるリスクは高いといえるでしょう。
詐欺的な仮想通貨が上場している
KuCoinのような海外仮想通貨取引所では、詐欺的な仮想通貨が上場していることがよくあります。


KuCoinではマイナーな草コインも数多く取り扱っているため、上場後に暴落するような怪しい仮想通貨も多く混じっています。
KuCoin側も詐欺的な仮想通貨に対しては上場廃止にするなど対処しているようですが、数が多すぎて間に合っていないようにも見えます。
KuCoinに限らず玉石混交の海外取引所を利用する際は、投資対象のホワイトペーパーを確認するなど自己防衛するしかありませんね。
KYCが必須
KuCoinを利用するにはKYC(本人確認)が必須となっています。
KYCには運転免許証やパスポートなど、個人情報を渡さなくてはなりません。
しかし、KuCoinは運営会社の住所すらわからないような取引所。
安易に個人情報を渡すと悪用されるかもわかりません。
個人情報を渡さなければ利用できないというのは、ことKuCoinにおいては非常に大きなリスクではないかと思われます。
日本の金融庁に登録していない
すでに紹介しているとおり、KuCoinは日本の金融庁に登録していない無登録業者です。
無登録業者でも日本人が利用することは可能ですが、登録業者に比べて危険性が高いです。
例えば、無登録業者では顧客の資産を分けて管理する「分別管理」を行っていない場合があります。
分別管理を行っていない業者では、顧客の資産を勝手に会社の事業に使われるなど、資産を悪用されかねません。
また、出金停止などのトラブルが起こっても日本の法律で対処できず、国内業者に比べて解決までの道のりは険しくなるでしょう。
こういった危険性があるため、無登録業者であるKuCoinは利用しない方が賢明ではないでしょうか。
KuCoinを利用する際の注意点
金融庁から何度も警告を受けているKuCoinは、基本的に利用すべきではありません。
それでももし利用したいというならば、以下のような点に注意する必要があるでしょう。
- 入金する際は少額から始める
- KuCoinへの送金に対応している取引所を用意する
- KYCが認証されない可能性がある
ここではKuCoinを利用する際の注意点について解説します。
入金する際は少額から始める
KuCoinへの入金は少額にとどめた方がよいでしょう。
KuCoinでは出金トラブルが相次いでいるため、入金額が多いといざ出金停止されたとき大きな損失を被るおそれがあります。
特に日本人は表向き利用停止となっているため、いつどんな理由で出金停止・口座凍結されるかわかりません。
利用しないのが一番の対策ですが、もし利用するなら少額にしておき、先物取引でレバレッジをかけて資金効率を高めるのがよいのではないでしょうか。
KuCoinへの送金手段を用意する必要がある
KuCoinへ送金できる取引所は限られています。
というのも、KuCoinは金融庁から警告を受けている取引所ですので、マネーロンダリング等の懸念から送金がブロックされるおそれが。
一応、Bitbankの送金可能な取引所にKuCoinが含まれているのを確認できましたが、日本からの送金が100%成功するかは怪しいところ。

もしKuCoinに送金するなら、自前のウォレットを用意してそこから送金した方がよいでしょう。
KYCが承認されない可能性がある
KuCoinは表向き日本でのサービス提供を停止しているため、KYC認証で日本人だとわかると承認されない可能性があります。
KYC認証が通らなければ、KuCoinを利用することはできません。
ただ利用できないだけならまだしも、個人情報が向こうの手にわたることで後々問題が生じるおそれも。
KuCoinを利用することにはこういったリスクもあることは重々覚えておいてください。
KuCoinの評判
ネット上でのKuCoinの評判はどのようになっているでしょうか?
ここではSNSの投稿からKuCoinの主な評判を紹介します。
悪い評判1:トラブル時の対応が悪い


トラブル時の対応の悪さは多くのユーザーが指摘しています。
返金トラブルをめぐって裁判にまで発展していることからもわかるとおり、KuCoin側にはまともに対応する意思はないように思われます。
また、取引ユーザーだけでなく、仮想通貨を上場させたいユーザーからも不評のようです。
海外ユーザーからも悪質な取引所だという評価が広まっていることがわかります。
悪い評判2:KYCに関するトラブルがある


KYCをめぐるトラブルも報告されています。
KYC認証をしたのにログインできないといったトラブルはもちろん、KYC未承認のために資金が引き出せなくなったという報告もあるとのこと。
KuCoinはKYC必須の取引所であるため、KYCが通らなければ取引することも出金することもできません。
表向き利用を停止している日本のユーザーの場合、KYCが通らない可能性は他の国のユーザー以上に高いものと思われます。
良い評判1:珍しい仮想通貨が上場している


KuCoinの良い評判では、珍しい草コイン・ミームコインが上場している点が挙げられています。
KuCoinの取り扱い通貨は1000種類以上あるので、日本では買えない仮想通貨も手に入るでしょう。
ただし、上場後すぐに暴落するような怪しい詐欺的通貨も混じっていることには注意。
また、ある日突然上場廃止になって取引できなくなることもあるため、利用する際は慎重になった方がよいでしょう。
良い評判2:イベントが豊富


イベントが豊富に実施されていることも好評になっています。
タスクをこなすことで数十~数百USDT分のボーナスが受け取れるイベントを定期的に開催しており、多くの人が参加しているようです。
また、新たな上場がある際は仮想通貨がもらえるキャンペーンが行われることも。
新規口座開設キャンペーンも含め、イベントが豊富にあるのは人気の理由の1つでしょう。
KuCoinの利用方法
最後に、どうしてもKuCoinを利用したい人のために利用方法を簡単に紹介します。
口座開設・本人確認方法
KuCoinの口座開設は公式サイトから申し込めます。

申し込み手順は以下のとおり。
- メールアドレスを登録する
- メールに送られてくる認証コードを入力する
- パスワードを作成する
口座開設自体は非常に簡単で、公式サイトで登録したメールアドレスに送られてくる認証コードを入力し、パスワードを作成するだけ。
これで口座開設は完了ですが、利用するにはその後にKYC(本人確認)を行わなくてはなりません。
KYCのやり方は以下のとおり。
- 標準本人確認ページへアクセスする
- 提出する本人確認種類を選択する
- 個人情報を入力する
- 本人確認書類をアップロードする
まずはログイン後のマイページから「標準本人確認ページ」へアクセス。
その後、提出する本人確認種類を以下の中から選択します。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
提出する書類を選択したら氏名等の個人情報を入力し、書類の画像をアップロードして手続き完了です。
審査結果は本人確認ページに表示されます。不合格の場合はその原因も説明されるので、再度KYC認証を行うとよいでしょう。
入金方法
kucoinへの入金方法は以下のとおり。
- マイページから「入金(Deposit)」選択する
- 入金したい仮想通貨とネットワークを選択する
- 入金アドレスを確認する
- アドレスを使って自分のウォレットから送金する
マイページの「入金(Deposit)」メニューを選択し、入金したい仮想通貨とネットワークを選択。
その後、入金アドレスをコピペして自分のウォレットから送金を行ってください。
誤ったアドレスを入力してしまうと仮想通貨が失われてしまうおそれがあるため、必ずコピペするようにしてください。
出金方法
kucoinから自分のウォレットへ出金する方法は以下のとおり。
- マイページから「出金(Withdraw)」選択する
- 出金したい仮想通貨を選択する
- 出金アドレス、出金数量、利用したいネットワークを入力し送金する
マイページから「出金(Withdraw)」メニューを開き、出金したい仮想通貨と出金数量、ネットワークを入力。
出金アドレスをコピペして自分のウォレットから送金を行えば手続き完了です。
出金アドレスは自分のウォレットから確認できるので、正しいものを入力するためコピペするようにしてください。
【まとめ】KuCoinはかなり危険な仮想通貨
日本人の利用停止が噂されているKuCoinについて解説しました。
KuCoinは表向き日本人の利用を停止すると言いながら、実際には日本人向けにサービスをいまも提供し続けています。
金融庁からは二度も警告を受けたうえ、App StoreやGoogle Playからアプリを削除されていてもなお、無登録営業を続ける危険な海外仮想通貨取引所です。
確かに取引通貨の種類が多かったり、手数料が安かったりとメリットもある取引所ですが、出金トラブルなども報告されており利用するのはかなり危険。
基本的には利用しない方がよいでしょう。
どうしても利用したい場合は、少額のみ入金するなどリスク対策をとり、自己責任で口座開設してください。

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