サービス名 | ジュビリーエース(Jubilee Ace) |
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運営会社 | Jubilee Ace Limited |
会社所在地 | Sea Meadow House,Blackburne Highway,(P.O.Box 116),Road Town,Tortola British Virgin Islands |
運営責任者 | 不明 |
ジュビリーエースの最新情報を更新
ジュビリーエースは、2020年11月から続く業務停止、ユーザー資金の出金停止で運営が飛んだとされていましたが、遂に日本で勧誘を行っていた玉井暁ら関係者7人が逮捕される事態に発展。
推定される被害総額は650億円にものぼると言われています。
そんな中、2022年9月末に現職の市議会議員がジュビリーエースに出資&勧誘を行っていたことが発覚しました。
今回はジュビリーエースを2018年から追い続ける私が事件の全貌を解説すると共にジュビリーエースの流行→衰退→逮捕者が出るまでの経緯を詳しく解説していきます。
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ジュビリーエース 現在の最新状況
事実上の日本トップ「玉井 暁」が裁判中
2022年12月時点では日本で最もジュビリーエースを勧誘した男である「玉井 暁」の訴訟が行われています。
ジュビリーエース対玉井暁の各民事は係属。被告刑事の供述調書が開示「私は会社と無関係。私のBTCで返金する気はない」と言明。
12月19日 13:30 弁論準備・非公開期日
損害賠償請求事件
原告 個人
被告 玉井暁
4年ワ 631号法廷 50部玉井暁に対する東京地裁における損害賠償請求事件において、
— 地裁でひっそり/開示請求 (@chisaidehissori) December 26, 2022
玉井暁は調書にて
「私は会社と無関係。私のBTCで返金する気はない」
「ジュビリーエースの売上の10%、ジェンコの売上の10%を取る契約を創業者ボビーと交わしていた」
と供述しています。
玉井暁は単なる紹介者ではなく、ボビーと直接契約を結んでいた事実が公に明らかとなりました。
「返金は絶対にしない」という発言も出ているので、被害金が戻る見込みはまだまだ薄い模様です。
沖縄県の市議会議員が関与か
沖縄県宜野湾市の議員であるれいわ新撰組公認の「プリティ宮城ちえ氏(63)」が、ジュビリエースへの出資&勧誘を行っていたことが分かりました。
引用元:Yahoo!ニュース
ジュビリーエースは人に紹介すると紹介報酬が得られるマルチ商法の仕組みを取っており、プリティ宮城ちえ氏は自身の教え子を投資勧誘し約100万円を出資させた模様です。
9月30日にはれいわ新選組による記者会見が行われ
大石議員「プリティ宮城ちえ氏のマルチ商法は違法でなければ止める権限はない」
山本太郎「ネットワークビジネスは合法なら問題ない」
という見解を示しました。
10月12日現在、はプリティ宮城ちえ氏と被害者の間で協議が行われている途中のため続報は出ていない模様です。
ただ、ジュビリーエースはこれまでに説明会やセミナーを開催していた男女7人が逮捕され、リーダー格だった「玉井暁」は執行猶予付きの実刑判決を受けてるんですよね。
ジュビリーエースの勧誘者7人が逮捕
警視庁は、ジュビリーエースやJENCO、GTRへの投資勧誘を無許可で行っていた、セミナー講師「玉井暁」「宮﨑由季子(ゆっこ)」「高橋智道(トム)」「松永風菜(ふうな)」ら計7人を逮捕しました。
↓ニュース記事
逮捕理由は無登録で金融商品への投資勧誘を行った金融商品取引法違反による逮捕のため、罰則としては5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金刑になるものと思われます。
事実上の日本トップである玉井暁は過去にもアメリカで逮捕者が出た悪質MLM「ビットクラブ」の勧誘を行っていたことも発覚しているため、ジュビリーエース以外の余罪などが出てくるかもしれませんね。
今回の逮捕では出資者への返金などを行わせられるような効力はないと思われるため、ジュビリーエースからの返金問題とは直接関係ありませんが、返金させるための証拠の1つとして強力なカードになることでしょう。
逮捕から罪の確定までには最短でも1ヶ月以上が掛かる見込みの為、現時点ではどのような刑罰が下るのか、はたまた無罪になるのかは不明です。
玉井暁が逮捕されたことでジュビリーエースが話題になったのは良い事ですが、これから増えてくる「被害金を取り返そう」など、被害者救済を謳った二次被害には注意しましょう。
MLMでは弁護士を立てて返金請求しても出資金の1割~2割回収できれば良い方と言われているので、返金に成功しても報酬の支払いで手元にはほとんど残らなかったというパターンもよく聞く話です。
なんとしてでも取り戻したいという方は、自分がかけられる時間とお金がリターンに見合っているのか?よく考えてから行動に移しましょう。
当サイトでは2018年から「ジュビリーエース詐欺の疑いがある」と注意喚起をし続けていましたが、ようやく逮捕者や裁判などが行われるようになりました。
ジュビリーエース全盛期に詐欺だと批判していたのは私だけだったので、信者の人達から「嘘をつくな」「お前が詐欺師だ」などと死ぬほど叩かれたのは今となってはいい思い出です。
お陰様でネット上で何を言われても何も感じなくなりましたから笑
今回のジュビリーエースの件で私が伝えたいのは、ネット上の批判もある程度は理解して受け入れておいた方が良いということです。
マルチにハマってしまった信者の人はよく「誰が書いたか分からないネットの情報なんて信用ならない」って言うんですけど、今のところ私が批判してきた仮想通貨マルチはほぼ全て詐欺でしたからね。
【詐欺が発覚した仮想通貨マルチ】
・マイニングエクスプレス
・プランスゴールド
・ビットクラブ
・プラストークン
上記の詐欺マルチも批判記事を出した際は信者の方から「〇ね」「ゴミ記事」とかよく言われたなぁ笑
別に私の意見が正しいと言いたいわけではなく、ネット上の批判も1つの意見として取り入れながら立ち回った方が騙される確率は格段に減ります。
「玉井 暁」のような講師の話だけ信じた結果どうなったのか?
逮捕者や自殺者まで出てしまいましたよね。
講師や運営会社の言うことだけを信じた結果がこれです。
ほんの少し。
あと、ほんの少しだけ視野を広げていればこんなことは起きなかったのかもしれません。
今後の返金、出金はあり得るのか
「玉井暁」に対する返金訴訟はまだ可能性がありますが、ジュビリーエース運営から今後の返金はほぼ見込めず、されたとしても超少額な可能性が高いと思われます。
その理由は2つ。
・顧客資金の運用先「Regal Core Markets」が飛んだ可能性
・出金できる通貨AQNの価格が1/1000に暴落している
順番に説明していきます。
顧客資金の運用先「Regal Core Markets」が飛んだ可能性
ジュビリーエースが顧客の資金を預けていた証券会社「Regal Core Markets」が金融ライセンスを剥奪されていることが分かりました。
ライセンスの剥奪後には事務所を引き払ったのか、登記されていた住所はもぬけの殻になっていることも確認されています。
↓「Regal Core Markets」があったとされる物件
既に引き払った後なのか、痕跡は一つも残っていない模様です。
この状態の証券会社とユーザー資金の返金交渉を行うのですから、かなり難航しているとみてよいでしょう。
実際、ジュビリーエース側は2021年7月時点で国際弁護士を通して書面を提出して交渉していますが、証券会社から回答は無しと発表しています。
http://jenco.team/pdf/news_20210701.pdfから引用
約半年が経過した2021年12月に何の進展もない以上「Regal Core Markets」がユーザー資金を持ったまま姿をくらました可能性は十分に考えられます。
出金できる通貨AQNの価格が1/100に暴落している
ジュビリーエース、JENCOの中に残っている資金については、2022年からAQNに変換した上で返金を行っていくと発表しています。
↓11月末に公表された情報の一部
出金に使われるAQNはリリース日の「0.023円」から現在は「0.000023」と1/100までに暴落しており、取引所でもまともに取引が行われていない状態が続いています。
仮に引き出せたところで現金化できる可能性が低く、出金できた人による売却が相次ぐことになります。
出金再開がAQNの更なる暴落を引き起こしかねない状態が続くため、AQNの出金にはあまり期待はできない。
以上、2つの理由から、ジュビリーエース運営からの返金はかなり厳しい状況だと言えます。
ジュビリーエースの業務停止から早1年が経過しましたが、その間にビットコインの価格は700万円台にまで高騰。
NFTやメタバースなど、新たな分野の仮想通貨が続々と価格上昇と遂げ、第2の仮想通貨バブルが来たとまで言われる状況になっています。
2022年に入ってからも、第3、第4の仮想通貨バブルが来たと言われるような期待の仮想通貨が生まれ続けていくのでしょう。
>>2022年にバブル到来!?期待の「メタバース関連銘柄」一覧
ジュビリーエース 関係者逮捕までの経緯と要因
2020年11月17日から続くジュビリーエースの業務停止から関係者の逮捕に至るまでに一体何があったのか。
2つの要因の解説と停止までの経緯をまとめました。
同業他社の破綻し、ジュビリーエースも業務停止
ジュビリーエース業務停止の主な要因は、アメリカでのマネーロンダリングの疑いによる同業他社が破綻した影響だとジュビリーエースより公式発表されている模様です。
要点としては…
・アメリカがマネーロンダリングの疑いで米国にある9つの取引所を調査対象に
・取引所に口座を持っていた同業他社も摘発の調査対象になり、業務停止命令を受けその後に破綻
・同業他社を利用していたユーザーがジュビリーエースに流入し始める
・摘発の調査対象業者を利用していたユーザーの流入で、ジュビリーエースと資金的な繋がりが疑われると業務停止命令を受ける可能性が浮上
・回避策としてジュビリーエースは自ら業務停止し、独自開発した匿名性の高いAQUAウォレットへの移行を急ぐことを決め、出金停止に至る。
以上がジュビリーエースが業務停止、出金停止した1つ目の要因です。
資金管理していた証券会社による資金ロック
ジュビリーエースやジェンコではコモディティ(商品先物)の運用を行うために「リーガルコアマーケットFX(RCMFX)」という証券会社に運用資金を預け入れていましたが、証券会社が独断で資金ロックという措置を講じました。
資金ロックの理由について正確な情報は出ていませんが、一説によると「RCMFX」がアメリカ、日本の金融庁から監査、調査が入っており、資金を自由に動かせなくなっていると言われています。
証券会社に預けた資金が凍結されたので引き出せない。
これが業務停止、出金停止に至った2つ目の要因になります。
これが引き金となり、ジュビリーエースに資金を預けていたユーザーは誰一人として資金を引き出せない事態に。
日本人投資家の多くが消費者センターや警察に被害相談を続け、約1年が経過した2021年11月にようやく、日本トップの勧誘者とされる「玉井暁」が逮捕されるまでに至りました。
以下では、ジュビリーエースの出金停止から業務停止、逮捕に至るまでを時系列順に詳しくまとめています。
タップで詳細を表示できます
【2020年7月2日】ジュビリーエースで高額出金を制限
ジュビリーエースにて、170,000ドル以上の高額出金を行おうとしたところ、全額出金されないという報告をするツイートを発見。
ここ2ヵ月(2020年5月~6月)にかけて、申請した金額の半分、もしくは1/3程度しか引き出せなくなっている模様。
数千万単位での出金に対して運営側が渋ってる印象を受けたそうです。
【2020年9月24日】:いきなり出金制限が行われた
2020年9月24日にジュビリーエースによる出金制限が行われました。
後日、ジュビリーエース運営が出金制限に関するお知らせを公開
公式発表ではシステム障害による出金エラーだと説明しており現在はエンジニアチームが復旧作業に当たっているようなのですが、10月1日現在も手元に着金しないユーザーが多くいる模様。
中国では2020年10月1日~8日が祝日なので出金遅延が解消されるのは2020年10月9日以降、おそらく12日~16日あたりになるのではと予想しています。
ジュビリーエースの管理、運営が深センで行われてるのであればエンジニアチームは休暇中なので待つしかないという事ですね。
7月にジュビリーエースが高額出金に関して制限から、今度は高額でなくとも制限が掛かった状態に。
【2020年11月2日】11月末まで出金停止の延期が確定
2020年9月末に発生した出金制限が11月末までの延長が決定した模様。
引用元:副業詐欺にきをつけて@toushisagiii
出金先として新たに独自ウォレットを作成するので、そのシステムの構築やみんなのアカウントを紐づけるのに時間が掛かっています。という事らしい。
この時点で判明しているのは…
・独自のアクアウォレットをリリース
・今後の出金はアクアウォレットのみ
・ウォレットとアカウントのシンクロ(多分紐づけ作業)に20日~30日掛かる
という情報のみ。
【2020年11月17日】ジュビリーエースが遂に飛んだか
2020年11月17日、ジュビリーエースの運営より「業務を停止する」という発表が行われました。
入出金を含む全ての業務を停止すると記載されており、再開の目途は記載されていません。
【2020年12月3日】アクアウォレットのリリースについて
アクアウォレットの配布を12月10日頃に予定しているらしい
ジュビリーエースおよびJENCOのZOOMミーティングにて、セキュリティに関する問題で延期していたアクアウォレットを12月10日にリリース予定であると発表した模様です。
業務再開について公式サイトでの発表は行わず、リーダーと呼ばれる上部メンバーが参加出来るセミナーで進捗を共有している状況。
ウォレットのリリースに合わせて出金再開すると話しているそうですが、真偽は不明です。
公式発表しない辺りに不安を感じてしまいます。
余談ですが、同時期に日本の関東財務局からジュビリーエース社あてに情報開示請求が届いたのだとか。
@oppai_investorより引用
この文書が本物かどうか不明ですが、関東財務局よりジュビリーエースに送付された情報開示請求の資料らしきものがTwitterにて出回っていました。
疑問なのは、関東財務局が海外企業に日本語で開示請求するのか?という点でしょうか。
書面の内容を簡潔にまとめると↓
「日本国民に向けて金融商品を提供するには我々の認可が必要だけど、まさか黙って金融商品を提供してないよね?とりあえず御社の業務状況を教えて」
という内容。
ジュビリーエース社の対応としては関東財務局の件が落ち着くまで事業をは再開しない予定とのこと。
【2020年12月14日】ジュビリーエースがアクアナイト(AQN)での出金を発表
ジュビリーグループが今後の対応として、「アクアナイト」での出金のみ再開することを発表した模様です。
重要な点は以下の2つ
・出金は独自通貨の「アクアナイト」のみ
・アクアウォレットでUSDTに変換できる
それぞれ解説していきましょう。
▼出金はアクアナイトのみ
9月第1期~11月第1期に出金申請していた人が対象で、現金クレジット分の出金が順次行われる予定。
具体的な日付や順番は公表されていませんが、大まかな流れはこちらで間違いありません。
BTC、USDTでの出金はマネーロンダリングの疑いを避けるために対応しない模様。
出金時には「BTC→AQN」へ強制的に返還されるのですが、レートは出金申請時点の価格となるそうです。
▼リリースされたアクアウォレットでUSDTに変換可能
ウォレットには「アクアナイト(AQN)」をUSDTに変換する機能に対して、変換できる上限が設定される模様です。
具体的な上限金額は今のところ不明なため、公表を待ちましょう。
【2020年12月16日】アクアウォレットへの出金上限が1%に
12月15日に行われたZOOMセミナーにて、創業者のボビー本人よりアクアウォレットへの出金上限について発表されました
※申請金額に対してのパーセンテージ
・1~2週目 1%
・3~4週目 2%
・5~6週目 3%
直近一ヶ月半の間に対応する出金分の上限が上記となります。
なお、状況に応じて%を上げていくことも視野にいれているのだとか。
1%って…。
しかもこれ、USDTへの変換上限ではなくアクアウォレットへの送金上限ですよ?
現金化には取引所へと送金が必要ですが、BIKIの最低入金額にすら満たない可能性も高く、そもそも「アクアナイト」はERCトークンなのでガス代(手数料)が必要です。
アクアウォレットには微量の出金が行われますがドルや日本円に変えるのは難しそうです。
アクアウォレット内でUSDTに変換することもできますが、レートが通常より低く設定されています。
【2020年12月23日】一部のユーザーへ出金開始
ジュビリーエースの公式発表によると、JAでは9月26~9月30日、JENCOでは10月1日~15日までの申請を受理してAQNの配布を開始した模様です。
▼ジュビリーエースの公式発表文
次回以降の出金は
・2021年1月6日
・2021年1月20日
・2021年2月3日
と、約2週間おきに配布が始まる模様です。
AQNの配布はバックオフィスに反映された形になるので、厳密には出金できていない状態といえます。
とはいえ、Twitter上では着金が確認できた方による報告が上がっていました。
・着金報告①
・着金報告②
なお、AQNを取り出すために必須であるアクアウォレットがダウンロードできないため、現時点ではこれ以上AQNを動かすことは出来ない状態となっています。
また、アクアウォレットへ出金するAQNには出金限度額が設けられることが公表されています。
▼AQNの出金限度額
長期間かけて少しずつ出金対応していくようなので、資金を全額引き出すための長い戦いが続きそうです。
ジュビリーエースとは何だったのか
ジュビリーエースとは、理論上ノーリスクと言われている投資法「アービトラージ」を自動で24時間行うシステム「AQUA」の利用権を販売していました。
アクアシステムは世界中のビッグデータをリアルタイム収集。利益が出るアービトラージペアの発見して投資するところまで、24時間休まずに自動で行ってくれるというシステムです。
仮想通貨に限らずスポーツベッティングなどの分野などでもアービトラージが可能とされる「AQUA」は、優れたシステムとして注目を集めました。
アクアシステムのアービトラージによる利益の配当+新規会員の紹介料という2つの報酬制度があり、ジュビリーエースは低リスクで月利20%が狙える投資として人気を博していましたが、2020年秋に突然の業務停止。
ユーザー達から資金が引き出せないという相談が相次ぎ、関係者が逮捕される事件へと発展しています。
ジュビリーエースの運営実態
アクアシステム
ジュビリーエースが提供するアービトラージシステムの根幹となる「アクア(AQUA)」と呼ばれるシステム。
正式名称は主力定量汎用アービトラージ(AceQuantum Universal Arbitrage:AQUA)であり、世界中からビッグデータを抽出してジュビリーエースのアルゴリズムを実行するデータ統合、分析システムになります。
公式サイトではアクアシステムを仮想通貨取引所で稼働させた画像などが公表されていました。
ジュビリーエースのセミナーではアクアシステムによるアービトラージをその場で見せてくれることもあり、アービトラージはちゃんと行えるシステムであることが分かります。
ただ、セミナーで実演や公開されている映像のほとんどが仮想通貨のアービトラージの映像ということから、スポーツやコモディティへの投資は本当に行っているのか?という疑惑の声も上がっています。
仮想通貨のアービトラージシステムとしては動かせるが、他のアービトラージを行っている証拠は確認できないというのが正しい情報のようです。
運営会社について
「ジュビリーエース」は一体どのような企業なのでしょうか?
「ジュビリーエース」が公開している資料によると、運営会社である「Jubilee Ace Limited」は英国領ヴァージン諸島にて設立された企業だと記載されていることが確認できます。
記載されていた所在地は「Sea Meadow House,Blackburne Highway,(P.O.Box 116),Road Town,Tortola British Virgin Islands」という住所となっております。
ここで気になったのは、所在地にある「(P.O.Box 116)私書箱」という部分です。
この「P.O.BOX」については、物件の所在地ではなく郵便物を受け取るための私書箱であり、ペーパーカンパニーが所在地として登記していることが多い住所となります。
また、ヴァージン諸島で金融サービスを開始するためには、「BVI FSC(BVI金融サービス委員会)」の認可が必要になります。
認可を受けた企業については「BVI FSC(BVI金融サービス委員会)」のHPで確認することが出来るのです。
私の検索ミスという可能性も捨てきれませんが、検索結果に「Jubilee Ace Limited」が表示されることはありませんでした。
考えたくはないですが、書類を偽装している可能性もありそうです。
この住所に「ジュビリーエース」の運営実態がある可能性は低く、本当はどこか別の場所で運営されている思われます。
※追記
後にジュビリーエース本社は中国の深センにあるという情報が公表されました。
正確な住所は「深圳市福田区沙头街天安社区泰然四路29号天安创新科技广场一期A座705」
物件情報を確認したところ、中国の賃貸サイトにて月40万円ほどで貸し出されてる物件であることが分かりました。
では、表記されている「A座705」に、本当に入居しているのか、確認していきます。
どうやら少なくとも3社以上の企業が同じ住所で登記しているので、ジュビリーエース本社だとされる深センの住所は「レンタルオフィス」である可能性もありそうです。
また、ジュビリーエースは中国の深セン以外にもマルタにも事務所があると公式サイトに掲載されています。
このマルタの所在地も確認してみたところ、こちらもバーチャルオフィスが見つかりました。
これらを見てしまっては、中国深センの事務所もバーチャルオフィスの可能性が非常に高いのではないかと感じてしまいます。
創業者ボビーとは
ジュビリーエースをシンガポールにて立ち上げた人物として、日本のセミナーにも登壇している「ボビー」と呼ばれる男性。
シンガポールの大富豪だそうでランボルギーニを4台保有してるそうです。
ジュビリーエース設立以前には大学卒業後にシンガポールの三大銀行の一つであるオーバーシーチャイニーズに入行。
その後ビットコインに出会い3万円前後で購入したビットコインが30倍に跳ね上がり億万長者となった経歴を持つそうで、その後ジュビリーエースを立ち上げたとのこと。
彼の経歴を裏付ける証拠資料がないため真偽は不明です。
Twitterでは公式サイトで語られる経歴ではなく、シンガポール航空出身だと発言している方も。
果たしてどちらが本当なのでしょうか。
ジュビリーエースの仕組みを解説
三角アービトラージの仕組み
まずアービトラージとは日本語で「裁定取引」と呼ばれ、仮想通貨では同じコインでも取引所によって価格に差が出たタイミングで、安い方で買い、高い方で売る投資法を指します。
A取引所でBTCを100万円で購入
B取引所はBTCで101万円で売却
これで1万円の利益。
実際には送金手数料が掛りますが、この仕組みが仮想通貨のアービトラージになります。
価格差のある取引所を見つければ誰でも稼げる半面、もちろんデメリットも。
・価格差が見つからない
・送金してる間に価格差が解消
・送金してる間にむしろ下がった
など、のデメリットも非常に多いです。
このデメリットを解決するためにジュビリーエースが採用したのが三角アービトラージと呼ばれる手法です。
これは同じ取引所で3つのコインを両替して差益を出す仕組みで、これを三角アービトラージと言います。
利益が出るコインの組み合わせをアクアシステムが自動で検出するため、24時間体制で常にアービトラージが自動で行われます。
1度の取引における利益は少ないですが、自動で何度も取引を繰り返して利益を積み重ねていきます。
MLMによる勧誘、紹介報酬の仕組み
ジュビリーエースはマーケティング方法としてMLMを採用しており、知人や友人を勧誘することで別途、紹介報酬を受け取ることが可能です。
ジュビリーエースは勧誘による紹介報酬が高額だったこともあり、日本全国で勧誘活動やセミナーが開催され、仮想通貨の投資案件としては異例のスピードで会員数を増やしています。
日本ではマルチと呼ばれるため悪いイメージを持つ方も多いですが、紹介報酬がちゃんと支払われるという事実から個人によるSNSを使った勧誘なども活発に行われています。
ジュビリーエースの勧誘することによる紹介報酬は大まかに4種類。
・直接スポンサーボーナス
・ペアリングボーナス
・アービトラージボーナス
・リーダーシップボーナス
それぞれ簡単に解説していきます。
▼直接スポンサーボーナス
自分が紹介した人の投資額に対する6%~10%が報酬に。
利率は自分が投資したプランやどれだけの人数を紹介している実績があるのか?などで変動していきます。
▼ペアリングボーナス
自分が紹介した人は自分を頂点としたピラミッド型のチームに所属することになります。
自分の下には2つのチームを作る事ができ、ペアリングボーナスは規模の小さいほうのチームに発生した収益の6%~12%を受け取ることができます。
▼アービトラージインフィニティーボーナス
自分が紹介した人がアービトラージで稼いだ金額の1%~6%が配当として貰えるボーナス。
紹介した人が100ドル稼いだなら、1ドル~6ドルが報酬となります。
▼リーダーシップボーナス
自分のチームが新たにジュビリーエースの紹介を行った場合に発生するボーナスです。
売上実績の少ない方のチームが一定の実績を達成した際に報酬金額が確定します。
ジュビリーエース会員の口コミ、評判を紹介
ジュビリーエースでは様々な口コミやSNSでの評判が確認できるので
・出金、業務停止前の口コミ
・出金・業務停止後の口コミ
をそれぞれ紹介していきます。
▼出金、業務停止前の口コミ
ジュビリーエースが開始した初期に投稿された口コミ。
実際に配当が出ている方が多く、紹介報酬による更なる配当の上乗せが狙えるという性質上、否定的な意見が非常に少なかったです。
▼出金・業務停止後の口コミ
・出金再開を願う投稿、
・返金が始まったから大丈夫という投稿
・投資した以上は応援しようという投稿
三者三様の投稿。
やめておけばよかったという後悔の声も確認できましたが、多くの投資家は無事返金が行われるようにジュビリーエースを信じ、応援しようという気持ちの様です。
ジュビリーエースのまとめ
今回はジュビリーエースは今どうなっているのか?現状から今後どうなっていくのかを解説してきました。
ジュビリーエース会員への返金は2022年から開始されそうですが、業務停止の解決策はいまだ不明という状態でした。
プロジェクトの進捗や返金対応のスケジュールなど、まだまだ不透明な点が多いので、今後も新たな情報が入り次第追記していきます。
あの頃ジュビリーエースに投資した資金で、別のもっと信頼できる仮想通貨に投資していたら…と後悔していませんか?今からでも遅くないですよ、ビットコインは2021年11月10日の過去最高値から現在65%も下落してすっかり買いやすくなっています。